納税申告の設定
関連する税金コードについて登録されている税額から納税申告を作成する作業には、以下のステップが含まれます。
- 税金または社会献金の支払先である管轄官庁に対して、所轄税務署を定義する
- 納税申告の各ボックスに対して、税金位置を定義する
- ボックスに関連付けられた税金コードを税金位置にリンクする
- 税金位置を納税申告マスタに追加する
次の手順で、各ステップを詳細に示します。
所轄税務署には、請求元役割および支払先役割のみが設定された取引先を定義する必要があります。
所轄税務署は、請求元および支払先の役割のみを持つ取引先として定義されます。
所轄税務署を定義するには
-
取引先 (tccom4100s000) セッションで、取引先を作成します。
- 取引先の請求元役割と支払先役割を定義します。
-
取引先 (tccom4100s000) セッションで所轄税務署チェックボックスをオンにします。
所轄税務署チェックボックスをオンにするには、取引先の請求元役割と支払先役割を定義する必要があります。このチェックボックスをオンにした後は、その他の役割を定義することはできません。
納税申告を設定するには
税金位置 (tfgld0620m000)
納税申告の各ボックスに対して、
税金位置を定義します。各ボックスの名前を
記述フィールドに入力します。たとえば、EU 加盟国では、ボックスの名前を EU 内供給やサービスの転嫁型租税にすることができます。
税金位置 (tfgld0620m000)、[税金位置別関係] タブ
ボックス内の金額に関係する税金コードを税金位置にリンクします。納税申告を生成すると、これらの税金コードを使用して税額の合計が計算され、各ボックスの金額が出力されます。
各税金コードには、いくつかの選択条件を入力して税額の選択を詳細に指定できます。たとえば、売上税または購買税の税額と、前払金または前受金に対する税金を選択することが可能です。
税金位置にリンクされる税金コードの値は、財務会計に入力された金額フィールドと同じ値 (総額または正味額) でなければなりません。
納税申告マスタ (tfgld1620m000)
納税申告のタイプと所轄税務署の組合せごとに、納税申告マスタを定義します。源泉徴収税と源泉社会献金の申告については、さまざまな税金分類に個別の納税申告マスタを定義できます。
マニュアル提出する納税申告と自動提出する納税申告では、設定手順が異なります。
マニュアルでの提出の場合
納税申告の各ボックスについて、[納税申告マスタ別税金位置] タブの [新規] をクリックします。納税申告マスタ別税金位置 (tfgld1121m000) 詳細セッションが開始されます。納税申告のボックスに一致する税金位置を選択します。
自動送信の場合
詳細を保存すると、データが検証されます。たとえば、税金位置のすべての税金コードは、申告マスタの課税国に対して定義されていなければなりません。
納税申告マスタを定義すれば、必要な納税申告を定期的に準備することができます。詳細については、納税申告の処理を参照してください。
所轄税務署への納税申告と支払の期日がその月の特定の日である場合は、支払条件 (tcmcs0113s000) セッションでその期日の支払条件を定義できます。請求元取引先 (tccom4122s000) セッションで支払条件を所轄税務署にリンクさせます。