販売スケジュールの権限販売スケジュール品目は、所要量タイプに基づいて出荷されます。ただし、確定所要量タイプは、以前に受領された計画済所要量タイプと差があってもかまいません。 権限を使用する場合、販売先取引先は、確定所要量タイプを通知する前に、一定の数量レベルまで商品を加工するか、または原料を購入する許可を付与します。このプロセスを使用すると、販売先取引先は、商品がコールオフされたかどうかに関係なく、加工または原料もしくは両方について支払う必要があります。 利用できる権限のタイプは次のとおりです。
注意
権限を受け取るには 販売先取引先から販売スケジュールに関する FAB/RAW 権限を受け取ります。このため、販売スケジュール (tdsls3111m000) セッションで受け取った FAB/RAW 権限は、取引先の購買発行ラインにリンクされている FAB/RAW 権限を反映します。販売スケジュールが承認されると、FAB/RAW 権限 (tdsls3134m000) セッションで受け取った FAB/RAW 権限が保存されます。 取引先が、LN を使用する場合、FAB/RAW 権限を決定する方法の詳細については購買スケジュール権限を参照してください。 権限をリセットするには 権限をどのようにいつリセットするのかは、スケジュール条件 (tctrm1131m000) の累計の同期チェックボックスの値によって異なります。 累計の同期はオンになっています。 外部構成要素から受信した累計データに基づいて累計を同期してリセットする場合、出荷累計は、販売発行を販売スケジュール (改訂)へ処理するとき、外部構成要素から受信した出荷累計で比較され同期されます。 出荷済累計レコードが検出された後、販売発行ライン (tdsls3508m000) セッションの顧客累計リセット日は、出荷済累計 (tdsls3532m000) セッションの累計リセット日の後にすることができます。この場合、権限をリセットする必要があります。 FAB および RAW 権限をリセットするには 権限をリセットするには、リセット数量を計算する必要があります。 この数量は次のとおり計算されます。 出荷済累計 (tdsls3532m000) の 出荷済累計 - 販売発行ライン (tdsls3508m000) の 出荷済累計 FAB/RAW 権限のリセットの例については、累計基準の外部構成要素データを同期するにはを参照してください。 累計の同期はオフになっています。 FAB 権限と RAW 権限は、長期にわたると、非常に高い値に増加することがあります。これらの値を減らすには、累計のリセット (tdsls3230m000) セッションで FAB/RAW 権限をリセットします。年度が変わる場合は、権限を正確にリセットできません。このため、リセット日の後に、FAB/RAW 権限 (tdsls3134m000) セッションで更新を保存することができます。リセット後の数量を計算することによって、リセット処理にこの値を含めることができます。 FAB/RAW 権限を正常にリセットするには、次の条件を満たす必要があります。
注意
FAB および RAW 権限をリセットするには ステップ 1. リセット数量を決定するには FAB/RAW 権限をリセットする場合、まずリセット数量が決定されます。リセット数量は、累計のリセット (tdsls3230m000) セッションで指定した累計リセット日より前の最後の FAB/RAW 権限レコードから取得されます。リセット数量の数量は、品目 - 販売取引先 (tdisa0510m000) セッションまたは販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000) セッションで指定した累計モデル使用により決まります。 累計モデル使用に応じて、次のように決まります。
ステップ 2. 新しい FAB/RAW 権限レコードを作成するには 次の場合、FAB/RAW 権限 (tdsls3134m000) セッションで新しい FAB/RAW 権限レコードが作成されます。
高度 FAB 権限および高度 RAW 権限をリセットするには 高度 FAB 権限および高度 RAW 権限は、品目 - 販売取引先 (tdisa0510m000) セッション/販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000) セッションの権限の処理パラメータの設定に基づいてリセットされます。
繰越 累計リセット日より後の発行日で、すでに FAB/RAW 権限レコードが存在している場合、これらのレコードが次のように調整されてコピーされます。
リセット 累計リセット日より後の発行日ですでに FAB/RAW 権限レコードが存在している場合、次の処理が実行されます。
例
リセット日は第 3 週に開始されます。オーダ基準累計モデルのため、リセットは優先所要累計に基づいて実行されます。第 2 週終わりのリセット数量は 40 です。「権限」 が翌期繰越の場合、権限累計はリセット日 (第 3 週) から -40 で更新されます。 ただし同じ例でも、繰越以外の権限リセットの場合、高度 FAB は更新されずに FAB 数量と等しくなります。計算は次のようになります。
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