出荷オフィスおよび計画グループ別運送業者/LSP (fmfrc0160m000)

セッションの目的:  運送業者出荷オフィスおよび計画グループ単位で表示およびメンテナンスします。

次の理由から、運送業者は出荷オフィスと計画グループの組合せとリンクしています。

  • 積荷計画の運送業者を選択するには
  • 輸送オーダクラスタの運送業者を選択するには
  • オーダラインの予備輸送費の運送業者とレートを選択するには
注意

輸送では、以下の輸送分類を使用できません。

  • 海上輸送 (コンテナ)
  • 鉄道輸送 (コンテナ)
  • 陸上輸送 (コンテナ)
  • 航空輸送 (チャート)
  • 契約運送業者
  • 顧客引取輸送
  • 小口トラック輸送
  • メール
  • インターモーダル
  • 混載
  • 速達 (航空)
  • 速達 (トラック)
  • 速達 (鉄道)
  • プールポイント
  • ミルクラン

運送業者/LSP (tcmcs0580m000) セッションでこれらの輸送分類のいずれかが指定されている運送業者をこのセッションの出荷オフィスおよび計画グループにリンクすることはできません。そのため、このような運送業者は輸送の積荷構築に使用することはできません。

積荷計画の運送業者を選択するには

積荷構築を行うには、ユーザは積荷計画を作成する輸送オーダおよび輸送オーダラインを選択した後、積荷構築エンジンを起動します。この輸送オーダおよび輸送オーダラインは、出荷オフィスと計画グループの所定の組合せに属します。

積荷構築時に、積荷構築エンジンは輸送オーダと輸送オーダラインから積荷と出荷を作成し、この積荷と出荷を輸送する運送業者を選択します。

積荷構築エンジンは、積荷計画が作成される輸送オーダと輸送オーダラインの出荷オフィスと計画グループに関連付けられている運送業者から目的の運送業者を選択します。このセッションでは、出荷オフィスと計画グループの組合せに運送業者を関連付けることができます。

運送業者 A、B、C が、出荷オフィス X および計画グループ X1 に関連付けられています。出荷オフィス X と計画グループ X1 に属するいくつかの輸送オーダと輸送オーダラインに対して積荷計画を作成した場合、積荷構築エンジンはこの積荷計画の積荷および出荷を輸送する運送業者を A、B、C の中から選択します。

出荷オフィスと計画グループの特定の組合せに関連付けられている運送業者の中から積荷構築エンジンが運送業者をどのように選択するかは、さまざまな要因に基づきます。

このような要因については、積荷構築処理で説明します。

輸送オーダクラスタの運送業者を選択するには

輸送オーダクラスタを行うには、ユーザはクラスタを作成する輸送オーダおよび輸送オーダラインを選択した後、クラスタエンジンを起動します。ユーザがクラスタを作成する輸送オーダおよび輸送オーダラインは、出荷オフィスと計画グループの所定の組合せに属します。

クラスタ処理時に、クラスタエンジンはクラスタが作成される輸送オーダと輸送オーダラインの出荷オフィスと計画グループに関連付けられている運送業者からクラスタの外注先の運送業者を選択します。このセッションでは、出荷オフィスと計画グループの組合せに運送業者を関連付けることができます。

オーダラインの予備輸送費の運送業者とレートを選択するには

出荷オフィスと計画グループの特定の組合せとリンクさせる運送業者は、次のタイプのオーダラインに対して予備輸送費を計算するためにも使用されます。

  • 輸送オーダライン
  • 販売オーダライン
  • 販売見積ライン

請求方法がクライアントレートに設定されている輸送オーダラインについては、積荷と出荷を作成する前に、輸送請求情報 (fmfri0110m000) セッションで輸送費の計算を行うことができます。輸送費および輸送費 (更新可能) 設定を持つ輸送オーダラインについては、積荷構築中に輸送費の計算は自動的に行われます。このような輸送オーダラインについては、これが輸送費を計算するための唯一の方法です。販売オーダラインおよび販売見積ラインでは、該当する輸送オーダラインを作成する前に、輸送費の計算を行うことができます。輸送は、輸送レートおよび輸送費パラメータ (fmfrc0100m000) セッションのオーダラインでのレートおよび運送業者/LSP 選択パラメータの設定に従い、出荷オフィスと計画グループの組合せから運送業者を選択します。

 

出荷オフィス
1 つまたは複数の倉庫に対する輸送の準備を担当する部署。商品を倉庫から搬出または倉庫へ搬入するときに、担当の出荷オフィスはこれらの商品の輸送を計画したり、商品の輸送を外注したりします。直送シナリオでは、出荷オフィスは外部発注先や顧客向けに計画や輸送の外注サービスを提供します。

