ゾーン輸送レートは、距離とゾーン、さらに重量、サービスレベル、運送業者といったいくつかのオプションの要素に基づきます。距離は、価格設定モジュールの輸送レート帳 (tdpcg0150m000) セッションで入力された距離、および輸送で定義されたゾーンにより定義されます。ゾーンは、以下の要素から構成されます。
ゾーン ID ゾーン ID は、コードと記述から構成されます。 ゾーンタイプ ゾーンタイプによって、ゾーンを構成するゾーン情報のタイプが決まります。輸送では、以下のゾーンタイプが定義されます。
運送業者 運送業者によっては固有のゾーンシステムを使用し、そのゾーンシステムに基づいたレートが設定されている場合があります。運送業者を指定して、その運送業者に限り特定のゾーンを使用することを示すことができます。 ゾーン情報 ゾーン情報には、ゾーンを構成する発生元国、目的国、郵便番号範囲、都市、距離といった明細が含まれます。ゾーンのゾーンタイプによって、ゾーンを構成するゾーン情報のタイプが決まります。 ゾーンの定義方法 ゾーンを定義するには、以下の手順に従います。
ゾーンの使用 郵便番号別ゾーン、都市別ゾーン、および距離別ゾーンを使用して、輸送レートが定義されます。輸送レート帳 (tdpcg0150m000) セッションで、ゾーンのコードが輸送金額にリンクされます。これにより、輸送レートを構成する基本重量や運送業者といったこれ以外の要素が当てはまれば、ゾーンに定義されている郵便番号範囲、都市範囲、または距離内に入る地域で行われる商品の輸送はすべて同じ基本レートになります。
注意
輸送レート帳 (tdpcg0150m000) セッションでは、距離タイプのゾーンコードは選択できません。輸送レート帳 (tdpcg0150m000) セッションで廃止別の輸送レートを定義するには、距離および該当する輸送金額をマニュアルで入力します。バックグランドでは、マニュアルで入力された距離が、輸送で定義された距離別の対応するゾーンにリンクされます。 輸送レートおよび輸送費モジュールのゾーン機能は非常に柔軟であるため、さまざまな方法でゾーンを設定できます。
例
次の方法で、郵便番号別ゾーンを定義できます。
これは、2 つの納入地域、または 1 つの収集地域と 1 つの納入地域をカバーするゾーンの例です。発生元開始郵便番号と発生元終了郵便番号によって、発生元の地域が特定されます。郵便番号範囲 1000 AA ～ 1050 ZZ は、アムステルダムおよびその近郊をカバーします。目的地開始郵便番号と目的地終了郵便番号によって、目的地の地域が特定されます。郵便番号範囲 2500 AA ～ 2550 ZZ は、ハーグおよびその近郊をカバーします。輸送レート帳 (tdpcg0150m000) セッションでこのゾーンが輸送レートとリンクされた場合、発生元範囲の住所から目的地範囲の住所までの輸送にこの輸送レートが請求されます。
このゾーンは、直前のゾーン ZC1 とほとんど同じです。違いは、このゾーンが国境を越えることです。発生元範囲は、アントワープおよびそのごく近郊をカバーします。発生元範囲の住所から目的地範囲の住所までの輸送が、ゾーン ZC2 とリンクする輸送レートにしたがって評価されます。
このゾーンは、直前のゾーン ZC2 とほとんど同じです。違いは、このゾーンには目的地地域が複数あることです。目的地地域はいくつでも追加できます。
この表では、実際には次の 2 つのゾーンが表示されています: ZC4 および ZC5ZC4 では、発生元地域の郵便番号範囲は 3100 AA ～ 3145 ZZ で、目的地地域の郵便番号範囲は 3500 AA ～ 3599 ZZ と 4800 AA ～ 4850 ZZ です。ZC5 では、発生元地域の郵便番号範囲は 3100 AA ～ 3145 ZZ で、目的地地域の郵便番号範囲は 6200AA ～ 6228 ZZ です。輸送レート帳 (tdpcg0150m000) セッションでこれらのゾーンが輸送レートとリンクされた場合、発生元の郵便番号範囲の住所から目的地の郵便番号範囲の住所までの輸送にこの輸送レートが請求されます。
警告
郵便番号別ゾーン (fmfrc1120m000) セッションおよび都市別ゾーン (fmfrc1130m000) セッションでは、1 つのゾーンについて郵便番号または都市の範囲をいくつでも入力できます。ただし、ゾーンを大きくしすぎると、メンテナンスしにくくなる可能性があります。
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