購買スケジュール権限

発注先は、所要量タイプに基づいて購買スケジュール品目を出荷します。ただし、確定所要量タイプは、以前に受領された計画済所要量タイプと差があってもかまいません。

権限を使用する場合、購買担当は確定所要量タイプを通知する前に、一定の数量レベルまで商品を加工するか、または原料を購入する許可を発注先に与えます。権限の本質は、必要ない商品のリスクを負うことです。つまり、商品が実際に必要かどうかに関係なく、加工および/または原材料に対して支払が生じます。

権限

利用できる権限のタイプは次のとおりです。

権限を使用するには、次のステップを実行します。

  1. 購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッションおよび/または品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションで、権限チェックボックスをオンにします。
  2. FAB 権限を与える場合は、購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッションおよび/または品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションの FAB 期間フィールドで FAB 期間を定義します。
  3. RAW 権限を与える場合は、購買契約ラインロジスティックデータ (tdpur3102m000) セッションおよび/または品目 - 購買取引先 (tdipu0110m000) セッションの RAW 期間フィールドで RAW 期間を定義します。

FAB/RAW 権限 (tdpur3534m000) セッションでは、特定の購買スケジュールのさまざまな権限を表示できます。

次の状況になるとすぐに、FAB/RAW 権限 (tdpur3534m000) セッションでスケジュールについての権限が更新されます。

  • 権限および累積が累計のリセット (tdpur3230m000) セッションでリセットされたとき
  • 購買発行の状況が送付済になったとき。この結果、FAB/RAW 権限 (tdpur3534m000) セッションのフィールドのほとんどは、購買発行 (tdpur3121m000) セッションから自動設定されます。
注意

権限を使用するのは、資材発行参照なしのスケジュールを発注先に送信する場合のみです。

プッシュスケジュールに関する FAB および RAW 権限の計算

FAB 権限および RAW 権限は、スケジュール発行日から計算されます。

  • FAB 権限
    スケジュール出庫日での所要累計 + スケジュール出庫日の時点で入庫が未記帳の発行済スケジュールライン要件 + FAB 期間内のスケジュール要件の合計
  • RAW 権限
    スケジュール出庫日での所要累計 + スケジュール出庫日の時点で入庫が未記帳の発行済スケジュールライン要件 + RAW 期間内のスケジュール要件の合計
プル予測スケジュールに関する FAB および RAW 権限の計算

FAB 権限および RAW 権限は、現在の日付から計算されます。

  • FAB 権限
    現在の日付での所要累計 + 現在の日付の時点で入庫が未記帳の発行済スケジュールライン要件 + FAB 期間内のスケジュール要件の合計
  • RAW 権限
    現在の日付での所要累計 + 現在の日付の時点で入庫が未記帳の発行済スケジュールライン要件 + RAW 期間内のスケジュール要件の合計
注意
  • プル予測スケジュールは、所要累計 (tdpur3130m000) セッションに保存されたプルコールオフスケジュールから所要累計を取得します。
  • プルコールオフスケジュールはスケジュール出庫日に基づいて発行されないため、プル予測スケジュールでは、FAB および RAW 権限の計算でスケジュール出庫日を使用できません。スケジュール出庫日を使用する場合は、コールオフスケジュールラインの範囲が短いため、FAB および RAW の計算からコールオフスケジュールラインをいくつか除外できます。

    このため、現在の日付が使用されます。現在の日付は、次のいずれかになります。

    • 発行ラインの生成 (tdpur3222m000) セッションで発行ラインが生成された日付
    • 発行が更新された日付。この更新は、購買発行ライン詳細 (tdpur3522m000) セッションで、適切なメニューの発行の更新をクリックすることにより可能です。
    • 発行が再構築された日付。この再構築は、発行ラインの承認 (tdpur3222m100) セッションで発行の再構築チェックボックスをオンにすることにより可能です。
例: 権限
所要量タイプ期間
確定01/01 - 15/01
計画済15/01 --->

 

  • 01/01 - 15/01 の期間には、オーダが実際にあります。納入が実際に行われます。
  • たとえば、15/01 - 01/02 の期間に、FAB 権限を付与できます。
  • たとえば、01/02 - 15/02 の期間に、RAW 権限を付与できます。
例: 高い権限
期間FAB 権限高度 FAB 権限スケジュール発行日
15/1 - 1/21001001/1
15/1 - 1/21501505/1
15/1 - 1/212515010/1

 

注意

高い権限が有効な期間には、現在の累計リセット日から累計のリセット (tdpur3230m000) セッションで累計リセット日がリセットされるまでの期間が計算されます。

権限は、調整が必要になることがあります。この場合、特定の期間に購買元取引先へ与えられる権限の中で、最も高いものが有効になります。つまり、購買担当は、その期間で最も高い権限を与えた数量について支払が生じます。