輸送では、出荷オフィスは積荷構築および輸送オーダクラスタにおいて重要な役割を果たします。輸送オーダは、出荷オフィス別にグループ化されます。出荷オフィス別の輸送オーダグループは、出荷および積荷を構築するために積荷構築エンジンで使用されたり、輸送オーダクラスタを作成するために輸送オーダクラスタエンジンで使用されます。

計画グループ
輸送オーダラインを出荷と積荷または輸送オーダクラスタにグループ化するために使用されるエンティティ

各輸送オーダラインは、計画グループに割り当てられます。計画グループが異なる輸送オーダラインは、同じ出荷、積荷、または輸送オーダクラスタに入れることはできません。たとえば、ベルギー向けの商品はすべてベルギーという計画グループに細分化されます。

階層的に見ると、計画グループは出荷オフィスよりも 1 つ下位レベルになります。1 つの出荷オフィスが 1 つまたは複数の計画グループを持ちます。輸送オーダは出荷オフィスにグループ化され、その輸送オーダを形成する輸送オーダラインはこの出荷オフィスの計画グループにグループ化されます。

運送業者/LSP
商品の輸送を行う運送業者
優先順位
運送業者選択の優先順位。一番目の優先順位は 1、二番目の優先順位は 2、というようになります。

運送業者選択の優先順位は、以下のタイプのオーダラインに対して、積荷構築を行う前に予備輸送費を計算する際の運送業者レートを決定するため、運送業者が選択される優先順位のことです。

  • 輸送オーダライン
  • 販売オーダライン
  • 販売見積ライン

請求方法がクライアントレートに設定されている輸送オーダラインについては、積荷構築を行う前のオーダラインの入力時に輸送費を計算することができます。販売オーダラインおよび見積ラインでは、該当する輸送オーダラインを作成する前のオーダラインの入力時に輸送費を計算することができます。複数の運送業者に同じ優先順位を割り当てることができます。運送業者の選択時には、優先順位が同じ運送業者どうしが比較され、最安値、最速、最短経路いずれかの運送業者が選択されます。これは、輸送計画パラメータ (fmlbd0100m000) セッションまたは計画の生成 (fmlbd0280m000) セッションでどの運送業者/LSP 選択基準が選択されているかによって決まります。輸送レートおよび輸送費パラメータ (fmfrc0100m000) セッションのオーダラインでのレートおよび運送業者/LSP 選択パラメータが優先済に設定されている場合に、優先順位による運送業者の選択が行われます。

計画の評価レベル
輸送費を計算するために輸送レートが使用されるレベル。評価は出荷単位または積荷単位で行われます。積荷単位で評価が行われる場合、輸送費は出荷に均等に割り当てられます。出荷単位で評価が行われる場合、輸送費の総計が積荷に割り当てられます。このフィールドでは、特定の出荷オフィスと計画グループに対応する運送業者に対して評価レベルを設定できます。この出荷オフィス/計画グループと運送業者の組合せに関連付けられている積荷と出荷に対して、この運送業者に定義されている評価レベルが割り当てられます。このフィールドで設定されている評価レベルは、輸送オーダクラスタには適用されません。輸送オーダクラスタの輸送費を計算する際、LN は積荷構築が行われていないことを認識するので、積荷または出荷は作成されず、LN は評価レベルを 「輸送オーダクラスタ」 に設定します。
品目無差別運賃
品目無差別運賃は、運送業者との輸送費評価に関する特別な合意です。運送業者と輸送依頼者が品目無差別運賃に従って評価について合意した場合、品目の公式の輸送クラスが品目無差別運賃合意に置換されます。LN では、品目無差別運賃は、特殊な輸送クラスとして定義されています。
デフォルト運送業者/LSP
このチェックボックスがオンの場合、この運送業者が出荷オフィスと計画グループの現在の組合せに対するデフォルトの運送業者になります。積荷をマニュアルで作成する場合、出荷オフィスと計画グループを入力すると、このフィールドに入力した運送業者が積荷のデフォルト運送業者として取り込まれます。積荷は、積荷 (fmlbd4100m000) セッションで作成します。
運送業者/LSP 請求書
このチェックボックスがオンの場合、運送業者から輸送費が請求され、この運送業者に対して財務会計の請求書の照合および承認が有効になります。これは、積荷計画と輸送オーダクラスタの両方に適用されます。

パフォーマンスについての注意

このフィールドの設定は、システムパフォーマンスやデータベースの拡張に影響することがあります。 詳細は、次の情報を参照してください: 輸送管理で使用しないコンセプトの無効化