クラスタデータのマニュアル変更
クラスタ状況によって、輸送オーダクラスタおよびクラスタラインにマニュアルで挿入できる変更内容が決まります。
クラスタ化
輸送オーダクラスタが生成された後、以下のフィールドのクラスタヘッダ情報をマニュアルで変更できます。
運送業者
このフィールドでは、クラスタ処理中に LN が検出した運送業者、または現在のクラスタに関連する輸送オーダラインに対して入力されている運送業者が表示されます。LN が検出した運送業者、または対応する輸送オーダラインに入力されている運送業者以外の運送業者にクラスタを外注する場合、このフィールドの運送業者を変更できます。LN が適切な運送業者を検出できない場合、またはクラスタの生成元の輸送オーダラインにマニュアルで運送業者が入力されていない場合は、このフィールドは空です。このような場合、運送業者をマニュアルで入力できます。これは、拘束運送業者にも適用されます。拘束運送業者は、輸送オーダラインに入力されている運送業者で、積荷構築時またはクラスタ処理時に LN が変更することはできません。拘束運送業者を挿入するには、輸送オーダライン (fmfoc2101m000) セッションで運送業者を入力し、運送業者/LSP指定チェックボックスをオンにします。
輸送手段グループ
このフィールドでは、クラスタ処理中に LN が検出した輸送手段グループ、または現在のクラスタに関連する輸送オーダラインに対して入力されている輸送手段グループが表示されます。LN で検出された輸送手段グループや対応する輸送オーダラインに入力されている輸送手段グループとは異なる輸送手段グループを使用してクラスタを輸送する場合は、このフィールドで輸送手段グループを変更できます。LN が適切な輸送手段グループを検出できない場合、またはクラスタの生成元の輸送オーダラインにマニュアルで輸送手段グループが入力されていない場合は、このフィールドは空です。このような場合、運送手段グループをマニュアルで入力できます。
計画積荷日
このフィールドのデフォルト値は、クラスタに関連する輸送オーダラインから取り込まれます。運送業者から別の日付が通知されている場合は、このフィールドに新しい日付を入力できます。
計画荷降日
このフィールドのデフォルト値は、クラスタに関連する輸送オーダラインから取り込まれます。運送業者から別の日付が通知されている場合は、このフィールドに新しい日付を入力できます。
計画距離
計画距離は、クラスタに関連する輸送オーダラインから取り込まれます。運送業者から別の距離が通知されている場合は、このフィールドに新しい距離を入力できます。
見積輸送費
クラスタに選択または入力されている運送業者に対して輸送レートがメンテナンスされている場合、クラスタ処理時に見積輸送費が計算されます。必要に応じて、見積輸送費をマニュアルで変更したり、見積輸送費を再計算することができます。輸送費を再計算するには、
適切なメニューの該当するオプションをクリックします。
[追加コストを計算] オプション
クラスタ化状況のクラスタに対して、このチェックボックスをオンまたはオフにできます。たとえば、追加コストを計算した後、追加コストを一切支払わないことで運送業者と合意した場合、このチェックボックスをオフにして、輸送費を再計算することができます。
品目無差別運賃
運送業者が変更された場合、必要に応じて、このフィールドも変更します。品目無差別運賃は、運送業者との特別な輸送費評価の合意です。運送業者と輸送依頼者が品目無差別運賃に従って評価に合意した場合は、品目の公式の輸送クラスが品目無差別運賃合意に置換されます。LN では、品目無差別運賃は、特殊な輸送クラスとして定義されています。
運送業者 PRO 番号
運送業者が変更された場合、必要に応じて、このフィールドも変更します。運送業者追跡番号は、運送業者が積荷を識別するためにつけた番号です。運送業者は積荷の追跡にこの番号を使用します。
税金を計算
税金を計算する必要がある場合は、このオプションをオンに設定できます。別の運送業者が選択された場合、必要に応じて、このチェックボックスの設定を変更します。
課税国
別の運送業者が選択された場合、必要に応じて、このチェックボックスの設定を変更します。
クラスタテキスト
このフィールドでは、クラスタに関する一般情報を追加できます。
クラスタライン情報を変更するには
クラスタラインについて、以下の情報を変更できます。
ヘッダではなく、ラインの計画積荷日
このフィールドのデフォルト値は、クラスタに関連する輸送オーダラインから取り込まれます。運送業者から別の日付が通知されている場合は、このフィールドに新しい日付を入力できます。
ヘッダではなく、ラインの計画荷降日
このフィールドのデフォルト値は、クラスタに関連する輸送オーダラインから取り込まれます。運送業者から別の日付が通知されている場合は、このフィールドに新しい日付を入力できます。
実際の出荷日
クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在する場合、実際の出荷日として、実際の出荷日または入庫日が倉庫管理により設定されます。クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在しない場合は、納入/受領の確認 (fmlbd3252m000) セッションでクラスタラインの状況が出荷済または完了に変更された日付が実際の出荷日になります。また、日付をマニュアルで入力したり、LN で生成された日付を変更することもできます。
