ブロック/ブロック解除を実行するには

次のような各種在庫レベルで品目の入庫移動、出庫移動、転送 (入庫、出庫)、または組立をブロックできます。

これらの各レベルで、1 つまたは複数の処理に対してブロックを指定できます。これらのレベルで、すべての処理に対して一度に在庫をブロック/ブロック解除することもできます。

ゾーンおよび保管場所のブロック/ブロック解除を実行するには

倉庫 - ブロック (解除) ゾーン/保管場所 (whwmd6110m000) セッションを使用して、ゾーンおよび保管場所に対するすべての処理をブロック/ブロック解除できます。このセッションでは、倉庫在庫を (部分的に) ブロック/ブロック解除できます。このセッションを使用してブロックできるのは、タイプがバルクまたはピッキングの保管場所だけです。

ある保管場所の全体または一部に対する特定の処理をブロック/ブロック解除するには、処理別倉庫 - ブロック (解除) 保管場所 (whwmd6111m000) セッションを使用します。ゾーンレベルで処理をブロック/ブロック解除するには、処理別倉庫 - ブロック (解除) ゾーン (whwmd6112m000) セッションを使用します。

特定の処理タイプに対して一定範囲のゾーンまたは保管場所を一度にブロック/ブロック解除するには、ゾーン/保管場所の一括ブロック (ブロック解除) (whwmd6210m000) セッションを使用します。

ロットのブロック/ブロック解除を実行するには

すべての処理に対してロットをブロック/ブロック解除するには、品目 - ブロック (解除) ロット (whwmd6120m000) セッションを使用します。

ロットに対する処理タイプをブロック/ブロック解除するには、処理別倉庫 - 品目 - ブロック (解除) ロット (whwmd6121m000) セッションを使用する必要があります。

一括ロットブロック(解除) (whwmd6220m000) セッションを使用すると、一定範囲のロットを処理別にブロック/ブロック解除できます。

ストックポイントのブロック/ブロック解除を実行するには

すべての処理に対してストックポイントを (部分的に) ブロック/ブロック解除するには、倉庫 - 保管場所 - 品目 - ブロック済ストックポイント (whwmd6130m000) セッションを使用します。

ストックポイントが部分的にブロックされている場合に特定のシリアル番号付品目をブロック/ブロック解除するには、ブロック済ストックポイントシリアル分配 (whwmd6135m000) セッションを使用します。

品目 - 処理別ブロック (解除) 保管場所 (whwmd6131m000) セッションを使用すると、ストックポイントに対する処理タイプをブロック/ブロック解除できます。

ストックポイントの一括ブロック (解除) (whwmd6230m000) セッションを使用すると、一定範囲のストックポイントを処理別にブロック/ブロック解除できます。これらのセッションを使用してブロックできるのは、タイプがバルクまたはピッキングの保管場所だけです。

ヒント

倉庫 - 保管場所 (whwmd3100s000) セッションの取引タブで (ストックポイントをサポートしていない) 入庫場所または不合格品目保管場所にある商品をブロックするには、該当する処理タイプの横にあるブロックチェックボックスをオンにします。

シリアル番号付品目の処理別のブロック/ブロック解除を実行するには

シリアル番号付品目に対する処理タイプをブロック/ブロック解除するには、ストックポイント - 処理別シリアルのブロック (解除) (whwmd6136m000) セッションを使用します。

在庫のブロックの結果

特定の処理に対してある品目の在庫をブロックした場合でも、その品目の保留在庫は増加しません。この在庫は、単に入庫、出庫、組立、または積替に対してブロックされているだけです。

すべての処理に対して在庫をブロックすると、保留在庫の数量が増加して、利用可能な在庫の数量が減少します。

ユーザが指定するブロック対象に応じて、次のようになります。

  • ストックポイントをブロックすると、LN はそのストックポイントのシリアル番号もブロックします。
  • ロットをブロックすると、LN はそのロットのストックポイントもブロックします。
  • 保管場所をブロックすると、LN はその保管場所のストックポイントもブロックします。
  • ゾーンをブロックすると、LN はそのゾーンの保管場所もブロックします。
LN におけるブロックの使用

次の操作を実行するときには、倉庫、ゾーン、保管場所、ロット、およびストックポイント別にブロックを使用できます。

注意

次のオーダの結果として、在庫をブロックすることもできます。

  • 保管検査オーダ
    該当品目が検査に渡されていない場合、在庫をブロックできます。
  • 循環棚卸オーダ
    該当品目が循環棚卸オーダに含まれる場合、在庫をブロックできます。棚卸リストを処理するときに、循環棚卸に対してブロックされている在庫は自動的にブロック解除されます。
注意

循環棚卸リストを出力するとき、循環棚卸中の数量の変動を防止するために、棚卸リストに出力される在庫ラインは自動的にブロックされます。棚卸リストが処理されるときに、在庫ラインは自動的にブロック解除されます。

EP を含む在庫ブロックまたは EP を除いた在庫ブロック

たとえば、オーダ計画実行時に企業計画が使用可能在庫をチェックする場合、企業計画はこの在庫がブロックされているかどうかを知る必要がある場合もあれば、知る必要がない場合もあります。

たとえば、梱包資材の検索を迅速に行うため特定のロットをブロックしているが、すぐにそのブロックを解除するという場合、企業計画にこのことを通知するのは妥当ではありません。一方、ロットが在庫から引き出されることが予想される場合は、このロットが利用可能在庫に属していないことを企業計画に通知する必要があります。

最初のケースでは、理由タイプが EP を含まない在庫ブロックの理由コードを選択する必要があります。企業計画はこのタイプのブロックを無視し、ブロックされている在庫を利用可能な在庫と見なします。後のケースでは、理由タイプ EP を含む在庫ブロックの理由コードを選択する必要があります。

注意

オーダシステム (計画) が存在しない品目であるか、あるいは供給品目、または企業計画で計画された品目の部品表資材として使用される品目の場合、どちらの理由タイプの理由コードでも使用できます。