フォルダの作成と保守

フォルダとは、LN ODM 内で定義された他の LN オブジェクトを入れることのできるエンティティです。フォルダは、コミュニケーションやグループ化のために ERP オブジェクトを運ぶコンテナです。フォルダ内にはあらゆる LN エンティティを入れることができます。フォルダは、一群の関連オブジェクトを含めることのできる、データ項目です。たとえば、年金情報の入ったフォルダを、福利厚生が記述された文書にリンクできます。フォルダは、製品データのさまざまな様相間の関係、リンクおよび依存性を定義するための、柔軟なソリューションとなります。

新たにフォルダを作成するか、既存のフォルダをコピーすることができます。フォルダは個人用の場合も、共有の場合もあります。

設計/作成済状況にあるフォルダをロックして、フォルダを変更できないようにすることができます。フォルダがロックされていると、そのフォルダのプロパティや内容は修正できません。フォルダは、他のオブジェクトにリンクしていなければ削除できます。他のオブジェクトにリンクしているフォルダを削除したい場合は、まずそのリンクを削除する必要があります。

文書改訂にリンクされたファイルは、そのフォルダから直接起動できます。フォルダに複数の文書改訂がある場合は、必要な特定の文書改訂にメインリンクを割り当てます。また、リンクされた文書改訂に複数のファイルがある場合は、ファイル操作に対するデフォルトを割り当てます。フォルダの内容を、受取側への添付物として保持できます。

フォルダのライフサイクルにおいて、次の状況がサポートされます。

  • 設計/作成済: フォルダは作成済または初期設計段階で、任意のオブジェクトにリンクできます。
  • 承認済: フォルダはさまざまな理由で承認処理に回され、処理が完了した後で承認済となります。
  • 改訂: 承認処理が完了してその後の処理のために同じフォルダの新規バージョンを作成後、フォルダが改訂され、それにより 「設計/作成済」 状況の新規バージョンが作成されます。
  • ロック済: オブジェクトの添付やリンクの削除はできません。
  • ロック解除: 再度オブジェクトの添付やリンクの削除ができます。

フォルダの作成やメンテナンスを行うには、フォルダ (dmfmg0522m000) セッションを使用します。このセッションには、フォルダ管理モジュールから直接アクセスできます。