エクスポートとインポートの手順の詳細

エクスポート/インポート手順は、ソフトウェア構成要素のコピー手順 とほぼ同じです。このセクションでは、手順の最初の部分についてのみ説明します。残りの手順は、ソフトウェア構成要素のコピー手順 を参照してください。

ステップ 1. ソフトウェア環境から順編成ファイルに構成要素をエクスポートする

この手順は、パッケージ VRC (例: tc B60_a) のソフトウェア構成要素を順編成ファイルにエクスポートするときに開始します。

  1. データディクショナリのエクスポート (ttiex1280m000) セッションを開始します。
  2. パッケージフィールドと VRC フィールドで、順編成ファイルにエクスポートする構成要素を含んだパッケージ VRC を選択します。
  3. オプションで、構成要素のエクスポート方法を選択します。たとえば、セッションに基づくエクスポートチェックボックスをオンにします。関連する構成要素が自動的にエクスポートに含まれます。
  4. セッションで、エクスポートするセッションの範囲を定義します。たとえば、Common パッケージのすべてのセッションをエクスポートします。
  5. ダンプのパスフィールドに、システムで順編成ファイルを格納するディレクトリを入力します。
  6. エクスポートをクリックしてプロセスを開始し、プロセスが完了したらセッションを終了します。

上記の手順に従って、すべての構成要素を VRC から 別の VRC へとエクスポートします。特定の VRC と比較して変更のみをエクスポートする場合は、比較対象 VRC チェックボックスをオンにして、該当するフィールドにその VRC を入力します。この処理を使用すると、たとえば、カスタマイズした構成要素を開発 VRC からランタイム環境にエクスポートすることもできます。

ステップ 2. 順編成ファイルをターゲットシステムに転送する

このステップは、ソース環境とターゲット環境が別のシステムにある場合にのみ実行します。エクスポートしたソフトウェア構成要素が含まれる順編成ファイルをターゲットシステムに転送します。たとえば、ファイル転送プロトコル (FTP)、CD-ROM、または電子メールでファイルを転送できます。

注意: FTP はインターネットなど、TCP/IP を使用しているネットワーク上のリモートコンピュータシステムとの間でファイルをコピーするために使用されるプロトコルです。このプロトコルでは、リモートシステム上のファイルやディレクトリを一覧表示するなど、ファイルを操作するための FTP コマンドも使用できます。

ステップ 3. 構成要素を順編成ファイルからターゲット環境にインポートする
  1. データディクショナリのインポート (ttiex1285m000) セッションを開始します。
  2. 順編成ダンプのパスフィールドに、エクスポートした順編成ファイルを保存するディレクトリを入力します。順編成ファイルは データディクショナリのエクスポート (ttiex1280m000)セッションで作成します。
  3. ランタイムディレクトリのパスフィールドに、フォームダンプ、オブジェクト、メニューダンプなどのランタイムソフトウェア構成要素をインストールする場所のパスを入力します。このパスは、ソフトウェア構成要素のディレクトリ (ttadv1115m000)セッションでこれらの構成要素のパスが定義されていない場合にのみ使用されます。
  4. 上書きチェックボックスをオンにして、インポート中に既存の構成要素が、インポートされる構成要素で置換されるようにします。
  5. 別のパッケージ VRC へソフトウェア構成要素を書込チェックボックスをオンにして、インポートされる構成要素のインストール先パッケージ VRC を VRC フィールドに入力します。(例: tcB60O_a_cus VRC)。
  6. インポートをクリックしてプロセスを開始し、インポートが完了したらセッションを終了します。
残りのステップ

エクスポート/インポート手順を完了するには、以下の処理を実行する必要があります。

  • インポートしたラベルをコンパイルします。
  • インポート VRC が属するパッケージコンビネーションのランタイムデータディクショナリを生成します。
  • 関連するプログラムスクリプトと DLL をコンパイルします。
  • 関連するレポートをコンパイルします。
  • 関連付けられているフォームとメニューをランタイムデータディクショナリに変換します。
  • ターゲット環境に構成要素の Infor Web Help をインストールする

これらのステップの詳細は、ソフトウェア構成要素のコピー手順 を参照してください。

エクスポート/インポート手順で、エクスポートしたプログラムスクリプト、ライブラリ、レポート、フォーム、メニューなどに関連付けられているオブジェクト/ダンプを含めるかどうかを指定できます。オブジェクト/ダンプを含める場合は、プログラムスクリプト/DLL、フォーム、レポート、メニューなどをコンパイルする必要はありません。