丸め
丸め方法は、数字フォーマットに指定した小数点以下の桁数を超える桁の値に適用されます。
たとえば、値が 28.34875 で数字フォーマットの小数点以下の桁数が 2 に設定されている場合、丸め方法は 3 桁以降の値 875 に適用されます。丸め方法に応じて、丸め結果は 28.35 または 28.34 になります。
計算される金額が丸められる方法は、次のように指定できます。
通貨の丸め
通貨 (tcmcs0102m000) セッションで通貨について定義した丸め係数に従って、LN で計算される金額が丸められます。金額は、丸め係数の倍数に最も近くなるように丸められます。ほとんどの通貨には、0.01 の丸め係数が使用されます。
LN では、計算されるすべての金額について、このタイプの丸めが適用されます。
税額の丸め
通貨の丸めの後、税額が再度丸められます。このときは、国別税金コード (tcmcs0136s000) セッションで税金コード用に選択した丸め方法に従って丸められます。税額の丸め方法は、切捨て、四捨五入、または切上げです。詳細は、次の情報を参照してください:
丸め方法
総計金額の丸め
一部の国では、顧客に送付する法定文書の合計金額は、特定の方法で丸めを行う必要があります。 たとえば、スイスでは、販売請求書のスイスフラン単位の合計金額は 0.05 フランまで丸められる必要があります。
この要件を満たすため、総計丸め係数を定義することができます。詳細は、次の情報を参照してください:
総計丸め
端数修正
丸められた金額が転記される場合、勘定を決済するため、会社パラメータ (tfgld0503m000) セッションで端数修正用に定義した元帳勘定とディメンションに、LN によって端数修正が転記されます。
通貨の丸めと総計丸めには、次の相違があります。
通貨の丸め
通貨の丸めによる端数修正は LN によって次のように計算されます。
端数修正 = 借方ラインの丸め済金額の総合計 - 文書に含まれる各通貨の貸方ラインの丸め済金額の総合計
通貨の端数修正の転記は、総勘定元帳で取引をファイナライズしたときに行われます。
総計丸め
総計丸めによる端数修正は LN によって次のように計算されます。
端数修正 (総計丸め) = 四捨五入で丸められた請求額 - 総計丸めで丸められた請求額
通貨の端数修正の転記は、請求で請求書を転記したときに行われます。
例
丸め係数が 0.05 である場合、丸められた金額は次のようになります。
丸められた金額の範囲 | 丸められる金額 |
6.00 から 6.02 まで | 6.00 |
6.03 から 6.07 まで | 6.05 |
6.08 から 6.10 まで | 6.10 |