マスタ計画、概要

マスタ計画は以下の側面を持つ計画コンセプトです。

  • (バケット化方式で) 計画データをメンテナンスする方法
  • (供給計画を生成することによる) 供給計画の方法
マスタ計画の概観

マスタ計画は以下のマスタ計画タイプで機能します。

これらのマスタ計画において、計画データは計画範囲にわたってメンテナンスされます。計画範囲は、タイムバケットまたは計画期間に分割されます。

これらの計画期間の長さは変更できます。計画範囲を通じて一定の長さの期間を使用することもできますが、同時にごく近い将来に対しては比較的短い期間 (たとえば、日や週) を使用し、長期の計画に対しては比較的長い期間 (たとえば、月) を使用することも可能です。

マスタ計画機能は、マスタプランをメンテナンスする品目、品目/チャネルの組合せ、および資源について使用できます。供給計画にマスタ計画を使用しない場合でも、計画範囲全体についてこのことが当てはまります。

供給計画

マスタ計画シミュレーションにおいて、供給は供給計画の形で計画されます。以下のセッションでマスタプランシミュレーションを実行できます。

供給計画では、3 種類の供給ソースが使用されます。すなわち生産、購買、物流 (同一会社内における他の倉庫場所からの物流、または、関連会社からの物流) という 3 つのソースです。したがって、品目マスタ計画には次の供給計画フィールドが含まれます。

企業計画はマスタ計画シミュレーション中にこれらの計画を計算できます。また、品目マスタ計画で製造計画量または購買計画量を直接入力 (または修正) する方法もあります。

製造計画について、企業計画は以下を使用します。

マスタ計画エンジン

マスタ計画ベースの製造計画では、次の 2 種類の計画アルゴリズム、すなわちマスタ計画エンジンを使用できます。

無期限計画では、構成要素と能力の利用性に対して大きな制約がないものと仮定します。したがって、制約は考慮されません。詳細については、次を参照してください:無期限マスタ計画

ワークロード管理では、資材および/または能力の制約があります。この方法は、ジョブショップのワークロードがオーダリードタイムに大きな影響を与えるという考えに基づき、ワークロードの量を制御して平準化することを目的としています。詳細については、次を参照してください:ワークロード管理

企業計画はデフォルトで無期限計画を実行します。ワークロード管理を使用する場合は、関連する品目を計画単位に割り当て、そのマスタ計画エンジンをワークロード管理に設定する必要があります。

注意

在庫処理パラメータ (whinh0100m000) で倉庫パラメータ計画に利用可能が選択されている場合は、製造オーダに利用可能な材料数量を計算する際に隔離検査在庫が考慮されます。

このチェックボックスがオフの場合は、計画ロジックによって隔離検査在庫が無視されます。