出来高払要求の使用

出来高払要求は、取引先との契約の処理中に発生した原価に対して生成されます。出来高払請求書は、同意された請求サイクルに基づいて顧客に送られ、分割払または納入基準請求書を使用して決済されます。出来高払要求処理は、米国固有の標準フォーム1443請求書を作成する際に使用します。

注意
  • 出来高払は、固定価格契約の場合にのみ適用できます。
  • 出来高払要求については、留保機能を適用できません。
  • 出来高払要求は、収益分析には含まれません。
出来高払要求データを設定するには、以下のことを行う必要があります。
  • 一般プロジェクトパラメータ (tppdm0100s000) セッションで収益コードを作成します。
  • 契約パラメータ (tpctm0100m000) セッションで出来高払要求チェックボックスをオンにします。
  • 小規模ビジネスチェックボックスをオンにして、ビジネスエンティティを小規模ビジネスに設定し、標準フォーム 1443 に値を出力します。このチェックボックスは、出来高払要求チェックボックスがオンの場合のみ有効になります。
出来高払要求を定義するには

契約 (tpctm1600m000) セッションの出来高払要求タブで、出来高払要求の詳細を定義することができます。

  1. 契約を指定します。
  2. 出来高払チェックボックスをオンにして、その契約に対して出来高払要求を作成します。
  3. 出来高払の割合を指定します。契約に対する原価の割合が請求に考慮されます。一般的に使用される出来高払の割合は 75-80% です。
  4. 出来高払請求書の決済額計算に使用する、出来高払の精算割合を指定します。
  5. 請求方法を指定します。
  6. 支払条件を指定します。
  7. 請求書の作成中に追加レポートを出力するには、請求可能原価レポートチェックボックスをオンにします。
  8. 契約ラインを作成します。詳細は、次の情報を参照してください: 契約ラインデータのセットアップ。[出来高払] タブには、その契約に定義された出来高払データがデフォルトで設定されます。
注意
出来高払要求を作成するには
  1. 請求対象原価加算取引 (tppin2100m000) セッションで、契約ラインを選択します。または、[契約 360] セッションで請求可能原価詳細オプションを選択して、契約の原価を作成します。 
  2. 総請求可能原価を作成 (tppin1200m000) セッションで作成をクリックし、請求可能原価ラインを作成します。
  3. 請求対象原価加算取引 (tppin2100m000) セッションで以下のようにします。 
    • 契約に対して、作成した請求可能原価ラインを選択します。
    • [参照] メニューで契約請求可能原価ラインをクリックします。契約請求可能原価ライン (tppin1100m000) セッションが開きます。
  4. 契約請求可能原価ライン (tppin1100m000) セッションで、契約の請求可能原価ラインを選択します。 
    • [参照] メニューで出来高払要求の作成をクリックします。出来高払要求の作成 (tppin0270m000) セッションが開きます。契約 (tpctm1600m000)/契約ライン (tpctm1110m000) セッションの出来高払要求データがデフォルト設定されます。
  5. 出来高払要求の作成 (tppin0270m000) セッションで、必要な情報を指定し、作成をクリックします。Infor LN により、出来高払要求が作成されます。
  6. 出来高払要求 (tppin0170m000) セッションで以下のようにします。 
    • 出来高払要求を承認/非承認します。
    • 出来高払要求を請求に転送します。
注意
  • 出来高払要求データは出来高払要求 (tppin0170m000) セッションで確認できます。
  • 決済された出来高払要求データは決済済出来高払要求 (tppin0571m000) セッションで確認できます。
請求

契約ラインに指定した、該当する請求方法と支払条件を使用する必要があります。請求は、以下のものに応じて変わる場合があります。

  • 契約の進捗に基づいて、同意された間隔で決済される出来高払請求書
  • 前払金を含む出来高払請求書
  • 分割払/納入基準請求書で決済された出来高払請求書
注意
  • 分割払または成果物を使用して出来高払要求が決済されると、[財務] で逆仕訳が生成されます。
  • 収益取引 (tpppc3505m000) セッションで出来高払要求タイプの収益を使用して、要求の収益が登録されます。
  • 中間結果の残高を生成する際には、顧客への請求額の計算に出来高払要求が含まれます。
  • ユーザは、米国固有の請求書である標準フォーム 1443 (SF1443) 契約者の出来高払要求を出力することもできます。両方の標準フォームを出力するには、Infor の作業レポート機能が必要です。SF フォーム 1443 では、未決済の前払金額を指定する必要もあります。
  • 既存の統合伝票タイプのプロジェクト収益/収益分析を使用して、出来高払要求が転記されます。