プロジェクト定義

プロジェクト定義を使用して、プロジェクトのマスタデータをメンテナンスします。このデータは、プロジェクトの管理に使用される包括的な基本データです。労務単価、従業員の担当、職種のグループ化など、マスタデータは複数のプロジェクト間で再利用できます。

  • テンプレートまたはプロジェクトセッションを使用してプロジェクトを作成する前に、パラメータを定義します。プロジェクトデータ管理セッションを使用して、プロジェクトを作成します。

  • プロジェクト 360

    プロジェクト志向の企業では、役職に関係なく、すべてのユーザがプロジェクトにアクセスして業務を完了します。通常、プロジェクトの段階によって、業務を行うユーザが異なります。たとえば、評価者がプロジェクトを評価し、セールスエンジニアが見積を準備し、プロジェクトマネージャがプロジェクト定義を実行し、設計エンジニアが予算を組みます。

  • プロジェクトの動作を定義するための一般的なデフォルト値やパラメータを設定できます。プロジェクトの実行時には、必要に応じてこの値を上書きすることができます。

  • プロジェクトによって発生した支障の弁償として、地方または自治体の税務当局に支払う税金または徴収金。たとえば、マンションの建設時に水道管や下水管の設置のために歩道または道路の一部を撤去した場合の弁償です。

  • サードパーティ

    政府機関、取締機関など、プロジェクトに関して間接的または非契約の利害関係にある個人または組織

  • 以下の原価タイプの標準原価対象をメンテナンスします。

  • 標準労務

    労務コードを使用して、労務コードの原価または労務コードのグループの原価を管理ます。労務単価によって、予算ラインおよび時間登録で使用される原価と販売単価が決定されます。

  • 標準雑費

    この原価対象は、標準とすることも、プロジェクト固有とすることもできます。この原価対象は、原価管理を行うために管理コードに関連付けられます。

  • 標準原価対象とサービスのマッピング

    原価対象マッピングは、プロジェクト活動にのみ基づきます。材料は、プロジェクトの予算自体に含まれてプロジェクトで処理されるか、参照活動の一部として扱われサービスで処理される必要があります。

  • 購買元取引先ファイル

    発注先から品目の価格と割引についてファイルが提供される場合、この情報をインポートできます。その後、発注先コードと自身のコードの間の関係、および品目と発注先割引グループの関係を定義できます。

  • 収益コードとは、顧客に対する請求額の分類に使用できるコードです。原価対象の場合同様、標準とプロジェクト固有の両方の収益コードを定義することができます。

  • 標準構造

    標準要素と標準活動のライブラリを定義できます。これらのプロジェクト構造またはテンプレートプロジェクトをコピーできます。

  • 標準要素

    プロジェクトをメンテナンスする際にコピー可能な標準要素のライブラリについてメンテナンスできます。

  • ユーザ定義構造

    ユーザ定義構造で、レポート、担当割当、その後の業績測定など、プロジェクトで使用されるさまざまな追加構造がメンテナンスされます。

  • 標準付加費用

    標準付加費用を定義できます。このリストの各ラインは、会社、原価タイプ、雑費コード、連番の一意の組合せを表します。

  • 標準間接費

    標準間接費を定義できます。このリストの各ラインは、会社、原価タイプ、間接費コード、連番の一意の組合せを表します。

  • 特定プロジェクトに使用する通貨を指定できます。会社について指定した通貨と異なる通貨を使用することも、会社について定義した通貨を指定することもできます。

  • 付加費用は、間接プロジェクト原価を定義する方法です。通常、付加費用は、保管、処理、維持費、管理間接費などの一般的な間接費の支払に使用されます。

  • テンプレートを使用すると、プロジェクトの定義を簡単に行うことができます。プロジェクトテンプレートを使用して、会社に対し一連のプロジェクトタイプをあらかじめ定義しておくことができます。

  • 品目の製造またはサービスに関係するプロジェクトの場合 (デポ修理サービスなど)、ユーザがさまざまなレベルで原価をモニタする必要があります。原価分割は、プロジェクト WBS のさまざまなレベルで原価の明細を表示する柔軟な方法です。原価分割を使用して、最上位需要プロジェクトペグから他のプロジェクト WBS レベルに原価を移動することができます。また、労務費、材料費、外注費など、他の特定の原価タイプを識別して、その原価を他の WBS レベルにリダイレクトすることもできます。

  • プロジェクトパラメータ

    報酬および違約金を有効にするには、プロジェクトパラメータで収益コードを定義できます。

    出来高払を有効にするには、プロジェクトパラメータで収益コードを定義できます。

    プロジェクトパラメータ (tppdm0100s000) セッションの前払金の収益コードフィールドは、プロジェクトで前払を作成するために使用される収益コードのデフォルト値として使用されます。

