ワンステップソフトウェア環境の手順の詳細

このセクションでは、ワンステップソフトウェア環境の手順の詳細を説明します。

ステップ 1. ワンステップ手順で環境を作成する
  1. 新パッケージコンビネーション/VRC の作成 (1 ステップ) (ttaad1222m000) セッションを開始します。
  2. ソースパッケージコンビネーションフィールドで、新しいターゲットパッケージコンビネーションの派生元となるパッケージコンビネーションを入力または選択します。たとえば、ソースパッケージコンビネーションは、標準バージョンから派生する更新 VRC を含んだ b60astnd です。
  3. 対象パッケージコンビネーションフィールドに、作成する新しいパッケージコンビネーションの名前を入力します。例: b60oacus。対象パッケージコンビネーションフィールドから次のフィールドに移動すると、作成する VRC コードの指定 (ttaad1223s000) セッションが自動的に開始します。
  4. 新しいパッケージコンビネーションにリンクするパッケージ VRC を定義します。対象 VRC 列で、既存または新規の VRC を指定できます。入力した新しい VRC が自動的に作成されます。注意: ツール (tt)、ツールアドオン (tl)、Data Director (da)、OpenWorld Middleware-enabling (tm)、および New Technology (nt) を除き、すべてのパッケージに独自の VRC を作成することをお勧めします。
  5. 保存をクリックしてセッションを終了し、新パッケージコンビネーション/VRC の作成 (1 ステップ) (ttaad1222m000) セッションに戻ります。
  6. ランタイムディレクトリデータ定義フィールドに、パッケージコンビネーションのテーブルとドメインの定義を保存するディレクトリ (例: ${BSE}/dict) を入力します。新しいパッケージコンビネーションのサブディレクトリを作成するプロンプトが表示されます。
  7. Yesをクリックして、テーブルとドメインの定義ディレクトリの作成を承諾します。
  8. ソフトウェア構成要素のディレクトリフィールドで、新しい VRC のソフトウェア構成要素を保存するディレクトリを指定します (例: ${BSE}/application)。新しい VRC のサブディレクトリを作成するプロンプトが表示されます。
  9. オプションで、新パッケージコンビネーション/VRC の作成 (1 ステップ) (ttaad1222m000) セッションの残りのフィールドに入力します。たとえば、オリジナルから新しいパッケージコンビネーションに転送するユーザと会社の範囲を指定できます。詳細は、セッションのオンラインヘルプを参照してください。
  10. 作成をクリックします。ランタイムソフトウェアディレクトリをまだ作成していない場合は、これらのディレクトリの作成を確認してから続行します。現行パッケージ VRC を変更チェックボックスをオンにした場合は、パスワードの検査 (ttadv0145m000) セッションが開始します。
  11. 開発者権限のパスワードを入力して、開発者のユーザプロファイルの変更を確認し、OK をクリックしてプロセスを開始します。プロセスが実際に開始する前に、デバイスの選択 (ttstpsplopen ) セッションが開始します。このセッションを使用して、手順の実行中に発生したエラーのレポートを出力できます。プロセスが完了すると、プロセス中に発生した警告またはイベントの数を示すメッセージが表示されます。
  12. メッセージウィンドウで、OK をクリックして続行します。

これで新しい環境を使用できます。ユーザプロファイルの変更を有効にするには、ユーザはいったんログオフして再びログオンする必要があります。

注意:

  • ワンステップ手順で作成されたソフトウェア環境をメンテナンスするには (たとえば、ユーザと会社を新しいパッケージコンビネーションに関連付ける)、標準ソフトウェア環境の手順 で説明したセッションを使用する必要があります。
  • ソフトウェアでオンラインヘルプを利用できるようにするには、システム内の Web サーバに Infor Web Help をインストールする必要があります。
ステップ 2. Business Data Entities (BDE) のテストツールを初期化する

このステップは、ビジネスオブジェクト (Business Data Entities) を作成/カスタマイズしてテストする場合にのみ実行する必要があります。BOL テストツール - 公開レイヤ (tlbct3250m000) セッションでは、テスト履歴テーブルにテストデータを格納することができるため、あとでテストを再利用することができます。

このテストツールを使用できるようにするには、まずテストデータを保存する会社を指定する必要があります。

  1. BDE の公開テストツールの初期化 (tlcom0200m000) セッションを開始します。このセッションでは、公開テストツールとツールアドオン (tl) 回帰テストのデータの保存に必要なテーブルを作成します。
  2. 公開テストツールと回帰テストには別々の会社番号を設定できます。公開テストツールデータフィールドと回帰テストデータフィールドに、該当するデータの保存先となる会社番号を指定します。たとえば、それぞれに 300 と 101 を入力します。
  3. をクリックして続行します。実行する処理の概要が表示されます。
  4. 終了をクリックして、指定した会社にテーブルを作成します。

この例では、以降、公開テストツールを開始すると、データは会社 300 から読み取られます。回帰テスト内で生成されたデータは会社 101 に保存され、データは会社 101 から読み取られます。