実際の荷降日
クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在する場合、実際の荷降日として、実際の出荷日または入庫日が倉庫管理により設定されます。クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在しない場合は、納入/受領の確認 (fmlbd3252m000) セッションでクラスタラインの状況が出荷済または完了に変更された日付が実際の出荷日になります。また、日付をマニュアルで入力したり、LN で生成された日付を変更することもできます。
出荷数量
クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在する場合、出荷数量として、出荷または受領した数量が倉庫管理により設定されます。クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在しない場合は、計画数量が出荷数量になります。また、数量をマニュアルで入力したり、LN で生成された数量を変更することもできます。
納入数量
クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在する場合、納入数量として、出荷または受領した数量が倉庫管理により設定されます。クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在しない場合は、計画数量が出荷数量になります。また、数量をマニュアルで入力したり、LN で生成された数量を変更することもできます。
破損数量
通常、商品が納入され、破損商品に関する情報が運送業者から通知されたときに、この数量が設定されます。
出荷能力
出荷能力は、出荷数量から導き出されます。
納入能力
納入能力は、出荷数量から導き出されます。
計画追加レート数量
輸送が行われる前段階での品目の追加レート数量。このフィールドのデフォルト値は、クラスタラインに関連する輸送オーダラインから取り込まれます。
出荷追加レート数量
一般的には、出荷数量が運送業者から通知されたときに、この数量を入力します。クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在する場合、出荷追加レート数量として、出荷または受領した数量が倉庫管理により設定されます。クラスタラインに関連する輸送オーダラインに倉庫オーダラインが存在しない場合は、計画数量が出荷追加レート数量となります。また、数量をマニュアルで入力したり、LN で生成された数量を変更することもできます。
[請求書金額を再計算] チェックボックス
見積輸送費
たとえば、特定の運送業者について輸送レートがメンテナンスされていない場合、輸送費をマニュアルで入力できます。
輸送オーダライン情報を変更するには
輸送オーダクラスタやクラスタラインでは、計画数量、計画能力、サービスレベル、受渡条件といった輸送オーダライン情報は変更できません。このようなタイプの変更は、対応する輸送オーダラインまたは発生元オーダラインで行います。
クラスタにラインを追加するには
クラスタ化状況のクラスタに輸送オーダラインを追加するには、まず新しい輸送オーダラインをクラスタ化する必要があります。クラスタのクラスタラインとプロパティが一致する輸送オーダラインがクラスタに追加されます。プロパティが一致しない輸送オーダラインについては、新しいクラスタが生成されます。
追加コストラインをマニュアルでクラスタに追加できます。
クラスタおよびクラスタラインの削除
クラスタから個々のクラスタラインを削除したり、すべてのクラスタラインを輸送オーダクラスタごと削除することができます。削除したクラスタラインに対応する輸送オーダラインは、再度クラスタ化できます。
実際
クラスタの実際化を決定した時点で、クラスタデータのほとんどが確定し、実際の出荷数量や出荷能力、実際原価などの情報を除き、変更の可能性はほとんどありません。しかし、念のため、ERP ではクラスタ化状況のクラスタの場合と同じデータを実際状況のクラスタについてもマニュアルで変更することができます。
実際状況のクラスタでは、クラスタ処理を再実行して輸送オーダラインを追加することはできません。実際状況のクラスタにクラスタラインを追加する場合は、実際化を元に戻すオプションを使用して、クラスタの状況を一度クラスタ化に戻してからクラスタ処理を再実行する必要があります。ただし、実際状況のクラスタに出荷済または完了状況のラインが含まれている場合、実際化を元に戻すオプションは使用できません。このような場合は、新しい輸送オーダラインに対して新しいクラスタを生成する必要があります。
クラスタ状況がクラスタ化に戻されると、部品表 (BOM) の構成要素品目に対するクラスタラインがクラスタラインから削除されます。
外注
クラスタの状況が外注になると、実際のデータを除き、このクラスタ、クラスタライン、対応する輸送オーダライン、発生元オーダラインは変更できなくなります。実際のデータとは、以下のような情報です。
- 実際距離
- 出荷数量
- 納入数量
- 破損数量
- 実際の出荷日および荷降日
- 実際の輸送費 (これは、財務会計の買掛金モジュールで運送業者からの請求書が承認されると更新されます)
また、外注クラスタラインを無視に設定することもできます。詳細については、クラスタラインを無視を参照してください。