資材価格情報の取得 - 一般的論理資材価格マスタデータを設定すると、購買伝票または販売伝票用の資材価格情報を取得し、資材価格情報 (tcmpr1600m000) セッションに表示できます。伝票用に以下の資材価格情報が取得および計算されます。 ステップ 1. 資材価格合意 伝票ラインの価格リスト、取引先、品目、および日付に基づいて、資材価格合意 (調達) (tcmpr0130m000) セッションまたは資材価格合意 (販売) (tcmpr0130m100) セッションで有効な資材価格合意が検索されます。 有効な価格合意がある場合、資材価格情報 (tcmpr1600m000) セッションで、ビジネス文書用の資材価格情報が生成されます。 ステップ 2. 品目資材内容 伝票ラインの品目、有効化コード、オプションリスト ID、製品バリアント、および日付に基づいて、品目資材内容 (tcmpr0120m000) セッションから品目資材内容が取得されます。 各資材について、文書の資材情報 (tcmpr1110m000) セッションで資材 (価格情報) ラインが生成されます。このセッションは、資材価格情報 (tcmpr1600m000) セッションにタブとして表示されます。価格合意が存在せず、資材ラインが生成される場合、資材価格情報のデフォルト値は資材価格パラメータ (tcmpr0100m000) セッションのデータに基づきます。その結果、資材実際価格を取得するための検索日は固定価格に設定されます。 ステップ 5. 資材実際価格 資材価格合意の価格ルールに基づいて、資材ラインの実際価格を取得するための検索日が決定されます。 資材実際価格の決定は常に必須なわけではありません。次の場合があります。
文書ライン処理において資材実際価格が必要であるが、資材実際価格を取得できない場合は、可能な最善のオプションが検討されます。検索日より前で実際価格が指定されている最後の日付を使用するか、前回の資材実際価格が取得されます。 販売伝票の場合、ビジネス文書ラインが請求に発行されると資材実際価格が必須になります。利用可能な資材実際価格がない場合、エラーメッセージが表示されます。マニュアルで資材実際価格を指定するか、価格および値引の再計算パラメータ (tdpcg0240s000) セッションを使用して実際価格を再設定できます。購買伝票の場合は、購買伝票について実際価格が指定されていなくても請求に対して支払う必要があるため、この段階で資材実際価格は必須ではありません。ただし、購買伝票に請求金額が表示されます。 ステップ 6. 資材価格付加費用 資材ラインについて資材基準価格と実際価格が指定されている場合は、資材基準価格に付加費用が追加されます。資材価格付加費用は、資材実際価格から資材基準価格を減算して算出されます。 ステップ 7. 資材価格付加費用原価 管理費など、追加の材料費を含めるために、資材価格付加費用原価が計算されます。付加費用原価は、資材価格付加費用に付加費用係数を乗算することによって算出されます。 例
資材価格は、€0.648 (€0.432 × 1.5) の資材価格付加費用原価分、増加します。 一般ルール 合意、例外、品目資材内容、資材基準価格などの資材価格情報を取得する場合、もっとも詳細なレベルから検索が開始されます。情報が見つかると検索が終了します。 伝票について価格/割引別取引先が指定されている場合、この取引先について指定されている資材価格情報が最初に検索されます。この取引先について価格や割引の資材価格情報を取得できない場合は、購買元取引先または販売先取引先の情報を検索します。 日付有効資材価格マスタデータを取得するために使用される日付は、資材価格パラメータ (tcmpr0100m000) セッションの検索日 (購買伝票) および検索日 (販売伝票) フィールドを使用して決定されます。資材実際価格を取得するには、他の検索日が使用されます。 伝票ラインにカスタマイズ品目が含まれる場合、資材価格パラメータ (tcmpr0100m000) セッションの派生元品目の使用 (購買伝票) および派生元品目の使用 (販売伝票) フィールドを使用して資材価格情報の取得に使用する品目を決定する必要があります。 資材価格情報 (tcmpr1600m000) セッションで、ビジネス文書ラインの資材価格情報をマニュアルで指定できます。その結果、資材価格情報 (tcmpr1600m000) セッションの資材価格合意フィールドが空白になり、マニュアルチェックボックスがオンになります。 例外が適用される場合、資材価格合意または資材を伝票にマニュアルでリンクできます。ただし、警告メッセージが表示されます。
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