販売スケジュールの承認

状況が作成済または調整済の販売スケジュールは、処理する前に承認しておく必要があります。承認後、販売スケジュールの状況は承認済になります。販売スケジュールを承認する方法は、スケジュールのタイプによって異なります。

参照スケジュールの承認

販売スケジュールが参照スケジュールの場合、販売スケジュールラインを自動的にまたはマニュアルで承認できます。

自動承認

次のセッションの参照済販売スケジュールの自動承認チェックボックスをオンにします。

  1. スケジュール条件 (tctrm1131m000)
    販売スケジュールが条件契約にリンクされた販売契約に基づく場合、このセッションをオンにします。
  2. 販売契約ラインロジスティックデータ (tdsls3102m000)
    販売スケジュールが販売契約に基づく場合このセッションをオンにします。
  3. 品目 - 販売取引先 (tdisa0510m000)
    販売スケジュールが品目および販売取引先情報に基づく場合、このセッションをオンにします。
注意
  • 販売スケジュールパラメータ (tdsls0100s500) セッションのスケジュールに契約を使用チェックボックスは、販売スケジュールを販売契約にリンクする必要があるかどうかを決定します。
  • 各参照販売スケジュールラインが作成されると、それぞれ即時に承認されます。

マニュアル承認

参照済販売スケジュールの自動承認チェックボックスがオフの場合、参照販売スケジュールは次のように承認できます。

  • 販売スケジュールの承認 (tdsls3211m000) セッションまたは、販売スケジュール (tdsls3111m000) セッションの適切なメニューで販売スケジュールヘッダを使用する
  • ピックアップシートの承認 (tdsls3211m200) セッションまたはピックアップシート (tdsls3107m100) セッションの適切なメニューでピックアップシートを使用する
  • 販売スケジュールライン (tdsls3107m000) セッションの適切なメニューで、販売スケジュールラインを使用して承認する。この場合、参照スケジュールは参照ごとに承認できます。

参照販売スケジュールの詳細は、参照販売スケジュールを参照してください。

非参照スケジュールの承認

販売スケジュールが非参照スケジュールの場合、販売スケジュールラインを自動的にまたはマニュアルで承認できます。

  • 自動承認
    販売スケジュールが条件契約にリンクされた販売契約に基づき、また条件契約についてスケジュール条件 (tctrm1131m000) セッションの非参照販売スケジュールの自動承認チェックボックスがオンの場合、販売スケジュールの承認は自動的に行われます。
  • マニュアル承認
    販売スケジュールの承認 (tdsls3211m000) セッションの販売スケジュールヘッダごと
  • 販売スケジュール (tdsls3111m000) セッションの適切なメニューから

非参照販売スケジュールの場合、承認処理時には次のようになります。

  • 販売スケジュールの納入の過不足をオプションでチェックおよび調整できます。
  • 販売スケジュールは調整できます。調整は、取引先の入庫済累計出荷済累計と一致するかどうかをチェックすることを意味しています。累計が一致しない場合、解決する必要がある不一致が生成されます。

詳細は、次を参照してください。

承認プロセス

販売スケジュールラインの所要量によって、販売スケジュールを承認した場合に実行されるアクションが決まります。

即時または確定

販売スケジュールラインを承認したとき、所要量タイプ即時または確定である場合、次の処理が行われます。

  • 計画在庫処理 (whinp1500m000) セッションで計画在庫処理が作成されます。
  • 品目マスタ計画 (cprmp2101m000) セッションの有効在庫が更新されます。有効在庫の更新の詳細は、販売スケジュールと企業計画を参照してください。
  • 販売スケジュールパラメータ (tdsls0100s500) セッションのスケジュールに契約を使用チェックボックスがオンになると、計画済倉庫オーダは自動的に生成されるか更新されます。詳細は、次の情報を参照してください: 計画済倉庫オーダ
  • 販売スケジュールライン (tdsls3107m000) セッションで価格が入力されていない場合販売スケジュールラインにリンクされる販売契約が検索されます。品目、販売先取引先、出荷先取引先、販売オフィスの組合せに対して有効通常契約を利用できる場合、この販売契約が販売スケジュールラインにリンクされ、販売契約の価格と値引が販売スケジュールに使用されます。リンクできる販売契約がない場合、価格設定で指定されている価格と値引が使用されます。販売スケジュールライン (tdsls3107m000) セッションの開始日に従って、正確な価格が取得されます。価格設定で価格が指定されていない場合、品目 - 販売 (tdisa0501m000) セッションから価格が取得されます。
  • 販売契約が販売スケジュールラインにリンクされている場合、販売契約ラインのコール数量が更新されます。
  • 販売スケジュールと販売スケジュールラインの履歴が作成されます。この履歴は販売オーダ/スケジュール履歴 (tdsls5505m000) セッションで表示できます。
  • 検査基準となる品質が更新されます。
  • 不一致状況の販売スケジュール調整レコードが販売スケジュール調整 (tdsls3131m000) セッション該当する販売スケジュールに存在する場合、承認レポートに警告メッセージが出力されます。不一致状況の出荷済累計レコードの処理の詳細については、販売スケジュールの調整を参照してください。
  • 取引先の未決済残高が更新されます。これは、販売スケジュールライン (tdsls3107m000) セッションで表示できます。

計画済

販売スケジュールラインを承認したとき、所要量タイプ計画済である場合、次の処理が行われます。

  • 品目マスタ計画 (cprmp2101m000) セッションの有効在庫が更新されます。有効在庫の更新の詳細は、販売スケジュールと企業計画を参照してください。
  • 品目マスタ計画 (cprmp2101m000) セッションで未確認顧客オーダ数量が更新されます。
  • FAB/RAW 権限 (tdsls3134m000) セッションで FAB/RAW 権限が作成されます。
  • 不一致状況の販売スケジュール調整レコードが販売スケジュール調整 (tdsls3131m000) セッション該当する販売スケジュールに存在する場合、承認レポートに警告メッセージが出力されます。
注意
  • 販売スケジュールの承認は取り消すことができます。その場合、承認処理の結果は削除され、販売スケジュールの状況は作成済に設定されます。最後の販売スケジュール改訂の承認を取り消すには、販売スケジュール (tdsls3111m000) セッションの適切なメニューからスケジュールの復元 (S) をクリックします。ただし、計画済倉庫オーダを使用する場合はこの機能を使用できません。
  • 販売先取引先 (tccom4110s000) セッションの確認の使用チェックボックスがオンの場合、確認数量および確認日フィールドに入力するまで購買スケジュールラインを承認できません。