タイムゾーンを使用するには

タイムゾーンは、同一の標準時間を使用する地理的地域です。タイムゾーン (ttaad0160m000) セッションには、世界中のタイムゾーン情報が用意されています。企業モデル管理モジュールのタイムゾーン (tcemm1100m000) セッションで、使用したいタイムゾーンを選択し、各タイムゾーンに記述を追加することができます。

マルチサイト構造の会社では、タイムゾーン (emm100) テーブルを共有する必要があります。

LN では、オーダ文書、取引、出荷転記、および受領などのさまざまなタイプのロジスティック取引の日付と時間が協定世界時 (UTC 時間) で記録されます。協定世界時は、地球上の位置のどこでも同じです。したがって、ロジスティック会社はタイムゾーンに依存しません。

ユーザのタイムゾーン

ツールのユーザ管理モジュールでは、タイムゾーンをユーザデータテンプレートで各 LN ユーザにリンクする必要があります。LN では、ユーザのタイムゾーンを利用してロジスティック取引の日付と時刻が表示されます。これらの日付と時刻は、ユーザの現地時間で共通情報に登録されます。

リソースのタイムゾーン

部署や倉庫などの各種のリソースに適用するタイムゾーンを決定するために、該当するリソースの住所にリンクされているタイムゾーンが利用されます。

組立ラインの計算オフィスとしての機能を持つワークセンタのタイムゾーンを使用して、組立ライン間の時差が計算されます。この情報は、メインラインと供給ラインを調整するために必要です。

デフォルトのタイムゾーンとは、州/地方 (tcmcs1143m000) セッションおよび国 (tcmcs0110s000) セッションに (この順番で) 入力したタイムゾーンです。国、州、または地方のデフォルトのタイムゾーンを入力しない場合は、住所ごとにタイムゾーンを指定する必要があります。

財務会社のタイムゾーン

企業モデル管理モジュールで、財務会社ごとにタイムゾーンを選択する必要があります。財務会計での転記が、現地の日時とともに記録されます。取引がロジスティック会社から財務会計に転送されるときに、取引の日時が UTC 時間から財務会社の現地の日時に変換されます。このようにして、財務会社ごとに正しい会計期間で金額が転記されます。

また、ロジスティック会社で定義した為替レートと税率の発効日時についても、UTC 時間から財務会社の現地時間に変換されます。このようにして、金額を財務会計の自国通貨に変換して税額を計算するための、正しいレートが適用されます。