輸出ライセンスチェック

伝票の一般輸出ライセンスチェックが実行されます。特定の検索メカニズムが使用され、伝票とリンクする輸出ライセンスを特定します。

伝票の例外が 輸出伝票例外 (tcgtc0130m000) セッションで指定されていない場合、検索は伝票タイプ販売先取引先出荷先取引先販売オーダタイプ、および検索日に基づきます。

  • 国の場合、[出荷先住所] フィールドに指定された値が考慮されます。
  • オーダラインの場合、計画納期が検索日と見なされます。
  • 出荷ラインの場合、現在の日付が検索日と見なされます。
注意
  • 輸出例外が存在する場合、輸出ライセンス検索は実行されず、内部チェックは実行されません。
  • ライセンスが特定されない場合、有効なデータが利用できないため、内部チェックは実行できません。コンプライアンスチェックの失敗は、失敗理由コードと共に伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1510m000) セッションに記録されます。
チェックの種類

輸出ライセンスが見つかった場合、以下の 2 種類のチェックが実行されます。

数量チェック:

  • 販売オーダラインの場合、棚卸単位に変換されたオーダ数量が使用されます。
  • 出荷ラインの場合、出荷する数量 (棚卸単位) が使用されます。

価額チェック

  • 販売オーダラインの場合、(正味オーダライン金額 – オーダ値引額 – 販売オーダ金額) 計算が使用されます。
  • 出荷ラインの場合、価額は出荷する数量の価額と等しくなります。この価額は、販売オーダの商業価格、スケジュール納入ライン、またはこれら双方に基づきます。出荷ラインでは、正しい資材価格も特定されます。
  • 金額は、内部為替レートを使用してライセンス通貨に換算されます。
  • 発生元が販売オーダまたは販売スケジュール以外の出荷ラインの場合、品目の商業価格に基づいて、出荷する数量の価額を決定する必要があります。それ以外の場合は、関税値 (該当する場合) を使用できます。
  • 輸出ライセンス (tcgtc0120m000) セッションの制限数量チェックボックスがオンの場合、チェックが実行され、制限出荷ライン価額フィールドに基づく出荷ラインの価額が出荷できるかどうかが確認されます。ただし、このチェックでは、出荷ラインの価額を決定する必要があります。
注意

出荷ラインの価額がライセンスの制限出荷ライン価額を上回る場合、コンプライアンスチェックは失敗になります。コンプライアンスチェック失敗は記録され、伝票のコンプライアンスチェック結果 (tcgtc1610m000) セッションの失敗理由コード運用上の問題に設定されます。

コンプライアンスチェック失敗

関連情報が指定されていない場合、コンプライアンスチェック失敗が記録されます。

  • ライセンス番号フィールドの値が指定されていない場合、チェックは失敗します。例外: スクリーニングコードライセンス不要に設定されている場合、ライセンス番号の指定は不要です。
  • ライセンスデータが指定されていない場合、コンプライアンスチェック失敗が記録され、失敗理由コードマスタデータ不足に設定されます。
  • 輸出ライセンス (tcgtc0120m000) セッションの制限数量の適用または制限数量チェックボックスがオンの場合、チェックが実行され、伝票の数量または価額が出荷できるかどうかが確認されます。見つかった輸出ライセンスに指定されている残数量または残価額が伝票の数量または価額よりも少ない場合、コンプライアンスチェックは失敗になります。コンプライアンスチェック失敗が記録され、グローバル貿易コンプライアンスパラメータ (tcgtc0100m000) セッションで失敗理由コード運用上の問題に設定されます。
注意

また、伝票の品目および国について品目コンプライアンスデータが利用可能であるかどうかを確認するチェックも実行されます。品目データが利用できない場合、コンプライアンスチェック失敗が記録され、グローバル貿易コンプライアンスパラメータ (tcgtc0100m000) セッションで失敗理由コード品目コンプライアンスデータ不足に設定されます。