オーダライン入力時の輸送費収益計算

輸送は、積荷構築中に積荷および出荷の見積輸送費を計算するか、または輸送オーダクラスタ中に輸送オーダクラスタを計算しますが、積荷構築またはクラスタが実行される前に個々の輸送オーダラインに対して輸送費を計算することや、輸送オーダラインが作成される前に個々の販売オーダラインまたは販売見積ラインに対して輸送費を計算することもできます。

輸送費収益とは、輸送に対して顧客または発注先に請求する輸送費金額に起因する収益のことです。たとえば、顧客へ商品を輸送するために運送業者を雇った場合、この輸送費を顧客に請求することができます。顧客に請求する金額は、実際に運送業者に支払った金額と同額にすることも、またはある種のクライアントレートであってもかまいません。

輸送オーダライン

輸送オーダラインでは、輸送費収益を計算するために、積荷、出荷、または輸送オーダクラスタを作成する前に、輸送請求情報 (fmfri0110m000) セッションの金額グループボックスで計算をクリックできます。ただし、この計算には以下の条件が必要となります。

  • 請求方法はクライアントレートでなければなりません。
  • 発生元の販売オーダラインについては輸送費を計算しないでください。発生元の販売オーダラインについて輸送費を計算する場合は、輸送費額まとめチェックボックスをオンにしないでください。

請求方法がクライアントレート以外の場合、運送業者請求書からの輸送費 (場合によっては値上) に合わせて、請求額が更新されます。

輸送オーダライン入力時に輸送費収益を計算した場合、以下の処理が行われます。

  1. 輸送オーダラインに運送業者が指定されていない場合、輸送では、この輸送オーダラインが属している計画グループにリンクされている運送業者が検索されます。
  2. 輸送で計画グループから運送業者が見つかった場合は、価格設定から対応するクライアントレートがピックアップされます。
販売オーダラインおよび販売見積ライン

販売オーダラインおよび販売見積ラインでは、該当する輸送オーダラインを作成する前に、輸送費収益計算を行うことができます。

販売オーダラインまたは販売見積ラインから輸送費収益計算を実行する場合、輸送では、品目、サービスレベル、積込/荷降日時といった該当するデータを計画グループ基準と照合させて、一致する計画グループを検索します。この処理は、計画グループに輸送オーダをグループ化する処理とほとんど同じです。

計画グループが見つかった場合、輸送では、この計画グループから運送業者を選択し、価格設定から該当する輸送レートをピックアップします。請求先取引先に対して定義されている請求方法がクライアントレートの場合は、価格設定で定義されているクライアントレートが検索されます。請求方法が輸送費または輸送費 (更新可能) の場合は、価格設定で定義されている運送業者レートが検索されます。

請求方法が適用なしの場合は、輸送レートは検索されません。

注意

輸送オーダライン、販売オーダライン、および販売見積ラインに対して、輸送レートおよび輸送費パラメータ (fmfrc0100m000) セッションのオーダラインでのレートおよび運送業者/LSP 選択パラメータの設定に応じて、運送業者および対応する輸送レートが選択されます。