  • 要素と活動コードの長さ

    要素と活動コードの長さは、最大で 16 文字までです。

  • 報酬および違約金

    中間結果を生成するとき料金収益の最低割合を含めるため、料金収益しきい値オプションが用意されています。

  • 確率オプションを使用して、契約者に報酬が与えられるか、契約者に違約金が課される確率を示すことができます。

  • 収益認識

    プロジェクト/契約が完了する前の契約期間中に収益と費用を定期的に認識するため、COGS 方法に [完成率] オプションが追加されています。COGS の計算時には、損失の構成要素も考慮されます。

  • 標準構造

    「標準活動」 に関して開始割合終了割合、およびマイルストーン割合を定義して、プロジェクトのアーンドバリューを計算できます。

  • プロジェクトマスタデータ

    プロジェクトマスタデータ (tppdm0600m000) セッションを使用すると、単一のダッシュボードまたは 360 セッションからプロジェクトマスタデータにアクセスし、設定できます。使用可能なマスデータもリストされます。また、会社別にマスタデータを表示することもできます。

  • タスク

    ERP LN のほかのドメインとの一貫性を保つため、「労務原価対象」 の名前が 「タスク」 に変更されました。

  • 関係会社間レート

    以下のセッションで、関係会社間レートおよび関係会社間レート取引日フィールドを原価対象レベルで定義できます。

    • タスク (tppdm0615m000)
    • タスク (tppdm0111s000)
    • プロジェクトタスク (tppdm6615m000)
    • プロジェクトタスク (tppdm6111s000)
    • 雑費 (tppdm0514m000)
    • 雑費 (tppdm0114s000)
    • プロジェクトタスク (tppdm6615m000)
    • プロジェクトタスク (tppdm6111s000)
  • スキル

    見積ラインおよび労務活動予算ラインについて、タスクにスキルを指定できます。スキルの使用はオプションです。特定ジョブに最適な人材を見つける際に役立ちます。

  • プロジェクト履歴

    新規パラメータプロジェクト履歴のログフィールドが追加され、プロジェクトの履歴セッションを使用できるようになりました。「プロジェクト」 で修正されたデータを、履歴セッションに表示できます。

  • プロジェクトスケジュール

    ガントチャートで選択された活動に基づいて、1 つまたは複数のプロジェクトスケジュールを表示するオプションが用意されています。このチャートには、開始予定日および終了日、活動間の関係 (マイルストーンを含む)、活動の進捗などを含む活動計画が含まれます。原価タイプオプションを使用して、表示する予算ラインを選択できます。プロジェクトスケジュールから、活動セッションおよびマイルストーンセッションを開始できます。また、主なプロジェクトセッションおよび活動セッションから、プロジェクトスケジュールを開始できます。ツールチップに、選択したバーの主な情報が表示されます。

  • プロジェクトスケジュール (tppss2700m000) セッションに以下のオプションが追加されました。

    • 活動関係
    • コードの表示

    プロジェクトスケジュール (tppss2700m000) セッションには、列の表示グループボックスおよびオプショングループボックスが含まれます。

    プロジェクトスケジュール (tppss2700m100) セッションの [表示] メニューに以下のオプションがあり、期限を超過した活動の表示/非表示を切り替えられます。

    • 期限超過の活動を表示
    • 期限超過の活動を非表示
    • クリティカル活動の表示
    • クリティカル活動の非表示

ドラッグアンドドロップ機能を使用して、活動日や予算日を修正できます。

  • 更新オプション

    プロジェクト状況の更新 (tppdm6202m000) セッションで新状況クローズに設定し、更新モードを選択して更新をクリックすると、解決すべき問題のリストが生成されます。たとえば、処理が必要なオーダや、状況を 「終了」 にするべきプロジェクトが含まれます。

  • 検索パス

    プロジェクト (tppdm6600m400) セッションの時間会計賃金レートレベルリストに、部署オプションが追加されました。[プロジェクト管理オフィス (tppdm0110m000)] セッションで指定された部署に関連付けられた賃金レートは、労務ラインの労務単価のデフォルト値を決めるためのオプション (優先度) の 1 つとして考慮する必要があります。デフォルトで、以下の順に検索パスが考慮されます。

    • 優先順位 1
    • 優先順位 2
    • 優先順位 3
    • 優先順位 4
  • プロジェクトマスタデータ

    プロジェクトマスタデータ (tppdm0600m000) は、失効に設定されます。

  • ネットワーク計画

    ネットワーク計画は、クリティカルパス、最早開始日と最遅開始日、計画方法に基づくプロセスの余裕時間の計算に使用されます。

    • 計画方法
    • 利用性タイプ
  • 設備情報

    「製品タイプ」、「製品クラス」、「製造元」、「計画担当」 など、追加の設備関連情報を指定できます。

  • 一般品目にアクセス

    外注 (tppdm0513m000) セッションおよび設備 (tppdm0512m000) セッションから品目 (tcibd0501m000) セッションにアクセスして、外注のサービスデータを定義することもできます。