積荷構築について

積荷構築は輸送の中心機能です。積荷構築の主要な目的は、倉庫から顧客へ、発注先から倉庫へ、または発注先から直接顧客ヘと、最も効率的で費用効果が高い方法で商品の輸送を計画することです。 また、倉庫間、倉庫から製造環境、または製造環境から倉庫への商品の移動にもこの機能を利用できます。

輸送オーダ

積荷構築は輸送オーダに基づきます。 特定の数の商品の輸送を計画するには、その商品がリストされている輸送オーダおよび輸送オーダラインを選択し、積荷構築エンジンを開始する必要があります。これにより、選択した輸送オーダおよび輸送オーダラインについて、いくつかの積荷と出荷から構成される積荷計画が生成されます。

計画方法と計画オプション

積荷構築エンジンでは、各種の計画オプションと 3 つの基本的な計画方法が提供されています。

そのつど計画方法や計画オプションを変えて、同一の輸送オーダからさまざまな積荷計画を作成して、どの方法またはオプションを使用すれば最適な結果が得られるか調べることができます。

セットアップ

最適な計画結果を得るには、マスタデータを以下の方法で設定します。

  1. 輸送オーダの作成の中で、輸送オーダに対する運送業者を必ず入力するようにします (マニュアルおよび自動の両方)。
  2. 住所、輸送手段グループ、経路計画などの適切なマスタデータを定義します。
  3. 輸送分類を指定して、運送業者と輸送手段グループを定義します。
  4. 標準経路および経路計画に対して、運送業者と輸送分類を定義します。

こうすることで、トラックが必要な場合に船で輸送するなど、積荷構築エンジンが運送業者や輸送手段グループの望ましくない組合せを選択しないようにすることができます。

所要能力概要の作成

積荷構築を開始する前に、所定の期間に対して、所要積込能力概要を生成できます。 所要能力概要は、ユーザが指定したタイムスパンに LN に存在する輸送オーダにリストされている総計の容積および重量に基づきます。 所要能力概要を利用することで、たとえば所要積込能力の急な増加にも対処できます。

一般的な能力概要を生成するには、概略計画の生成 (fmrpg1200m000) セッションを開きます。

計画ボード (fmlbd0215m000)

積荷計画を作成するには、計画の生成 (fmlbd0280m000) に加えて、計画ボード (fmlbd0215m000) セッションを使用できます。計画ボード (fmlbd0215m000) セッションは、積荷計画を作成およびメンテナンスするために使用可能な直感的なグラフィカルインタフェースを提供します。

グラフィカル計画ボードは Worktop ユーザのみ使用可能ですのでご注意ください。 Webtop ユーザは積荷計画ガントチャート (fmlbd0710m000) を使用してください。

計画ボード (fmlbd0215m000) セッションへは、次の場所からアクセスできます。

  • 計画 (fmlbd0110m000) セッションの適切なメニューまたはツールバー
  • 積荷 (fmlbd4100m000) セッションの適切なメニューまたはツールバー
  • 輸送オーダ (fmfoc2100m000) セッションの適切なメニューまたはツールバー
  • 輸送オーダライン (fmfoc2101m000) セッションの適切なメニューまたはツールバー
  • 再計画対象の輸送オーダライン (fmlbd0120m000) セッションの適切なメニューまたはツールバー

詳細は、次の情報を参照してください: グラフィカル計画ボードを使用して積荷計画を作成するには (fmlbd0215m000)

積荷計画ガントチャート (fmlbd0710m000)

Webtop メニューブラウザから積荷計画ガントチャート (fmlbd0710m000) セッションを開始できます。このセッションを使用して、資源能力の概要だけでなく選択した積荷や出荷のスケジュール概要も生成できます。

積荷計画ガントチャートは Webtop ユーザのみ使用できます。 詳細は、次の情報を参照してください: 積荷計画ガントチャート (fmlbd0710m000)

積荷計画の倉庫管理への引渡

積荷計画を作成したら、その積荷計画を実行しなければなりません。つまり、商品を倉庫に集め、積荷計画に指定されている日時にトラックなどの車両に積み込むか、入庫商品の場合は入庫手順を開始する必要があります。

積荷計画を実行するための通常の手順は、倉庫管理に積荷計画を転送することです。 倉庫管理に積荷計画を転送するには、積荷計画を 「実際」 にする必要があります。 積荷計画の状況が、実際になります。倉庫管理の積荷および出荷処理についての詳細は、出荷と積荷を参照してください。

重要

ただし、直送シナリオでは倉庫および倉庫管理は関与しません。 詳細については、直送に輸送管理を使用するにはを参照してください。

計画データおよび倉庫処理の更新

積込日や荷降日、経路、輸送費といった計画データが主に必要である場合、マニュアルで作成された輸送オーダを使用して、スタンドアロンで輸送の積荷構築を行うことができます。

積荷計画を作成するために計画データや輸送費データ以外にも倉庫処理の更新が必要な場合は、発生元オーダに基づく輸送オーダを使用する必要があります。

これは、積荷および出荷を処理したり、処理の進捗状況を反映して輸送を更新するには、倉庫管理では倉庫オーダが必要になりますが、LN ではマニュアルで作成された輸送オーダの倉庫オーダを作成できないためです。

輸送オーダの発生元オーダが倉庫管理に発行されると、倉庫オーダが生成されます。 マニュアルで作成された輸送オーダには発生元オーダがないので、倉庫管理には発行できません。

同じように、発生元オーダが倉庫管理に発行されていない輸送オーダに基づく積荷および出荷は、倉庫管理では処理できません。

積荷計画、積荷、出荷の状況

倉庫管理では、積荷計画処理の進捗状況は各種の状況で示されます。 このような処理の進捗状況に関する情報は、倉庫管理から輸送に転送されます。輸送は、この情報をチェックし、輸送管理での状況を積荷、出荷、輸送オーダの各種の完了ステージで表示します。詳細は、次の情報を参照してください: 積荷計画、積荷、出荷の状況および輸送オーダ状況

注意

直送の場合、倉庫および倉庫管理は関与しません。 直送販売オーダおよび購買オーダに基づいた輸送オーダは、オーダ管理からのみ更新されます。 直送には輸送計画の機能をすべて使用できます。詳細は、次の情報を参照してください: 直送に輸送管理を使用するには