計画方法積荷構築は、以下の計画方法、つまり計画アルゴリズムを使用します。
直接出荷
開始住所から終了住所に直接出荷が輸送されます。積荷の出荷は 1 つだけです。利用可能な輸送手段だけでは出荷全体に対応できない場合は、さまざまな輸送手段に分割されます。住所および日付が一致した場合に、オーダラインを同じ出荷にまとめることができます。選択した輸送オーダおよび輸送オーダラインから作成された出荷はそれぞれ個々の積荷に取り込まれます。 直接出荷アルゴリズムは、1 つのオーダラインに特定の品目が大量に指定されている場合に便利です。
統合
この方法では、特定の標準経路を巡回する出荷、またはこの経路の一部を巡回する出荷が 1 つの積荷に結合されます。出荷を 1 つの積荷で運送できない場合、積荷構築エンジンが必要な数の積荷を作成します。積荷計画が作成される輸送オーダラインで標準経路が指定されていないと、積荷構築エンジンは積荷計画が作成される輸送オーダの住所をカバーする標準経路を探します。適切な標準経路が複数見つかった場合は、積荷構築エンジンは計画の生成 (fmlbd0280m000) セッションで設定されている運送業者/LSP 選択基準に応じて最安値、最速、最短いずれかの経路を含む標準経路および運送業者を選択します。
例
1 台のトラックがアムステルダムからパリを経由してジュネーブまで行きます。標準経路に、アムステルダム - パリ - ジュネーブの都市が含まれています。標準経路の実行頻度は、毎日、1 日に 1 回です。 輸送オーダ FO001 および FO002 では、標準経路を通る輸送を必要とします。FO001 にリストされている商品はアムステルダムからパリへ、FO002 の商品はパリからジュネーブへ輸送します。FO001 および FO002 の積込日は 2003 年 9 月 10 日で、その最遅荷降日は 2003 年 9 月 12 日午前 9:00 です。FO001 と FO002 を統合して、以下を作成できます。
統合計画方法を使用して積荷計画を作成する作成元の輸送オーダの住所に標準経路が存在しない場合、直接出荷としてオーダラインが計画されます。標準経路は必ずしも必要ではないものの、標準経路を定義しておくと、統合計画方法を使用する場合に前記の例に示すように積荷と出荷を作成できます。
プール
物流センタや港など複数の固定住所に立ち寄ります。輸送経路は通常複数のプロセスから構成されます。プロセスごとに、出荷は同じ経路をたどり、一緒にプールされ、目的地または物流ポイントに送られます。物流ポイントに送られた場合は、さまざまな輸送手段に出荷が再度割り当てられ、最終目的地に届けられます。
例
50 台の自転車の出荷がアムステルダムからニューヨークへ、もう 50 台の出荷がアムステルダムからフィラデルフィアへ、さらに 20 台の自転車の出荷がアムステルダムからピッツバーグへ送られるとします。この輸送経路の最初のプロセスは、アムステルダムからロッテルダムまでです。ロッテルダムはプール地点で、ここで自転車は船に載せられます。ニューヨークの物流ポイントで、船から一度荷降しされ、トラックに再度積み込まれ、ニューヨーク、フィラデルフィア、ピッツバーグのそれぞれの最終目的地に届けられます。 経路計画 プール方法では、経路計画を使用して、積荷と出荷を作成します。プール計画方法を使用した場合、積荷計画が作成される輸送オーダで経路計画が指定されていないと、積荷構築エンジンは積荷計画が作成される輸送オーダの住所をカバーする経路計画を探します。適切な経路計画が複数見つかった場合、積荷構築エンジンは計画の生成 (fmlbd0280m000) セッションで設定されている運送業者/LSP 選択基準に応じて最安値、最速、最短いずれかの経路を含む経路計画を選択します。 メインプロセスが同じ経路計画を持つ出荷がメインプロセスでプールされます。経路計画は住所とリンクします。住所は住所 (tccom4530m000) セッションで定義します。上記の例では、アムステルダム - ロッテルダムは先行プロセスで、ロッテルダム - ニューヨークがメインプロセスになります。ニューヨーク - フィラデルフィアとニューヨーク - ピッツバーグは後続プロセスです。後続プロセスについては、上記の例に示すように、直接出荷として個別の積荷に出荷を結合できます。 発生元オーダの住所に対応する経路計画があると、この経路計画が輸送オーダヘッダに追加され、デフォルトで輸送オーダラインに設定されます。経路計画が同じ輸送オーダは、出荷および積荷に結合されます。 経路計画プロセスの標準経路 標準経路にプロセスの住所が含まれていれば、経路計画プロセスに標準経路を定義できます。ニューヨーク - フィラデルフィア - ピッツバーグを標準経路とした場合、出荷は必ずしも個別のトラックの個別の積荷に再度割り当てる必要はなく、標準経路を回る 1 台の大型トラックに 1 つの積荷として積み込むことができます。
注意
最善の計画結果を得るために、輸送オーダに運送業者を入力し、輸送分類を指定して運送業者と輸送手段グループの組合せを定義し、標準経路および経路計画について運送業者と輸送分類を定義することをお勧めします。このようにして、トラックが必要なところを船で輸送するといった運送業者と輸送手段グループの望ましくない組合せを積荷構築エンジンが選択しないようにすることができます。
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