関係会社間取引合意 (tcitr1600m000)

セッションの目的:  関係会社間取引合意を表示およびメンテナンスします。

関係会社間取引合意を定義するには: 

  1. コードと記述を指定します。コードのフォーマットは任意です。
  2. 取引合意を適用する関係会社間取引シナリオを選択します。
  3. 通貨発生元を選択します。
  4. 振替価格設定ルールタブで新規クリックし、1 つまたは複数の価格発生元を選択します。使用可能な価格発生元は、選択した関係会社間取引シナリオによって異なります。
注意
  • 取引合意についてのテキストを追加するには、その取引合意を選択して、ツールバーの [テキスト] をクリックします。これにより、合意テキストまたは取引オーダテキストの追加を求められます。合意テキストは、取引合意に関する一般テキストです。ツールバーのテキストをクリックすると表示できます。また、取引オーダテキストは、選択した関係会社間取引合意に関連する関係会社間取引オーダに表示されます。
  • 関係会社間取引シナリオ外注デポ修理の場合、価格発生元の他に、次の時間と材料サブシナリオを 1 つまたは複数定義する必要があります。

    • 内部資材納入
    • 労務/経費
    • その他

 

関係会社間取引合意
関係会社間取引シナリオの、関係会社間取引の詳細を含む属性。関係会社間取引合意は、関係会社間取引シナリオとともに、関係会社間取引関係にリンクされます。

該当する関係会社間取引シナリオと取引関係について、関係会社間取引合意は以下の役割を果たします。

  • 内部請求を使用するか決定する
  • 関係会社間取引オーダが、処理の前に承認を必要とするかどうかを決定する
  • 関係会社間取引の金額を決定する振替価格ルールを含む
  • 内部請求が指定されている場合、内部請求の金額を決定する

販売オフィス S1 と倉庫 W1 は組織 A の一部ですが、所在地の国が異なります。外部顧客の宛先販売オーダを処理するため、S1 は W1 に対し、商品を顧客に出荷するよう指示します。W1 は商品と出荷の原価を賄うため、S1 に内部請求を送ります。内部請求の金額は、販売オーダ価格に基づきます。

シナリオ
取引合意を適用する関係会社間取引シナリオ
内部請求
このチェックボックスがオンの場合、内部請求を関係会社間取引処理で使用できます。
販売原価構造の適用
このチェックボックスがオンの場合、販売エンティティの原価構造が購買エンティティによって適用されます。

これは、さまざまなタイプの原価および利益率分析に使用されます。

注意
  • このチェックボックスは、以下のようになります。

    • 仕掛品振替のシナリオではオンに設定され、使用できません。
    • 輸送および外注デポ修理のシナリオではオフに設定され、使用できません。
  • それ以外のシナリオでは、このチェックボックスのデフォルト設定は、関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの販売原価構造の適用から取得されます。
  • このチェックボックスの設定は、デフォルトで関係会社間取引オーダセッションの販売原価構造の適用チェックボックスの値に設定されます。
マージン原価構成要素
販売エンティティの関係会社間取引マージンを記帳する原価構成要素
注意
  • 次の場合、このフィールドは使用できません。

    • 販売原価構造の適用チェックボックスがオフである
    • 販売原価構造の適用チェックボックスがオンで、関係会社間取引シナリオ仕掛品振替である
  • 販売原価構造の適用チェックボックスがオンの場合、関係会社間取引シナリオについてこのフィールドは必須です。

    • 外部資材納入販売
    • 外部資材直送
    • 内部資材納入
    • プロジェクト (PCS) 納入
  • このフィールドのデフォルト値は、関係会社間取引オーダセッションのマージン原価構成要素フィールドの値に設定されます。
通貨発生元
内部請求または関係会社間精算取引通貨の発生元

指定可能な値

関係会社間通貨発生元

通貨
一般的に使用されている流通貨幣 (硬貨、債券、紙幣など)

