購買予算管理予算管理を使用して、購買処理を利用可能な予算と照らし合わせてチェックできます。 購買要求、オーダ、および入庫について、どのような場合に、どのような方法で、どのタイミングで予算チェックを実行する必要があるかを指定できます。
注意
予算管理を実装するには、導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの予算管理チェックボックスをオンにする必要があります。 利用可能な予算がチェックされた後、予算取引 (tfbgc4500m000) セッションで予算処理が生成され、予算残高 (tfbgc3500m000) セッションで予算残高が更新されます。 次の予算処理が生成されます。 予算チェックが失敗すると予算例外が適用されます。関連する購買手順を続行するには、まず予算例外を解決する必要があります。 予算管理マスタデータ 利用可能な予算に対して購買処理をチェックする前に、予算を設定する必要があります。 詳細は、次の情報を参照してください: : 購買要求、購買オーダ、および購買入庫の予算をチェックおよび更新するために、予算管理方針 (tfbgc0110m000) セッションで指定する必要があるフィールドを次の表に示します。
予算勘定分配 (BAD) 購買要求ライン、オーダライン、または入庫ラインについて利用可能な予算をチェックできるのは、正確な予算勘定分配 (BAD) がラインにリンクされている場合のみです。生成された BAD またはデフォルトの BAD を使用して、購買取引が予算にリンクされます。 BAD には次のデータが必要です。
BAD の表示および変更は予算勘定分配 (tcbgc1100m000) セッションで行うことができます。このセッションを開始するには、適切なメニューから予算勘定分配を選択します。
注意
購買要求ラインが購買オーダラインに変換される場合などは、要求ラインの BAD がデフォルトとして取得され、購買オーダラインにリンクされます。 利用可能予算のチェックおよび更新 ラインについて予算をチェックすると、予算チェックが失敗する場合があります。この場合、関連するセッションで予算例外チェックボックスをオンにすることができます。このチェックボックスがオンの場合、購買手順を続行する前に予算例外を処理する必要があります。 ただし、予算例外チェックボックスをオンにできるのは次の場合のみです。
予算例外を解決するには、ライン金額や BAD を変更するなどの方法があります。その後、予算例外チェックボックスがオンになっており正しい BAD を持つラインの予算をマニュアルでチェックします。 予算をチェックするには、次のセッションの適切なメニューから予算のチェックを選択します。
注意
ラインについて利用可能な予算が不足している場合、予算超過時フィールドの設定によって次のように処理されます。
購買要求 購買要求承認プロセス 外部承認プロセスの最終承認者が要求を承認すると、要求ヘッダの経費の承認チェックボックスがオンになります。予算管理方針 (tfbgc0110m000) セッションの要求の利用可能予算チェック対象フィールドの値に関係なく、予算チェックが自動的に実行されます。 不合格にならなかった 1 つまたは複数のラインで予算例外チェックボックスがオンになっていると、要求を承認できません。まず予算例外を処理する必要があります。予算例外を処理するために、経費の承認チェックボックスがオンになっている要求ラインだけでなく、リンクされている BAD も修正できます。すべてのラインについて予算例外が処理され、すべてのラインについて予算チェックが完了すると、要求状況が承認保留から承認済になります。 承認時には、不合格のラインの予算例外は無視されます。この不合格ラインのコミットメントは、最終的な承認時に反転されます。 購買要求変換プロセス 承認された要求は、購買オーダまたは見積依頼 (RFQ) に変換できます。 要求ラインが購買オーダに変換されると、購買オーダラインの債務処理が記帳されるときに、要求ラインのコミットメント処理が反転されます。予算チェックおよび債務記帳のタイミングは、予算管理方針 (tfbgc0110m000) セッションの購買オーダの利用可能予算チェック対象フィールドで決定されます。このフィールドが伝票入力である場合、要求のコミットメントは購買オーダラインの入力時に反転されます。このフィールドが伝票承認である場合、購買オーダの承認時にチェックと更新が行われ、要求のコミットメントは購買オーダラインの最初の承認時に反転されます。生成された購買オーダラインが削除された場合や取り消された場合は、コミットメントも反転されます。
注意
見積依頼については予算処理が記帳されないため、要求ラインが見積依頼に変換されるときには、要求ラインのコミットメント処理が反転されません。コミットメント記帳の反転は、生成された見積依頼が削除されたとき、または購買契約または価格帳に変換されたときに行われます。見積依頼が購買オーダに変換された場合、要求コミットメントは、生成された購買オーダラインが作成または承認されたとき (購買オーダの利用可能予算チェック対象パラメータに依存)、または削除または取り消されたときに反転されます。
注意
購買オーダ 購買バックオーダ 最終入庫の後、合計ライン金額について、オリジナル購買オーダラインの債務処理が反転されます。バックオーダラインが作成される場合、バックオーダライン金額について、債務処理が記帳されます。オリジナルオーダラインの BAD がバックオーダラインにコピーされます。 購買オーダタイプ (tdpur0194m000) セッションのオープンバックオーダを結合チェックボックスがオンの場合、既存の未決済バックオーダラインを新規バックオーダ数量で更新できます。 この場合、次のステップが実行されます。
注意
見込バックオーダの場合、予算のチェックや更新は行われません。 購買オーダのコピー 購買オーダラインのコピーでは、以下が適用されます。
購買オーダラインは、購買オーダのコピー (tdpur4201s000) セッションでコピーできます。 購買返品オーダ 返品在庫購買オーダラインの場合:
返品不合格品購買オーダラインの場合も、在庫処理パラメータ (whinh0100m000) セッションの発注先に未払チェックボックスがオンになっていれば、上記のアクションが適用されます。ただし、発注先に未払チェックボックスがオフの場合は、不合格商品の返却時に予算残高が更新されません。受取経費は、不合格になったときに反転されます。 購買追加コスト 追加コストを含むラインを購買オーダに追加する必要がある場合、これらの追加コストラインは購買オーダの承認時に生成されます。この追加コストラインの予算チェックおよび更新は、常にライン入力時に実行されます。予算チェックが失敗すると、ラインの予算例外チェックボックスがオンになり、承認チェックボックスがオフになります。 承認後に購買オーダを修正する場合、追加コストを再計算できます。購買オーダパラメータ (tdpur0100m400) セッションの追加コストの (再) 計算フィールドによって、追加コストを自動的に再計算するか、対話によって再計算するか、再計算しません。追加コストを再計算する場合、最初に既存の追加コストラインが削除されます。次に、新規コストラインが取得され、購買オーダに追加されます。新しく追加されたコストラインについて予算チェックが実行されます。 購買入庫 購買入庫 (tdpur4106m000) セッションの設定は次のとおりです。
例
オーダ数量100
入庫後の価格および値引の変更 オーダラインの入庫を登録すると、入庫後の価格および値引の変更 (tdpur4122m000) セッションで、引き続き、購買オーダラインの価格と値引を変更できます。 価格および値引の変更を保存すると、予算チェックが実行されます。予算チェックが失敗するとエラーメッセージが表示され、変更は保存されません。 入庫訂正 購買入庫の修正 (tdpur4106s100) セッションで、確認された入庫の入庫数量を変更したり、非最終入庫を最終入庫にしたりできます。 入庫訂正を保存すると、予算チェックを実行できます。予算チェックが失敗するとエラーメッセージが表示され、入庫訂正は保存されません。 次の入庫訂正が利用可能です。
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