要素構造を使用するには

プロジェクト内の 2 つの要素間に親子関係を定義できます。親要素は、子要素よりも上位になります。1 対 1、または 1 対複数の親子関係を定義できます。親子関係を基準にして、要素をマルチレベルのツリー状階層に構成することができます。通常、階層内の要素の多くは、下位の要素に対しては親、上位レベルに対しては子の両面の機能を果たします。予算ラインを入力できる要素は、要素階層の一部である要素のみです。

子要素および頻度

親に子と同じ頻度がある場合、1 対複数の親子関係を定義できます。

建設プロジェクトで、「暖房設備工事」 という親要素を作成し、「ラジエータ」 という子要素の出現回数を 40 とします。40 という頻度は、2 つの要素の親子関係を定義するときに指定します。ラジエータ (要素) の予算ラインに必要な資源を定義することにより、資源は次の式で確定できます。

頻度 × 資源数量

たとえば、ラジエータを 1 台設置するのに 0.5 時間の作業が必要である場合、すべてのラジエータを設置するには 20 時間が必要という結果になります (40 × 0.5)。

ヘッダ要素

要素の階層には、下位レベルの子要素の構造をグループ化する役割のみを持つ要素が必要な場合もあります。この場合、追加要素のレイアウト (tpptc1101m000) セッションで、要素の特別なタイプ、つまりヘッダ要素を作成できます。ヘッダ要素には、コード、記述、検索キーのみが含まれます。ヘッダ要素には予算ラインを入力できません。

最上位要素

最上位要素とは、要素構造における最高レベルの要素のことです。どのプロジェクトでも、要素間に関連がない要素構造のセットを複数、作成することができます。プロジェクト (tppdm6100m000) セッションのプロジェクト定義にある予算最上位要素フィールドで最上位要素を指定して、プロジェクトに使用する要素構造を指定します。また、複数の最上位要素を定義することもできます。

進捗と原価の記録

マルチレベル階層を作成する機能によって、2 つの重要な結果が得られます。

  • 進捗情報は、下位レベルの要素から上位レベルの要素に蓄積することができます。進捗記録を使用するにはを参照してください。
  • 実際原価情報は、下位レベルの要素から上位レベルの要素に蓄積することができます。原価を使用するにはを参照してください。

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