特急オーダ
ほとんどの会社では、顧客からの特急要求に対応しています。このような要求は、通常、特別な支払と受渡の条件を必要とします。特急要求に対応可能かどうかを判定するため、および取引先にオーダの納期を通知できるようにするために、標準的な特急オーダの条件を会社に指定する必要があります。
次の状況で特急オーダが利用可能です。
- 顧客自身がオーダ入力時に特急納入を依頼
- 顧客から発行済オーダを特急に変更する依頼を受領
マスタデータ
特急オーダを指定するには、次の操作を行います。
- 特急オーダの受渡条件および特急オーダの支払条件を販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションの特急オーダの受渡条件フィールドおよび特急オーダの支払条件フィールドで指定します。これらの条件は、特急オーダヘッダまたは特急オーダラインでも変更できます。
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利用性タイプはリードタイムに影響するため、販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションの利用性タイプフィールドで指定します。
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販売オーダパラメータ (tdsls0100s400) セッションの変更コードのメッセージチェックボックスがオンの場合、変更タイプ (tdsls0198m000) セッションで特急オーダの変更タイプを指定し、変更理由 (tdsls0197m000) セッションで特急オーダの変更理由を指定して、販売オーダが変更された理由を指定にします。
特急オーダ作成
特急オーダを作成するには、または既存の通常オーダを特急オーダに変換するには、次をクリックします。
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販売オーダ (tdsls4100m000) セッションまたは販売オーダ (tdsls4100m900) セッションの特急オーダこれにより、これらのセッションの特急オーダチェックボックスがオンになります。あるオーダが特急である場合、これにリンクするすべての販売オーダ (納入) ラインも特急になります。
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販売オーダライン (tdsls4101m000) セッションの特急オーダラインこれにより、このセッションの特急オーダラインチェックボックスがオンになります。
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販売オーダ計画納入ライン (tdsls4101m100) セッションの特急納入ラインこれにより、このセッションの特急納入ラインチェックボックスがオンになります。
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販売オーダライン構成要素 (tdsls4163m000) セッションの特急構成要素これにより、このセッションの特急構成要素チェックボックスがオンになります。
販売オーダが特急オーダとして定義されている場合、オーダ優先順位は 1 に設定されます。
注意
- 特急オーダの処理を自動化する場合、オーダタイプに自動活動を指定する必要があります。詳細は、次の情報を参照してください:
フレキシブルな販売オーダ処理
- リンクされている倉庫オーダを変更できる場合は、既存の販売オーダを特急オーダに変換できます。
- 販売オーダヘッダの特急オーダチェックボックスの設定は、リンクされている販売オーダラインや納入ラインの該当するチェックボックスのデフォルトになります。ただし、販売オーダ (納入) ラインで、このチェックボックスの設定を変更できます。このため、別のオーダラインや納入ラインを特急ラインとして定義できます。
制限
次のオーダは特急にできません。
- 返品オーダ、コレクトオーダ、遡及請求オーダ、および委託請求オーダ
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倉庫管理に発行されていない販売オーダライン
- バックオーダライン
特急オーダと倉庫管理
特急オーダが倉庫管理に発行された後に、次の処理が行われます。
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出庫オーダライン (whinh2120m000) セッションで特急オーダチェックボックスがオンになります。出庫勧告の生成および処理時に最も高い優先順位となるのは、これらの出庫オーダラインです。
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出庫勧告の生成 (whinh4201m000) セッションの特急オーダのみチェックボックスがオンの場合、まずこれらのラインの購買オーダ勧告が生成されます。特急オーダの出庫処理を高速にするには、出庫勧告処理 (whinh4200m000) セッションの直接出庫をクリックします。これにより、通常は出荷を確認する前に実行されるすべての出庫処理ステップがスキップされます。つまり、出荷ラインは出庫勧告の処理後に作成されます。