関係会社間取引シナリオ 「輸送」 - 処理および設定

輸送費は出荷オフィスから倉庫、販売オフィス、その他部署に請求されます。

輸送オーダが販売オーダ、転送オーダ、または購買オーダのために作成された場合、出荷オフィスが輸送原価を支払います。指定されている場合は、輸送費価を賄うため、出荷オフィスは輸送費を代わりに負担した販売オフィス、倉庫、または購買オフィスに内部請求を行います。出荷オフィスおよびその他部署はエンティティとして定義されています。

このシナリオでは、出荷オフィスが販売エンティティおよび倉庫であり、販売オフィスまたはその他部署が関係会社間取引オーダの購買エンティティです。

発生元オーダは輸送オーダです。輸送オーダの作成時に、どのエンティティが輸送計画を担当し、どのエンティティが輸送費を支払うかがチェックされます。輸送費を負担する出荷オフィスと、輸送費を支払うエンティティとの間に関係会社間取引関係が定義されている場合、関係会社間取引オーダが作成されます。輸送オーダが納入される際、取引ラインが作成されます。輸送シナリオでは、関連オーダは定義されていません。

内部輸送設定

輸送シナリオを使用するには、特定の設定が必要です。設定には以下を定義します。

輸送計画の担当エンティティ

オーダに輸送が必要な場合、オーダの処理に関係するエンティティの 1 つが輸送計画を担当します。たとえば、倉庫移動では、2 つの倉庫が関係します。

内部輸送担当 (tcitr2130m000) セッションの計画の責任者フィールドで、輸送計画を担当するエンティティ (前の例では倉庫) を指定できます。

輸送では、出荷オフィスは倉庫および派生元オーダタイプを通じてその他エンティティにリンクされます。

輸送オーダ作成処理が開始されると、計画担当エンティティにリンクされた出荷オフィスを使用して、輸送での輸送オーダ、出荷、および積荷が作成されます。

オーダに輸送が必要で、それに 1 つの倉庫が関係する場合、この倉庫が輸送の輸送計画を担当します。たとえば、これは倉庫および販売オフィスが関連する販売オーダに適用されます。この場合、他に必要なステップはありません。

しかし、倉庫移動では 2 つの倉庫が関係し、直送では関係する倉庫がありません。このような状況ではデフォルトで差出人エンティティが輸送計画を担当します。倉庫移動では、差出人エンティティが出庫倉庫です。直送では、これは購買オフィスです。このデフォルト設定が不要の場合、担当の宛先エンティティを内部輸送担当 (tcitr2130m000) セッションで指定します。

輸送原価を支払うエンティティ

移動が必要なオーダに倉庫および部署が関係する場合、デフォルトでその部署が輸送費を支払います。倉庫移動では、デフォルトで出庫倉庫が支払います。直送では、これは購買オフィスが支払います。このデフォルト設定が不要の場合、担当の宛先エンティティを内部輸送担当 (tcitr2130m000) セッションの輸送費の支払フィールドに指定します。

関係会社間取引合意、振替価格設定ルール、取引関係

関係会社間取引関係 (tcitr2600m000) セッションで、関係会社間取引関係を、関係会社間取引シナリオ輸送に定義する必要もあります。この関係では、差出人側は輸送請求書を送付する出荷オフィスで、宛先側は輸送費を支払う部署です。これは前のセクションで説明したデフォルトのパーティ、または内部輸送担当 (tcitr2130m000) セッションの輸送費の支払フィールドで選択したパーティです。

サポートする価格発生元

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