分散ルール企業計画が選択したマスタ計画データを下位レベルの計画品目のマスタ計画に分散する方法は、とりわけ、チャネル、計画、およびオーダの分散 (cprmp2260m000) セッションで指定する分散ルールに依存します。 企業計画は以下ののタイプの分散ルールをサポートします。
分散ルール: 分散割合 親品目の期間別数量は、総計関係で定義されている計画割合にもとづいて子品目に分配されます。この結果、合計が 100% を超える場合があります。
例
品目 A の需要予測 = 100。この需要予測は A から A1、A2、および A3 に分散されます。
分散ルール: 在庫レベル 親品目の期間別数量は、在庫計画と予想在庫との差にもとづいて子品目に分配されます。 このルールは通常、計画供給の分散に使用されます。計画供給の大部分は、在庫が比較的少ない場所に移動されます。これによって在庫レベルが最適化されます。
例
品目 A の製造計画 = 100。この製造計画は A から A1、A2、および A3 に分散されます。
注意
A1 の差異の値がマイナスまたはゼロの場合、LN は計画供給を A1 に分散しません。 分散ルール: 確約可能在庫 親品目の期間別数量は、子品目の確約可能在庫 (CTP) にもとづいて子品目に分配されます。確約可能在庫の全タイプがサポートされており、それらがここで考慮されることに注意する必要があります。確約可能在庫機能の詳細は、関連トピックも参照してください。
例
品目 A の製造計画 = 100。この製造計画は A から A1、A2、および A3 に分散されます。
注意: A1 に対する確約可能在庫の値がマイナスまたはゼロの場合、ERP LNは確約可能在庫を A1 に分散しません。 分散ルール: 比例的比率。親品目の期間別数量は、子品目に対する既存の値にもとづいて子品目に分配されます。 例: 品目 A の在庫計画 = 100。この在庫計画は A から A1、A2、および A3 に分散されます。
分散ルール: 比例的比率 LN は品目マスタ計画の現在の値にもとづいて、計画数量を比例的に分散します。サブ品目 1 が現在の状況で最も多ければ、分散後にこれが最も多くなります。 比例的比率の分散ルールによって、基礎となる (個々の) 計画品目の元の数量にもとづいて、ファミリ計画品目の計画データを分割できます。このように、品目レベルの予測データは、品目ごとに異なる傾向に沿う場合があります。たとえば、次の例のように、品目 A は一定で、品目 B が増加し、品目 C は減少するといった場合があります。ファミリ品目の予測数量が修正された場合は、修正されたファミリレベルの総計予測データを、品目レベルの元の予測数量にもとづいて分散し、品目レベルに戻すことができます。これを以下の表に示します。
例
次の表は、計画期間 1 から 5 までの、ファミリ品目およびサブ計画品目 A、B、および C の予測数量を示します。
以下の表は、計画期間 3 および 4 でファミリ品目の予測値が変わった場合に、LN が比例的比率の分散ルールにしたがって予測数量を分散する方法を示したものです。
注意
LN が通常品目から該当するチャネル品目に計画数量を分散する場合、すべての計画 (製造および購買)、オーダ (製造、購買および物流) および受取 (製造、購買および物流) は、チャネルマスタ計画 (cpdsp5130m000) セッションの許容需要フィールドに分散されます。
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