プロジェクト原価および収益の出力 (tipcs3490m000)

セッションの目的: PCS プロジェクトの原価および収益をさまざまな詳細レベルで出力します。

  • レポートタイプが 「実際」 の場合、実際原価および実際収益のみが出力されます。
  • レポートタイプが 「中間」 および 「実際」 の場合、実際原価および実際収益とともに、中間金額も出力されます。PCS プロジェクトに収益の承認機能を使用する場合は、これらのレポートタイプで概要が示されます。

メインプロジェクトにサブプロジェクトの原価と収益を含めるチェックボックスをオンにした場合、メインプロジェクトおよびサブプロジェクトについて売上原価 (COGS) および収益が出力されます。

「実際」 レポートタイプを選択した場合、いくつかのタイプのレポートを選択して出力できます。これらのレポートタイプを以下に示します。これらのレポートについての会計取引は、テーブル tipcs300 「プロジェクト管理仕掛品取引および在庫処理」 から読み取られます。会計取引は、取引発生元および会計取引別 PCS 会計取引 (tipcs3500m000) 詳細セッションで表示できます。

  • プロジェクト原価および収益 (詳細)
    このタイプのレポートは、PCS プロジェクト、販売オーダ、サービスオーダ、および倉庫オーダに直接関連するプロジェクト原価および収益の詳しい概要を示します。レポートには、次のデータが表示されます。
    • PCS 関連:

      取引発生元プロジェクト (PCS) の会計取引: 売上原価および追加売上原価

      予測および実現営業利益は売上原価に -1 を乗算した値に等しくなります。

    • 販売/サービス関連

      取引発生元販売オーダおよびサービスオーダ売上原価会計取引。販売では、予測収益は PCS プロジェクトにリンクする販売オーダの金額にもとづきます。実現収益は、レポートで 「請求済商品」 と 「未決済請求済分割払」 に分割されます。

      収益および売上原価にもとづき、営業利益は次のように計算されます。

      • 予測営業利益 = 予測収益 - 売上原価
      • 実現営業利益 = 実現収益 - 売上原価
      • 請求対象 = 予測収益 - 実現収益
    • 倉庫関連
      レポートでは、請求付き倉庫転送と請求なし倉庫転送に分割されます。請求付きオーダの場合、売上原価は、販売オーダおよびサービスオーダに使用された方法と同じ方法で決定されます。請求なしのオーダの場合、売上原価は出庫取引にもとづき、収益は入庫取引にもとづきます。予測収益はオーダ金額にもとづきます。
  • プロジェクト原価および収益 (要約)
    プロジェクト原価および収益について要約レポートの出力を選択した場合、各プロジェクトが 1 行で出力されます。ただし、基本となる計算は、詳細レポートの場合と同じように実行されます。
  • プロジェクト原価 (要約)
    このレポートは、各プロジェクトの売上原価を出力します。売上原価は、次の項目に関連するパートに分割されます。
    • プロジェクト
    • 販売
    • サービス
    • 倉庫 (請求付き転送)
    • 倉庫の仮売上原価 (請求なし転送)
  • プロジェクト収益 (要約)
    このレポートは、各プロジェクトの収益を出力します。収益は、次の項目に関連するパートに分割されます。
    • 販売
    • サービス
    • 倉庫 (請求付き転送)
    • 倉庫の仮売上原価 (請求なし転送)

 

レポートタイプ
中間利益承認の計算の状況

指定可能な値

計算タイプ

プロジェクト
特定の顧客オーダに対して特別に実行される、製造アクションと購買アクションの集まり。プロジェクトは、オーダ方針が受注の品目を顧客が注文した場合に開始されます。プロジェクトの目的は、それらの品目の製造を計画および調整することです。

標準生産製造の場合、プロジェクトは品目と顧客オーダをリンクするためだけに使用します。それ以外の場合、プロジェクトには次の項目を含むことができます。

  • カスタマイズ品目データ (部品表および工順)
  • プロジェクト計画 (活動計画)

予算は特別なタイプのプロジェクトです。予算は計画と見積に使用されます。製造の実行には使用されません。

プロジェクト状況
プロジェクトの現在の進捗状況を示します。
検索キー
検索時に便利な、記述の代替形式。通常、略語、頭字語、または正式な記述を想起しやすい語が使用されます。
プロジェクト要員
プロジェクトの担当者
開始日
プロジェクトを開始する日付
完了日
プロジェクトが完了する日付
販売先取引先
一般的には顧客の購買部署。つまり、企業が扱う商品またはサービスに対してオーダを出す取引先、企業がメンテナンスを請け負う設備機器の所有者、または企業が実行するプロジェクトの受益者を意味します。

販売先取引先との合意には次のような事柄が含まれます。

  • 別途取り決めない限り適用される、価格と値引についての合意内容
  • 別途取り決めない限り適用される、販売オーダについての合意内容
  • 受渡条件
  • 関連する出荷先取引先および請求先取引先
詳細の通貨
レポートに出力される通貨のタイプ
合計の通貨
レポート出力に使用される通貨
現地通貨に基づいて請求額割合を計算
現地通貨にもとづいて請求される計算割合
注意

このフィールドは、独立通貨システムの場合にだけ使用できます。現地通貨が EUR、GBP および USD であると想定します。

  • 予測収益が EUR 1000 で、実現収益が EUR 400 の場合、割合は 40% です。
  • 予測収益が GBP 1000 で、実現収益が GBP 500 の場合、割合は 50% です。
  • 予測収益が USD 1200 で、実現収益が USD 400 の場合、請求割合は 30% です。

40% + 50% + 30% = 120% となり、請求される割合フィールドは、120 ÷ 3 = 40% です。

メインプロジェクトにサブプロジェクトの原価と収益を含める
このチェックボックスがオンの場合、サブプロジェクトの原価と収益が、メインプロジェクトの原価と収益に含まれます。

関連トピック

中間ライン詳細の出力
このチェックボックスがオンの場合、中間収益の確認の詳細がレポートに出力されます。このチェックボックスがオフの場合、プロジェクト合計のみが出力されます。
原価構成要素別中間データの出力
このチェックボックスがオンの場合、中間利益承認の売上原価を原価構成要素別に指定します。プロジェクトに対して、プロジェクト詳細 (tipcs2130m000) セッションの原価構成要素別に中間売上原価と収益を転記チェックボックスがオンの場合のみ、原価構成要素別に中間データを出力できます。
確認ラインのみの出力
このチェックボックスがオンの場合、確認済の中間利益承認のみが出力されます。

 

出力
入力された選択項目を出力します。