値引マトリックスの設定

値引マトリックスは、価格設定で、値引を定義および取得する際に柔軟な基準として使用できる値引構造です。

基本的に、値引マトリックスは次の要素で構成されています。

たとえば、販売オーダのプロパティが値引マトリックスのプロパティと一致する場合、値引マトリックス、または値引マトリックスにリンクされている値引スケジュールから得られた値引額/値引率が販売オーダに適用されます。

注意

組織で使用する値引レベルの数を指定できるほか、各レベルの使用方法を定義できます。詳細は、次の情報を参照してください: 複数の値引レベル

値引マトリックスを設定するには、次のステップを実行します。

ステップ 2.  マトリックス定義 (tdpcg0610m000)

マトリックス定義 (tdpcg0610m000) セッションでは以下を行います。

  1. 次のマトリックスタイプのマトリックス定義を定義します。

    • 販売ライン値引
      販売オーダライン値引にマトリックス属性を定義します。
    • 販売値引合計
      販売オーダ値引合計にマトリックス属性を定義します。
    • 購買ライン値引
      購買オーダライン値引にマトリックス属性を定義します。
    • 購買値引合計
      購買オーダ値引合計にマトリックス属性を定義します。
  2. 値引額、値引率、または値引スケジュールを設定する要素、つまりマトリックス属性を定義します。
  3. マトリックス定義のマトリックス優先順位を定義します。これは、値引を検索するための検索優先順位として使用されます。
ステップ 3.  値引スケジュール (tdpcg0612m000)

値引スケジュール (tdpcg0612m000) セッションで値引スケジュールを定義します。値引スケジュールでは、値引額または値引率を指定し、値引を適用するオーダ数量またはオーダ金額を決定します。スケジュールタイプに、境界タイプを指定することもできます。

値引スケジュールはさまざまな発生元に割り当てることができますが、値引マトリックスで使用する場合は、値引スケジュールを標準の販売オーダまたは購買オーダに割り当てる必要があります。したがって、購買契約に使用販売契約に使用見積依頼に使用、および販促に使用の各チェックボックスは、値引スケジュールに関してオフにする必要があります。

詳細は、次の情報を参照してください: 値引スケジュールの設定

ステップ 4. 値引マトリックス

次のセッションでは、マトリックス定義を値引額、値引率、または値引スケジュールにリンクし、マトリックス属性の値を指定する必要があります。この結果、マトリックス属性は値引額、値引率、または値引スケジュールにリンクされます。

マトリックスタイプが販売ライン値引の場合、マトリックス定義 MD1 を指定します。受渡条件、通貨、および品目の属性をマトリックス定義に追加します。

次の特徴を持つ品目に、値引スケジュール SLS1 を指定します。

  • 通貨 USD
  • 最小の境界数量が 10 個
  • 有効期間が 9 月 1 日から 12 月 1 日
  • 各値引が 50 ドル

販売ライン値引のマトリックスタイプに値引マトリックスを定義し、マトリックス定義 MD1 と値引スケジュール SLS1 を選択します。マトリックス属性の値を次のように入力します。

  • 受渡条件: CoD (代金引換)
  • 通貨: USD
  • 品目: ラップトップコンピュータ A1