計画日決定要素オプションの使用例
以下のデータを使用して、計画日決定要素オプションがそれぞれどのような働きをするかを詳しく示します。
オーダライン | 開始住所 | 終了住所 | 計画積荷日 | 計画荷降日 |
1 | A | C | 08:30 | 17:10 |
2 | A | B | 08:45 | 12:05 |
3 | B | C | 12:40 | 17:35 |
積荷構築時にストップが作成されます。 ストップの作成は、積荷構築処理の中間段階です。 出荷の作成はストップデータにもとづきます。
住所でのストップ | 最小積荷日 | 最大積荷日 | ストップまでの運送時間 |
A | 08:00 | 09:00 | - |
B | 12:00 | 13:00 | 04:00 |
C | 17:00 | 18:00 | 05:00 |
ストップの最小積荷日と最大積荷日 (タイムウィンドウ) は、ストップ内のすべてのオーダラインの最早積荷日と最遅積荷日から生成されます。 運送業者のカレンダーと住所も考慮されます。
この例では、積込時間、荷降時間、待ち時間が運送時間に含まれます。
最早可能日および最遅可能日
最早可能日および最遅可能日はタイムウィンドウ境界と同じです。 タイムウィンドウ境界は、ストップの最大積荷/荷降日および最小積荷/荷降日です。 これ以上の日付の計算は必要ありません。
最早可能日オプションを選択した場合、計画出荷日はストップの最小積荷/荷降日と同じになります。
最遅可能日オプションを選択した場合は、計画出荷日はストップの最大積荷/荷降日と同じになります。
計画荷降日の最小値
計画荷降日の最小値を求めるには、経路内のすべてのオーダラインの計画荷降日が考慮されます。 輸送は以下のステップで、計画荷降日の最小値を求めます。
- 最終荷降ストップのオーダラインの計画荷降日の最小値を求めます。 これが、このストップの最適荷降日になります。 この例では、最終荷降ストップはストップ C です。 最適日がタイムウィンドウ内でない場合、最適日は最も近いウィンドウの境界と同じです。 ストップ C の最適荷降日は 17:10 と 17:35 の最小値、つまり 17:10 になります。
- 直前のストップの最適積荷日を逆算します。 この例では、直前のストップはストップ B です。 なお、ストップで商品が積み込まれない場合、実際の積荷ストップは存在しません。 ストップ B の最適積荷日は 17:10 – 5:00 (運送時間) = 12:10 になります。
- このストップ内のオーダラインの次の計画荷降日の最小値を計算します。 ここでは、積み込む必要がある (または、すでに積み込まれている) オーダラインの最適積荷日が、計画荷降日の最小値を求めるための計算に含まれます。このストップでは、オーダライン B の計画荷降日は 12:05 です。ストップ B の最適荷降日は 12:10 と 12:05 の最小値、つまり 12:05 になります。
- 直前のストップの最適積荷日を逆算します。 ストップ A の最適積荷日は 12:05 – 4:00 (運送時間) = 08:05 になります。
- 最初のストップに到達するまで、ステップ 3 および 4 を繰り返します。
- 最初のストップでは、最適積荷日が出荷の計画積荷日になります。 したがって、出荷の計画積荷日は最適日 = 08:05 です。
- 最初の計画積荷日から順に、すべてのストップの最適日を計算します。 これらの日付が、出荷の計画積荷日および計画荷降日になります。 残りの出荷日は運送時間を使用して計算され、12:05 および 17:05 になります。
計画荷降日の平均
計画荷降日の平均を求めるには、経路内のすべてのオーダラインの計画荷降日が考慮されます。 輸送は以下のステップで、計画荷降日の平均を計算します。
- 最終荷降ストップのオーダラインの計画荷降日の平均を求めます。 これが、このストップの最適荷降日になります。 最適日がタイムウィンドウ内でない場合、最適日は最も近いウィンドウの境界と同じです。 ストップ C の最適荷降日は 17:10 と 17:35 の平均、つまり 17:22 になります。
- 直前のストップの最適積荷日を逆算します。 なお、ストップで商品が積み込まれない場合、実際の積荷ストップは存在しません。 ストップ B の最適積荷日は 17:22 (ストップ C の最適荷降日) – 5:00 (運送時間) = 12:22 になります。
- このストップ内のオーダラインの次の計画荷降日の平均を計算して、最適荷降日を求めます。 この計算には、以下のデータが算入されます。
- ストップの計画荷降日
- ストップの最適積荷日 (ステップ 2 で計算)
- それ以前のストップで積み込まれ、それ以降のストップで荷降しされる同じ積荷内のオーダライン。 これらのストップは、ステップ 2 で計算された最適積荷日の値を取得します。この例では、オーダライン 1 はストップ B では積込も荷降しもされないので、最適積荷日値は 12:22 になります。これは、次のストップの荷降日に合わせて、オーダライン 1 も同じ積荷日から開始する必要があるためです。ストップ B の最適荷降日は (12.22 x 2 + 12.05) ÷ 3 = 12.16 です (12.22 x 2 + 12.05 の平均)。
- 直前のストップの最適積荷日を逆算します。 ストップ A の最適積荷日は 12:16 – 4:00 (運送時間) = 08:16 になります。
- 最初のストップに到達するまで、ステップ 3 および 4 を繰り返します。
- 最初のストップであるストップ A では、最適積荷日が出荷の計画積荷日になります。
- 最初の計画積荷日である 08:16 から順に、すべてのストップの最適日を計算します。 これらの日付が、出荷の計画積荷日および計画荷降日になります。 残りの出荷日は運送時間を使用して計算され、12:16 および 17:16 になります。
各計画日決定要素オプションの計画出荷日の概要
計画日決定要素 | 出荷 | オーダライン | 開始住所 | 終了住所 | 計画積荷日 | 計画荷降日 | オーダの計画積荷日 | オーダの計画荷降日 |
---|
最早可能日 | SHIP 1 | 1 | A | C | 08:00 | 17:00 | 08:30 | 17:10 |
---|
SHIP 2 | 2 | A | B | 08:00 | 12:00 | 08:45 | 12:05 |
SHIP 3 | 3 | B | C | 12:00 | 17:00 | 12:40 | 17:35 |
最遅可能日 | SHIP 1 | 1 | A | C | 09:00 | 18:00 | 08:30 | 17:10 |
---|
SHIP 2 | 2 | A | B | 09:00 | 13:00 | 08:45 | 12:05 |
SHIP 3 | 3 | B | C | 13:00 | 18:00 | 12:40 | 17:35 |
計画荷降日の最小値 | SHIP 1 | 1 | A | C | 08:05 | 17:05 | 08:30 | 17:10 |
---|
SHIP 2 | 2 | A | B | 08:05 | 12:05 | 08:45 | 12:05 |
SHIP 3 | 3 | B | C | 12:05 | 17:05 | 12:40 | 17:35 |
計画荷降日の平均 | SHIP 1 | 1 | A | C | 17:16 | 17:16 | 08:30 | 17:10 |
---|
SHIP 2 | 2 | A | B | 12:16 | 12:16 | 08:45 | 12:05 |
SHIP 3 | 3 | B | C | 17:16 | 17:16 | 12:40 | 17:35 |