反復のある計画

一般に、マスタ計画で計画品目が計画されるオーダは、各品目が属する計画単位のフェーズ番号に依存します(計画品目が計画単位にリンクしていない場合には、品目それ自体のフェーズ番号を使用します)。詳細は計画順序およびフェーズ番号を参照してください。

通常の計画オーダは、最も小さいフェーズ番号から開始し、最も大きいフェーズ番号で終了します。LN では、製造品目を計画してからその構成要素を計画するという方法でフェーズ番号を割り当てます。この方法では、完成品から発生する依存需要は、その構成要素が計画されるときに考慮されます。

ただし、この計画オーダは、資材の制約を考慮する場合に問題となります。実際には、反対の方向の計画パス (最も大きいフェーズ番号から開始。つまり、構成要素を計画してから完成品を計画する) を使用するのが、クリティカル部品表 (BCM) のより高いレベルに制約を送るための最も効率的な方法です。その後、BCM 構造のすべての部品について制約の結果を再計算するために、通常の方向の計画パスが再び必要になります。

このため、ワークロード管理計画アルゴリズムは反復を使用します。反復は双方向の計画パスで、以下で構成されます。

  • 逆の計画パス (降順のフェーズ番号。最初に構成要素、次に完成品)
  • 通常の計画パス (昇順のフェーズ番号。最初に完成品、次に構成要素)

例については、反復のある計画例を参照してください。

原則として、計画される品目がすべて 1 つの BCM 構造に属している場合は、1 つの反復で十分です。しかし、通常は計画の状況はもっと複雑で、共通資源や共通の構成要素品目について競合する異なる製造処理があります。そのような場合は、計画全体を完全に最適化するために、複数の反復を使用する必要があります。マスタ計画の生成 (cprmp1202m000) セッションでシミュレーション実行に使用する反復の最大数を指定できます。