初回品検査の導入

初回品検査文書には、特定の品目について初回品検査を実施するために必要なデータがあります。初回品検査文書の一意の番号は、Infor LN が品目の検査に使用するデータ (品目、改訂、有効化コード、取引先、出荷先倉庫、および計画入庫日) の特定の組合せにリンクされています。

初回品検査文書はマニュアルで作成できます。必要な検査が事前定義ルールに含まれていない場合、初回品検査文書はマニュアルで作成します。新しい初回品検査文書の作成時に、その状況適用可能に設定されます。

購買オーダ、製造オーダ、または購買契約の作成時に、品目に初回品検査が必要かどうかが検証されます。

購買オーダまたは購買契約に指定された組合せデータが、初回品検査ルール (qmptc0116m100) セッションのデータと照合されます。

初回品検査 (qmptc2150m900) セッションで、次の検証順序が使用されます。

  • この組合せについて、初回品検査文書が存在するかどうか
  • 組合せの有効期限が適用可能かどうか

基準が見つかった場合、初回品検査ルール (qmptc0116m100) セッションの適合レポートフィールドのデフォルト値は、購買オーダまたは購買契約から取得されます。発注先は、このコードにリンクされた適合文書を購買オーダ/購買契約から表示できます。

注意

製造で照合基準が見つかった場合、製造オーダの初回品検査フラグがオンになります。

上記のいずれかの基準を満たすレコードが見つからない場合、購買オーダの承認時、または購買契約が有効に設定されたときに、新しい初回品検査文書が作成されます。

注意

製造オーダが発行済であり、かついずれかの基準を満たすレコードが見つからない場合、発生元タイプが生産 (JSC) の新しい初回品検査文書が作成されます。

倉庫管理モジュールでは、初回品検査フラグは指定されません。QM 検査が必須の場合、倉庫入庫データの確認時に検証が実行され、フラグが Yes の場合、オーダ検査が作成されます。QM 検査が必須の場合、初回品検査文書が再度チェックされます。 

  • 文書が存在する場合、文書の状況が処理中に設定されます。
  • 初回品検査文書が存在しない場合、初回品検査ルールに基づいてこの処理に初回品検査が必要かどうかがチェックされます。この基準を満たす場合、状況が処理中の初回品検査文書が作成され、作成されたオーダ検査はこの初回品検査文書を参照します。

初回品検査文書 (qmptc2151m000) セッションで、特定品目について作成された初回品検査文書を表示できます。

初回品検査の導入
ステップ 1. 

検査オーダ (qmptc1100m100) セッションで、次の操作を行います。

  • 検査オーダラインを確認する。注意: デフォルトは、初回品検査ルール (qmptc0116m100) セッションに定義された標準テスト手順です。
  • テストデータ結果を指定する
  • 検査オーダを完了する
ステップ 2. 

オーダ検査 (qmptc1620m000) セッションで、次の操作を行います。

  • オーダ状況を完了に設定する
  • オーダ検査が処理されると、初回品検査文書の状況が承認済に設定されます。注意: オーダ検査が部分承認済または不合格の場合、初回品検査の状況が失敗に設定され、新しい初回品検査の連番が生成されます。
ステップ 3. 

オーダ検査 (qmptc1620m000) セッションで、オーダ検査を処理し、クローズします。