為替レートを定義するには

為替レートを使用して、取引金額が会社の自国通貨の金額に変換されます。為替レート (tcmcs0108m000) セッションを使用して、為替レートを定義します。

通貨システムと為替レート

取引通貨と会社の自国通貨の為替レートのみを定義することができます。自国通貨ではない通貨間の為替レートは定義できません。自国通貨は為替レート (tcmcs0108m000) セッションの通貨基準です。定義する必要のある為替レートは、使用する通貨システムによって異なります。詳細については、通貨システムと為替レートを参照してください。

基準通貨での表示

為替レートごとに、次のどちらにするかを指定できます。

  • レートを基準通貨で表示する (基準通貨の 1 単位は外部通貨での相当する単位数になる)
  • レートを基準通貨で表示しない (外部通貨の 1 単位は基準通貨での相当する単位数になる)
注意

基準通貨がユーロの場合、基準通貨で表示Yesに設定する必要があります。詳細については、ユーロ対応機能を参照してください。

レート係数

レート係数を使用すると、通貨為替レートの値が極端に高い/低い状態を回避できます。為替レート (tcmcs0108m000) セッションの基準通貨で表示 フィールドの設定に応じて、LN では、為替レートの適用前にレート係数で金額が除算または乗算されます。レート係数の例も参照してください。

為替レートタイプ

さまざまな為替レートタイプにさまざまな為替レートを定義できます。たとえば、購買取引、販売取引、および内部取引について、それぞれ異なる通貨為替レートを指定できます。詳細については、為替レートタイプの使用を参照してください。

発効日

指定された日時に有効な為替レートを使用して金額が変換されます。一般的には、たとえば、次に示すタイミングで有効になる為替レートを LN で使用するように指定できます。

  • 取引を引当するとき (オーダ日付)
  • 取引に対する請求が行われるとき (請求日付)
  • マニュアル入力された日付

為替レートが有効になるのは、為替レート (tcmcs0108m000) セッションのレート承認チェックボックスがオンの場合のみです。為替レートは、発効日フィールドと承認日フィールドの新しい方の日付および時間に有効になります。

LN では、参照通貨の原価を計算および保管したり、品目の原価を参照通貨から他の自国通貨に変換したりするときに内部為替レートが使用されます。したがって、依存複数通貨システムの場合、すでに品目の標準原価に使用された内部為替レートタイプの為替レートを変更することはできません。

レート換算基準

ほとんどの取引に関してレート換算基準を選択できます。レート換算基準には、利用可能な各種のレート換算基準が記載されています。

通貨変換

複数の通貨で登録されている金額を表示するセッションで [ツール] メニューから [通貨変換] を選択すると、別の自国通貨で金額を表示できます。