積荷および荷降日/時間許容範囲

デフォルトの積込および荷降日/時間許容範囲は、計画積荷日および計画荷降日の超過が許される許容範囲についての取引先との合意をメンテナンスするために使用されます。 実際問題として積込および荷降の計画日付/時間を常に順守することは不可能であるため、取引先は通常このような合意を維持します。 さらに、積込および荷降日/時間許容範囲により、取引先は本来別々に輸送されるオーダを結合することができます。

LN では、積込および荷降日/時間許容範囲は、本来別々に輸送される輸送オーダを結合するためのスコープを提供します。 このような許容範囲がないと、実際にはグループ化されるはずの輸送オーダ間の積荷/荷降時間の若干の差異でさえ、LN では結合できない別個のオーダとみなされることになります。 協定世界時 (UTC) で記録される日付および時間項目は分単位になるため、許容範囲がない場合は輸送オーダを結合することが困難になります。

積込および荷降日/時間許容範囲の一般デフォルト値は、輸送オーダ管理パラメータ (fmfoc0100m000) セッションで入力できます。また、個々の住所に関する積込および荷降日/時間許容範囲のデフォルト値は住所 - 輸送管理 (fmfmd0110m000) セッションで入力できます。輸送オーダの出荷元住所および出荷先住所に許容範囲が定義され、住所 - 輸送管理 (fmfmd0110m000) セッションで許容範囲を使用チェックボックスがオンになっていると、輸送オーダの出荷元住所および出荷先住所に定義されている許容範囲が使用されます。許容範囲を使用チェックボックスがオフの場合は、輸送オーダ管理パラメータ (fmfoc0100m000) セッションで定義された許容範囲が使用されます。

LN が輸送オーダを作成する場合、この発生元オーダの計画納期および計画入庫日が計画積荷日および計画荷降日とみなされます。

マニュアルで作成された輸送オーダの場合は、LN の日付/時刻がデフォルトの計画積込日/時間とみなされます。 デフォルトの計画荷降日/時間は以下のように計算されます。

LN 日付/時刻 + サービスレベルまたは輸送時間 + 出荷元/出荷先住所のカレンダー

サービスレベルの輸送時間は、輸送オーダにサービスレベルが定義されている場合に使用されます。 サービスレベルが定義されていない場合、該当する輸送手段グループに定義されている平均速度と、共通情報の都市別距離テーブル (tccom4537m000) セッションの長さグループボックスの距離フィールドの距離または郵便番号別距離テーブル (tccom4538m000) セッションの長さグループボックスの距離フィールドの距離から輸送時間が計算されます。

デフォルトの最早および最遅の積荷日/時間および荷降日/時間は、輸送オーダの出荷元住所および出荷先住所のカレンダー、および住所 - 輸送管理 (fmfmd0110m000) セッションで定義された許容範囲または輸送オーダ管理パラメータ (fmfoc0100m000) セッションで定義された許容範囲にしたがって、計画積荷日/時間および計画荷降日/時間から算出されます。