次のような通貨タイプが使用できます。

  • 自国通貨: 原価計算、予算記録、税額登録などの内部目的に使用されます。
  • 取引通貨: オーダや請求書など、取引先との取引に使用されます。
合意テキスト
現在の関係会社間取引合意についての一般テキスト
取引オーダテキスト
現在の関係会社間取引合意についてのテキスト。このテキストも、現在の関係会社間取引合意に関連する関係会社間取引オーダに表示されます。
関係会社間マージン請求可能 (プロジェクト)
このチェックボックスがオンの場合、関係会社間マージンが、現在の関係会社間取引合意が適用されるプロジェクトのプロジェクト原価に加算されます。

関係会社間マージンとは、関係会社間振替価格と実際原価 (出庫倉庫の評価額など) との差額です。つまり、原価加算契約の場合、このマージンは顧客に請求可能です。

このパラメータは、プロジェクト原価ペグを使用するプロジェクト内の関係会社間取引で使用されます。たとえば、内部請求書を使用するロジスティック会社内でプロジェクトにペギングされた倉庫移動の場合です。

この値はデフォルトで関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの関係会社間マージン請求可能 (プロジェクト) チェックボックスから取得されます。

承認 (販売)
このチェックボックスがオンの場合、現在の関係会社間取引合意に基づく関係会社間取引オーダの販売側は、関係会社間取引オーダの作成時に自動的に承認されます。この値はデフォルトで関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの承認 (販売) チェックボックスから取得されます。

このチェックボックスがオフの場合、関係会社間取引オーダの販売側は、関係会社間取引オーダの販売担当承認 (tcitr3200m000) セッションを使用して承認されます。

承認 (購買)
このチェックボックスがオンの場合、現在の関係会社間取引合意に基づく関係会社間取引オーダの購買側は、関係会社間取引オーダの作成時に自動的に承認されます。この値はデフォルトで関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの承認 (購買) チェックボックスから取得されます。

このチェックボックスがオフの場合、関係会社間取引オーダの購買側は、関係会社間取引オーダの購買担当承認 (tcitr3200m100) セッションを使用して承認されます。

請求への発行
このチェックボックスがオンの場合、および内部請求書が必要である場合、取引ラインの作成時に、関係会社間取引合意に基づく取引ラインが自動的に請求に発行されます。この値はデフォルトで関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの請求への発行チェックボックスから取得されます。

このチェックボックスがオフの場合、取引ラインは請求への発行 (tcitr3210m000) セッションを使用して発行されます。

取引の転記 (請求書なし)
このチェックボックスがオンの場合、および内部請求書が必要でない場合、取引ラインの作成後に、現在の関係会社間取引合意に基づく取引ラインが財務会計に自動的に転記されます。この値はデフォルトで関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの取引の転記 (請求書なし) チェックボックスから取得されます。

内部請求チェックボックスがオフに設定されている場合、関係会社間取引合意に内部請求書は必要ありません。

このチェックボックスがオフの場合、請求のない取引ラインは取引の転記 (tcitr3210m100) セッションを使用して財務会計に転記されます。

承認用に提出
このチェックボックスがオンの場合、現在の関係会社間取引合意に基づく関係会社間取引オーダが承認を受けるためにワークフローに提出されます。

このチェックボックスがオフの場合、 関係会社間取引オーダをマニュアルで提出する必要があります。

この設定はデフォルトで関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの承認用に提出チェックボックスの値に設定されます。

このチェックボックスは、現在の関係会社間取引合意に承認が適用されており、関係会社間取引オーダ用にワークフローが導入されている場合に利用できます。詳細は、次の情報を参照してください: ワークフロー管理システム

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検索パスフィールドを使用して、関係会社間取引シナリオ 労務商業価格を決定するために使用される労務単価の取得について、優先順位を設定します。

労務単価は、従業員、従業員の部署、または従業員の職種グループから取得できます。アプリケーションが労務単価を取得するとき、まず、レベル 1 に指定された場所を検索します。見つからない場合、アプリケーションはレベル 2 を検索し、それでも見つからない場合はレベル 3 を検索します。適用なしは、そのレベルが検索されないことを示します。

これらのフィールドで指定される優先順位は、デフォルトで、関係会社間取引パラメータ (tcitr0100m000) セッションの12、および3 フィールドの値に設定されます。