購買発行
購買発行は、同様の特徴を持つ複数のスケジュールを 1 つの発行番号で送出するために使用されます。
次の特徴が同一である必要があります。
- 出荷元取引先
- 出荷先住所
- 発行タイプ (資材発行、出荷スケジュール、または連続出荷スケジュール)
- 出荷基準スケジュールまたは入庫基準スケジュール
- 通信方法
- 倉庫
ヘッダの状況
購買発行 (tdpur3120m000) セッションには購買発行ヘッダが表示されます。各ヘッダには発行状況が含まれます。発行状況は、発行手順ですでに完了しているステップや次に実行する必要があるステップを示します。当然、次のステップは、スケジュールタイプ (プッシュスケジュール、プル予測スケジュールまたはプルコールオフスケジュール) に依存します。
購買発行には次の状況があります。
作成済
購買発行に含まれるラインの発行状況はすべてが作成済であるか、一部の状況が作成済で、別の一部の状況がスケジュール済です。
スケジュール済
購買発行は承認済で、含まれるラインの発行状況はすべてスケジュール済です。
送付済
購買発行が出力済であるか、または EDI メッセージが送付済で、含まれるラインの発行状況はすべて送付済です。
ライン (詳細) の状況
購買発行 (tdpur3121m000) セッションおよび購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで、これらの状況は次の状態を表します。
注意
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非参照スケジュールの場合、購買発行ラインおよびリンクされている発行ライン詳細を発行ラインの承認 (tdpur3222m100) セッションで承認できます。参照スケジュールの場合、スケジュールラインが自動的に購買発行ラインと発行ライン詳細に変換され、状況がスケジュール済に設定されます。スケジュールラインはクラスタ化されません。
- 非参照スケジュールの場合、発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションでスケジュールラインをクラスタ化できます。
- 購買発行にスケジュール済状況が割り当てられ、購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッションまたは品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションでEDI メッセージを直接発行チェックボックスがオンになると、EDI メッセージは自動的に準備されます。
発行の生成
非参照スケジュールに発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションを実行する場合、または参照スケジュールにスケジュールラインを生成する場合、まず購買元取引先、出荷元取引先、発行タイプ、出荷基準/入庫基準スケジュール、および通信方法の組合せについて購買発行 (tdpur3120m000) セッションで購買発行が存在するかどうかがチェックされます。
購買発行が存在しない
購買発行が存在しない場合は、次のようになります。
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購買発行 (tdpur3120m000) セッションで、発行改訂番号がゼロの新しい購買発行が作成されます。非参照スケジュールの場合は、発行状況が作成済になり、参照スケジュールの場合はスケジュール済になります。
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購買発行 (tdpur3121m000) セッションで、発行状況が作成済 (参照なし)、またはスケジュール済 (参照) の購買発行ラインが作成されます。
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購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで購買発行ライン詳細レコードが挿入され、状況が作成済またはスケジュール済になります。スケジュールが非参照スケジュールの場合、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションのレコードによってスケジュールラインをクラスタ化できます。
注意
参照スケジュールが連続出荷スケジュールの場合は、購買発行ヘッダのみが作成されます。購買発行ラインと購買発行ライン詳細レコードは作成されません。これは、発行が、多くの場合、品目別に送付されるためです。ただし、連続出荷スケジュールの品目は、車両番号 (VIN)、ラインステーション、組立キットの組合せに必要とされます。このため、購買発行 (tdpur3120m000) セッションの発行ヘッダと購買発行ライン - 連続出荷データ (tdpur3523m000) セッションの発行ラインが相互にリンクされます。詳細については、連続出荷スケジュールを参照してください。
購買発行が存在する
購買発行がすでにある場合、非参照スケジュールに発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションを実行するとき、または参照スケジュールにスケジュールラインを生成するときに、次のアクションが実行されます。
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購買発行 (tdpur3120m000) セッションの購買発行の最新改訂が作成済状況の場合、購買発行 (tdpur3121m000) セッションの発行ライン (状況がスケジュール済/作成済) と、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションの発行ライン詳細が単純に更新されます。
- 購買発行の最新改定が送付済状況の場合、新しい発行改訂は状況が作成済またはスケジュール済で作成されます。
- 購買発行の最新改定がスケジュール済状況の場合、購買発行を送付するか、発行の再構築 チェックボックスをオンにして発行ラインの承認 (tdpur3222m100) セッションを実行する必要があります。後者を行った場合、特定の購買発行について発行ラインが再度生成されます。購買発行は前のものと同じ発行改訂番号になり、スケジュール済状況になります。
注意
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発行ラインの承認 (tdpur3222m100) セッションで発行を再作成できるのは、非参照スケジュールのみです。
- 購買発行の最新改訂が送付済状況ではない場合でも、発行ラインの生成時に、新しい改訂番号が生成されることがあります。これは、さまざまなスケジュール出庫日を持つスケジュールが 1 つの購買発行で保存されている場合に生じます。最終発行の出庫日と異なるスケジュール出庫日のスケジュールには、新しい改訂番号が割り当てられます。
- スケジュール発行日が定義されていないプルコールオフスケジュールは、最終の購買発行改訂で自動的に保存され、状況がスケジュール済になります。コールオフスケジュールがスケジュール出庫日に基づいて発行されないため、購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッション、品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッション、またはその両方の EDI メッセージを直接発行チェックボックスをオンにすることをお勧めします。EDI メッセージを直接発行チェックボックスをオンにすると、LNの購買発行ラインに関する EDI メッセージが自動生成されます。このメッセージは、電子商取引から発注先に送信されます。
追加情報
- 購買担当は、購買発行 (tdpur3620m000) セッションを使用して、発行と発行ラインの選択を表示し、必要なアクションをラインに実行できます。
- 購買発行のスケジュールラインを扱う処理は、購買スケジュールパラメータ (tdpur0100m500) セッションの購買発行ラインレベルの税金フィールドの値によっても異なります。
- 発行の送付後、非参照スケジュールの発行済所要量が削除される場合、発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションを実行して所要量のない発行を作成できます。クラスタに利用できるラインはないため、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで数量がゼロの発行ラインが品目に作成されます。したがって、発注先には、以前に通知した所要量の取消に関する情報を連絡します。参照スケジュールの場合、自動的に取消が発注先に通知されます。詳細は、次の情報を参照してください:
販売スケジュールラインのゼロ所要数量
- 購買発行で送付する非参照スケジュールの場合、購買スケジュール (tdpur3110m000) セッションから購買スケジュールの倉庫が取得されます。参照スケジュールの場合は、購買スケジュールライン (tdpur3111m000) セッションから購買スケジュールの倉庫が取得されますが、ラインごとに倉庫が異なっていてもかまいません。したがって、同じプルコールオフスケジュールのスケジュールラインは、異なる購買発行で保存できます。
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購買発行差異レポートの出力 (tdpur3422m100) セッションでは、購買発行の 2 つの発行改訂間の差異を出力できます。
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購買改訂のアーカイブおよび削除 (tdpur3222m200) セッションでは、購買発行改訂を削除できます。