先頭空番号

いくつかの LN プロセスでは、出荷、オーダ、請求書などのエンティティに番号を割り当てる必要があります。ただし、システムパフォーマンスの点では、番号の割当はボトルネックになることがあります。

新しいオーダ番号の割当を実行するセッションのパフォーマンスを改善するには、先頭空番号 (tcmcs0150m000) セッションでシリーズのキャッシュサイズを定義します。このキャッシュサイズは、LN で同時に生成される新しいシリーズ番号の数になります。キャッシュにシリーズ番号がある場合、ユーザは、LN が次のシリーズ番号の生成とチェックを実行している間待機する必要がありません。

  • キャッシュサイズ = 0

    キャッシュは適用されません。新しい番号を要求すると、その番号が適用される処理が完了するまで番号はコミットされません。

    不利な点: 番号シリーズが処理の間ロックされます。その他のユーザは、処理が完了するまで同じシリーズの新しい番号を要求することはできません。

    利点: 採番でギャップが生じることがありません。

    採番でギャップが許されない場合は、キャッシュサイズを 0 にします。できる限り、処理の終わり近くに新しい番号を要求し、ロック時間を短くしてください。大容量の実装では、キャッシュサイズを 0 にすることでパフォーマンスとロックの問題が生じることがあります。

  • キャッシュサイズ = 1

    新しい番号を要求すると、その番号が適用される処理が完了していなくても、番号は即座にコミットされます。

    不利な点: 処理が完了していない場合は、採番でギャップが生じることがあります。

    利点: 番号シリーズのロックが短時間で済むため、パフォーマンスが改善します。

    キャッシュサイズ 1 は、番号シリーズのデフォルト値です。このように、大容量の実装でのパフォーマンスとロックの問題が最大限避けられます。

  • キャッシュサイズ > 1

    キャッシュサイズの値は、同時に要求できる新しい番号の数を示します。番号は、処理が完了していなくても即座にコミットされます。

    不利な点: 複数の処理が終了していない場合は、採番のギャップが大きくなることがあります。

    利点: 番号シリーズのロックが短時間で済みます。さらに、要求されたすべての番号について、番号シリーズの更新は 1 回であるため、パフォーマンスが改善されます。

    キャッシュサイズを 1 よりも大きくするのは、キャッシュサイズが 1 ではロックの問題を十分に解消できない場合のみにしてください。

パフォーマンスについての注意
  • CPU への影響: Yes
  • データベース拡張への影響: 適用なし
注意

詳細は、次の情報を参照してください: LN - Performance, Tracing and Tuning Guide (U9357)