ソフトウェア構成要素のディレクトリ (ttadv1115m000)

セッションの目的:  パッケージ VRC のソフトウェア構成要素を保存するランタイムディレクトリの作成とメンテナンスを行います。パッケージ VRC ごとに、フォーム、メニューなどのディレクトリのパスを定義する必要があります。

管理ファイル fd6.2.<パッケージコンビネーション> は、ランタイムディレクトリをランタイムデータディクショナリに変換すると、自動的に (再) 構築されます。管理ファイル名の拡張子 <パッケージコンビネーション> は、現行のパッケージコンビネーションの名前です。

システム上のパスフィールドにランタイムディレクトリを指定すると、パッケージ VRC のサブディレクトリが自動的に作成されます。詳細については、システム上のパスフィールドのヘルプを参照してください。

ソフトウェア構成要素のリモートシステムへの保存

ソフトウェア構成要素はリモートシステムにも保存できます。その場合、ディレクトリ名全体の前に接頭語 <ホスト名>! が必要です。

例: alpine!/usr/bse/application

接頭語の方式は、プログラムスクリプト、ライブラリ、および関数には適用されません。リモートシステムでこれらの構成要素を使用する場合は、環境変数 BSE_REM にリモートホスト名を設定する必要があります。この場合、フォーム、メニュー、オブジェクトなど、すべての構成要素のパスがリモートシステム上になければなりません。フォーム、メニュー、オブジェクトを含め、構成要素はすべてリモートシステムにダンプされます。

注意

リモートシステムに構成要素を配置する場合は、そのパッケージ VRC を使用する各ユーザに対して、 $BSE/lib/user ディレクトリ下のリモートユーザファイル r<user> を定義する必要があります。リモートユーザファイルは リモートユーザデータ (ttaad2501m000) セッションで作成できます。

 

パッケージ
ソフトウェア構成要素用のディレクトリを作成したいパッケージを入力します。たとえば、パッケージ tt を入力すると、ソフトウェア構成要素用のディレクトリはすべての VRC 用となります。
注意

このパッケージ内の VRC ごとに別々のディレクトリを入力することはできません。

VRC
たとえば B61 などの、パッケージのアップグレード。パッケージの機能を変更するたびに、バージョンが新しくなります。1 つのバージョンには、リリースがいくつか存在することがあります。
VRC
バージョンの更新。たとえば 「B61 a」 の場合、「B61」 はバージョンコード、「a」 はリリースコードを表します。それぞれに更新されて、新しいリリースコードを持つ新規リリースとなります。
VRC
カスタマイズしたソフトウェアパッケージを識別するコード。たとえば B61O_a_cus1 の場合、「B61O」 はバージョン、「a」 はリリース、「cus1」 はカスタマイズしたソフトウェアの顧客拡張を表します。
ソフトウェア構成要素
ディレクトリを作成しなければならないソフトウェア構成要素

以下のオプションがあります。

  • フォーム
  • メニュー
  • オブジェクト
  • プログラムスクリプト
  • 関数
  • レポートスクリプト
  • 追加ファイル
システム上のパス
ランタイムソフトウェア構成要素が配置されているフルディレクトリ名。完全名は UNIX の場合はスラッシュ (/)、Windows の場合はバックスラッシュ (\) で始まります。この名前に環境変数を含めることもできます (例: ${BSE})。変数名は波括弧で挟む必要があります。

指定したディレクトリ名が <パッケージ><バージョン>_<リリース>_<顧客> という名前のサブディレクトリで自動的に拡張されます。以下の例を参照してください。

  • パッケージ = td
  • バージョン = B61O
  • リリース = a
  • 顧客 = cus1
  • システム上のパス = /usr/bse/application

実行時に使用されるシステムパス: /usr/bse/application/tdB61O_a_cus1

ローカルシステムにディレクトが存在しない場合は、ディレクトリを作成するかどうかの質問が表示されます。

リモートシステムにソフトウェア構成要素を置くこともできます。詳細については、ソフトウェア構成要素のリモートシステムへの保存を参照してください。