イベント発行の使用

イベント発行には、次のように各種の使用法があります。

  • イベント処理: LN からのイベントを使用して、別のアプリケーションで処理を行います。
  • 同期: LN からのイベントを使用して、別のアプリケーションまたはデータベースでビジネスデータの同期をとります。

アプリケーションが、LN 上の特定のイベントについての通知を必要とする場合、イベント処理が必要になります。たとえば、新規の販売オーダの作成、製造オーダの完了、または顧客のブロックなどがあります。その場合には、変更発行 (PublishChanges) が使用できます。特定のビジネスオブジェクトに対するイベントが発行され、ワークフローアプリケーションなどによる処理が可能になります。

同期とは、関連サイトやアプリケーションで永続データを重複して持つタイプの統合です。たとえば、アイテム (製品) データを含む ERP アプリケーションの他に、同じく製品情報を含む顧客関係管理アプリケーションが使用されます。

基本的に、このタイプの統合には次の 2 つの方法があります。

  • ビジネスオブジェクトのすべての関連インスタンスを含むデータセット一式を定期的に再送信します
  • 変更にもとづいた同期では、データセット一式を定期的に再送信するのではなく、対象アプリケーションが、変更されたオブジェクトインスタンスに対する 「create」、「change」、「delete」 などの変更イベントを受信します。この場合、ベースラインを得るために、ビジネスオブジェクトのすべての関連インスタンスの同期が 1 度実行され、関連する変更が発生するたびに同期がとられます。

最初の方法を実行するには、データセットを送信させるリスト発行 (PublishList) 要求を定期的に発行します。2 番目の方法を実行するには、リスト発行 (PublishList) と変更発行 (PublishChanges) の組合せを使用します。