マルチサイト管理の概要

このモジュールを使用して、複数サイト間でのデータ交換をコントロールします。

たとえば、次のようなことが可能です。

  • 単一サイトの場合: 1 つの処理で仮想的にエクスポートとインポートを実行し、最初の処理の結果にもとづいて後続の処理を実行できます。
  • 複数サイトの場合: ソースシステムでエクスポートを実行し、その結果得られた ASCII ファイルを対象システムに移動またはコピーして、そこでインポートを実行します。
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エクスポートバッチとインポートバッチをリンクします。交換リンクを使用して、バッチレベルでソースサイトおよび対象サイトからのバッチをリンクします。このリンクは、ローカルの自立モデルに従って設定します。つまり、各サイトでそれ自体のエクスポート手順インポート手順をコントロールするということです。この場合、マスタもスレーブも存在しません。

交換リンクは対象サイトに記録され、ソースサイトでエクスポートバッチをポイントします。交換リンクを定義する場合、取得予約がソースサイトに記録され、対象サイトでインポートバッチをポイントします。対象サイトの交換リンクとソースサイトの取得予約が両方とも使用可能な場合に、このリンクが有効になります。

標準エクスポート中、交換モジュールでは取得予約をチェックします。この場合、メッセージが対象サイトに送信され、エクスポート対象のファイルおよびそれらを記録する場所を定義します。対象サイトでは、メッセージを受信するときにその情報を記録し、交換モジュールでは、標準インポート中にソースサイトから受信した情報をチェックして、インポート待ちのデータが存在するかどうかを調べます。インポート待ちのデータが存在する場合は、ファイルがソースサイトから対象サイトにコピーされ、その後インポートされます。最終的に、データのインポートが完了したことが、対象サイトからソースサイトにレポートされます。

注意

この図は エクスポートバッチ 1 つとインポートバッチ 1 つのみを示していますが、1 ソースにつき複数の対象を定義したり、1 対象につき複数のソースを定義することもできます。

マルチサイト管理を使用可能にするには、次の事項が重要です。

  • リモートユーザが両方のシステムで有効であること (システム (ttaad0550m000) およびリモートユーザデータ (ttaad2501m000) の各セッションも参照してください)
  • 遠隔手続き呼出しの受信 (daxch4200m000) セッションが両方のシステムで実行中であること
注意

マルチサイト管理交換の設定手順の詳細については、Exchange User's Guide (U8405A US) の第 5 章 「マルチサイト管理」 を参照してください。