会社 - 設定

LN をシステムにインストール中、会社 000 が作成され、1 つまたは複数のデモ会社がインストールされます。インストール後、会社を作成し、言語、単位、通貨などすべてのデータを定義できます。

新しい会社データを定義するには、新しい会社に変更し、次のセッションを使用して設定を行います。

  1. 一般会社データ (tccom0102s000)
    住所、国、会社の言語など、新しい会社のデータを定義します。
  2. 導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0500m000)
    会社が使用するパッケージやモジュールなどの機能を指定します。この指定によって、LN の動作が決定されます。
  3. 企業モデル管理モジュールの会社 (tcemm1170m000)

    次のような会社に関する他の詳細を定義します。

  4. 財務会社については、次のセッションで使用される会計期間や元帳勘定などの財務詳細を定義します。

    • 会社パラメータ (tfgld0503m000)
    • グループ会社パラメータ (tfgld0101s000)
会社データの処理

LN での作業には以下が該当します。

  • 作業をしている会社のデータにのみアクセスできます。
  • 一度に 1 つの会社について作業できます。

システム管理者は、ツールのユーザ管理モジュールでデフォルトの会社を指定します。別の会社のデータにアクセスするには、会社を変更する必要があります。ただし、複数会社構造では、ロジスティック会社での作業と財務会社での作業を切り替える必要がある場合に、自動的に会社が切り替わるように LN を設定することができます。

ユーザデータ (ttaad2500m000) セッションでデフォルトの会社として定義されている会社に自動的にログオンします。ユーザデータ (ttaad2500m000) セッションでは、次の会社を定義できます。

  • デフォルトの会社
    LN にログオンすると、自動的にこの会社で作業できる状態になります。
  • ロジスティック会社
    財務会社で作業している場合、ロジスティック会社に属するセッションを開始すると自動的にこのロジスティック会社に切り替わります。
  • 財務会社
    ロジスティック会社で作業している場合、財務会社に属するセッションを開始すると自動的にこの財務会社に切り替わります。
財務グループ会社

多数の財務会社の連結会計結果を確認するために、会社をグループ会社にリンクすることができます。ある財務会社を別の財務会社にリンクすると、後者が自動的にグループ会社にされます。

会社パラメータ (tfgld0503m000) セッションで、財務会社をグループ会社にリンクします。グループ会社パラメータ (tfgld0101s000) セッションを使用してグループ会社のパラメータを定義します。たとえば、以下のものがあります。

  • 参照通貨
  • 使用するディメンション
  • 会計期間

これらのパラメータは、そのグループ会社自体、およびそのグループ内の会社すべてに適用されます。

内部取引

LN では、異なる企業単位にリンクされているエンティティを伴う単一のロジスティック会社内の取引について三者間請求が実行されます。詳細は、次の情報を参照してください: 外部資材納入の例

同じグループ会社に属する複数の財務会社間の関係会社間取引を自動的に作成することができます。異なるグループ会社に属する財務会社間のグループ間取引が生成されます。詳細は、次の情報を参照してください: 関係会社間取引

異なるロジスティック会社間の取引に関する関係会社間精算の生成では、未決済請求書は生成されません。

アーカイブ会社

履歴データを格納するアーカイブ会社を作成できます。アーカイブ会社のタイプを以下に示します。

複数の会社

1 つの LN システム上で複数の会社を作成できます。例:

  • 財務管理用の財務会社
  • 製品の製造を管理するロジスティック会社
  • 履歴データを格納するアーカイブ会社
運営会社

運営会社とは、部署、倉庫、プロジェクト、または内部取引先が属している会社のことで、通常は、すでにエンティティが作成されている会社です。部署、倉庫、またはプロジェクトで発生する取引は、運営会社のみが作成できます。

ロジスティック部署、倉庫、プロジェクト、または内部取引先に関わる運営会社のタイプは、ロジスティックまたは両方である必要があります。経理部の運営会社のタイプは、財務または両方である必要があります。  

系列会社

ロジスティック会社を、別のロジスティック会社の顧客または発注先として機能させることができます。この会社に請求するには、その会社を取引先として定義します。取引先 (tccom4500m000) セッションで、その取引先が系列会社であることを指定して、会社番号を入力します。系列会社取引先については、取引先の役割をすべて定義します。

系列会社間の商品移動は、販売オーダと購買オーダを使用して登録します。複数の財務会社が関連する場合は、LN で関係会社間財務取引が実行されます。

会社データの共有

複数会社システムの会社間ではデータの共有もできます。たとえば、ロジスティック会社は取引先データや与信限度額データを共有でき、財務会社は定義済通貨や通貨為替レートを共有できます。

1 つのサーバ上にある会社でデータベーステーブルを共有できます。データベース管理者は、ツールのデータベース管理セッションを使用して、会社が共有するデータベーステーブルを定義します。

異なるサーバ上の会社間でデータを共有するには、ツールの交換モジュールのセッションを使用して、データベーステーブルを交換して同期させる必要があります。

電子データ交換

電子商取引を使用すれば、顧客や発注先との通信、また会社間で取引データを交換することができます。

複数会社構造

ロジスティック会社および財務会社を作成して、1 つまたは異なる複数のサーバ上のデータベースを最も効率よく使用できるようにします。

自社の組織のオフィスが複数の場所にあり、支店が複数の国にある場合は、複数会社構造を設定します。以下の項目を定義して組織の構造を表します。

各国に 1 つ以上の財務会社を作成する必要がありますが、異なる国にある企業単位を 1 つのロジスティック会社に包含することができます。

関係会社間取引 のセッションを使用して、企業単位と企業モデル管理との関係を定義し、企業単位をロジスティック会社にリンクする必要があります。