累計有効在庫を計算するには品目マスタ計画 (cprmp2101m000) セッションには、ある一定の時点において利用可能な品目数量を示すフィールドがいくつかあります。それらは次のフィールドです。 予想在庫は、前の在庫、予測需要、および計画供給にもとづいて予測される在庫レベルを示します (予想在庫を計算するにはを参照)。 有効在庫 (ATP) は、在庫の利用性を示します。在庫の利用性は特にオーダ受入処理と連動しています。品目マスタ計画 (cprmp2101m000) セッションで有効在庫は次の 2 つのフォーマットで示されます。
累計有効在庫を計算するには 計画期間の累計有効在庫は、その計画期間において顧客への納品が確約可能である品目数量を示します。 累計有効在庫は、いくつかの点で有効在庫とは異なります。相違点を以下に示します。
累計有効在庫の計算は予想在庫の計算とある程度同じです。ただし、次のように大きな違いがいくつかあります。
累計有効在庫の計算は次に示す 2 つのステップ手順で説明できます。
第 1 のステップでは、現在の計画期間および有効在庫/確約可能在庫範囲内の後続の各期間に対して、次のように (未修正の) 累計有効在庫が計算されます。 前期間の累計有効在庫 + 計画供給の合計 - 実際需要の合計
注意
現在の計画期間に対しては、以前の累計有効在庫が存在しません。代わりに手持在庫が使われます。 第 2 のステップでは、種々の計画期間に対して計算された累計有効在庫が、将来の不足 (実際需要が計画供給を超える期間) に応じて修正されます。これは、各計画期間に対して、将来発生する最低 (未修正) 累計有効在庫値と累計有効在庫を一致させることによって行われます。 この修正によって、オーダ確約ツールとしての累計有効在庫の効果が増します。累計有効在庫が将来の不足の影響を受けやすくなるからです。 修正の結果、時間が経過しても累計有効在庫は減りません。累計有効在庫は増加するか一定です。
例
この例では、構成確約可能在庫確保は必要ないものと仮定します。 現在の計画期間 = 3 手持在庫 = 10
この例では、期間 10 の値が期間 9 および 8 にコピーされます。したがって、期間 8 の過剰供給の一部は、期間 10 の不足を補うために確保されます。 さらに、期間 6 のマイナスの値は、前の全期間にコピーされます。これによって、これらの期間における使用可能な剰余供給は顧客に確約されず、代わりに期間 6 の不足 (の一部) を補うために確保されます。
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