発行メソッドビジネスオブジェクトには、情報を取得したり、ビジネスオブジェクトに対する特定の処理を行ったりするためのメソッドが用意されています。発行に有効なメソッドは、リスト発行 (PublishList)、変更発行 (PublishChanges)、および変更非発行 (UnpublishChanges)です。 クライアントアプリケーションは、リスト発行 (PublishList) または変更発行 (PublishChanges) 要求を LN に送信し、結果データの送信に使用される通信チャネル (bus component) で受信します。 リスト発行 (PublishList) に対しては、選択とフィルタに従ってデータを収集するプロセスが開始されます。ビジネスオブジェクトの発行は、リスナーへのデータを含むメッセージを発行することにより行われます。大きいデータセットの場合は、複数のメッセージを送信することができます。クライアントはデータを独自のデータベースに適用し、欠落しているインスタンスを削除します (これにより、それらのインスタンスとの関連性はなくなります)。この処理は、指定された選択とフィルタに従ったデータセット全体の処理が完了すると停止します。 選択では、ビジネスオブジェクトのどの部分 (属性) を発行するかを指定します。たとえば、オーダに対しては、オーダ番号、オーダ日付、オーダ状況を指定し、各オーダラインに対しては、ライン番号、品目、数量、および価格を指定します。フィルタでは、オブジェクトとその構成要素のどのインスタンスを対象とするかを指定します。たとえば、状況が 「未決済」 のオーダのみを対象とする、または数量が 10 を超えるオーダラインのみを対象とするなどです。 変更発行 (PublishChanges) に対しては、新しいイベント (「create」、「change」、または 「delete」 イベントのいずれか) をすべて検出するプロセスが開始されます。指定された選択とフィルタに一致するイベントが発行されます。このプロセスは、変更非発行 (UnpublishChanges)メソッドを呼び出すことにより停止します。設定を変更するには、別の選択やフィルタを使用して変更発行 (PublishChanges)メソッドを呼び出します。 クライアントはデータセットまたは変更イベントを受信し、それに対して処理を行います。たとえば、独自のデータベースの同期をとったり、着信イベントを基準にしたアプリケーションプロセスを開始します。
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