出荷オフィスと計画グループの使用

出荷オフィスおよび計画グループのエンティティは、輸送オーダグループおよび積荷構築に重要な役割を果たします。

ビジネス環境

ほとんどの組織では、出荷オフィスはオーダに一覧表示されている商品の輸送の計画や外注を担当します。基本的には、各出荷オフィスは特定の倉庫または倉庫のグループから出されるオーダの輸送を担当します。通常、それぞれの倉庫には、特定タイプの商品や特殊な処理を必要とする商品が保管されています。

セットアップ

LN では、倉庫エンティティを出荷オフィスエンティティにリンクできることで、この状況が反映されます。出荷オフィスに対して 1 つまたは複数の倉庫をリンクできます。1 つの出荷オフィスはさまざまな倉庫を持つことができますが、倉庫がリンクできる出荷オフィスは 1 つだけです。さらに、LN で作成された各販売オーダ、購買オーダ、計画物流オーダが倉庫にリンクされます。これは、オーダに一覧表示されている商品がどの倉庫から出されるのか、あるいはどの倉庫に納入されるのかを示したり、輸送オーダをグループ化するために行うものです。

重要

ただし直送の場合は、商品は外部発注先から出されて、ユーザの倉庫を経由せずに顧客に直接送られます。したがって、直送状況では、出荷オフィスと倉庫、または発生元オーダと倉庫との間にリンクはありません。この状況は、選択基準としての倉庫を持たない出荷マトリックスを使用してモデル化されます。

輸送オーダと輸送オーダラインのグループ化処理の概要

積荷構築または輸送オーダクラスタを実行するには、まず輸送オーダを出荷オフィス別にグループ化します。輸送オーダのグループ化は、出荷オフィスのさまざまな選択基準を提供する出荷オフィスマトリックスにもとづいて行われす。適切なマトリックスが使用できない場合、出荷オフィスは倉庫 - 出荷オフィス単位 (fmfmd0185m000) セッションで出荷オフィスにリンクされている倉庫にもとづいて選択されます。直送の場合は、倉庫が選択基準となっていない出荷オフィスマトリックスが使用されます。

次に、出荷オフィスに対して複数の輸送オーダが割り当てられている場合、これらの輸送オーダの輸送オーダラインが、この出荷オフィスに定義されている計画グループにグループ化されます。リンクされた輸送オーダラインと計画グループのグループを使用して、積荷構築エンジンは出荷および積荷を構築します。