変換係数を使用するにはLN では、品目 (tcibd0501m000) セッションで品目の棚卸単位を定義する必要があります。ただし、棚卸単位は、必ずしも、品目の数量管理に使用される唯一の単位とは限りません。販売オーダまたは購買オーダでは、同じ品目に異なる単位を割り当てることができます。たとえば、品目の棚卸単位が個であっても、同じ品目の数量を販売オーダで箱 (1 箱 6 個入り) で表すことができます。 在庫品目数量を正しく把握するため、2 つの異なる単位間の比率を設定し、LN が数量を変換できるようにする必要があります。このため、変換係数 (tcibd0103m000) セッションで変換係数を定義します。基準単位フィールドに単位を入力し、1 つまたは複数の代替単位とその変換係数を追加します。 変換係数の計算は、次のように行われます。 代替単位 ÷ 基準単位
例
販売オーダで販売数量が 15 箱と指定されている場合、LN はこの品目の在庫数量を 15 × 6 = 90 個分減らします。
例
購買オーダに 10 インチと指定されている場合、LN はこの品目の在庫数量を 10 × 0.0254 = 0.254 メートル増やします。 変換係数の取得 異なる単位で示された品目数量について LN で計算を行う場合、正しい変換係数を取得する必要があります。LN は変換係数 (tcibd0103m000) セッションを使用して、以下の順序で正しい変換係数を検索します。
変換係数が見つからない場合は、MCS パラメータ (tcmcs0500m000) セッションの基準単位を使用して、正しい変換係数が検索されます。 LN が適用可能な変換係数を見つけることができない場合、変換係数を定義するよう求めるメッセージが表示されます。 数量の計算 LN では、会社の基準単位で計算が実行されます。品目の数量を計算する前に、LN はまず次の変換を行います。
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