一般価格リスト (tipcf4101m000)

セッションの目的: 一般価格リストをメンテナンスします。顧客の選択は販売価格および購買価格の生成に使用できます。価格リストはこのセッションで定義されます。顧客所要を一般購買品目の製品バリアント販売価格および原価に変換する処理は、制約により制御されます。

一般価格リストを記録する品目を選択します。価格リストのタイプを指定します。連番と記述を入力し、価格リストラインごとに次の情報を記録します。

  • 価格リストラインの有効性 (発効日および失効日を入力して記録する)
  • 販売/購買価格の記録に用いる通貨のコード
  • 金額 (選択した金額タイプに応じて固定金額、割引または付加費用の割合のいずれか)
  • 算術式 (合計と価格リストマトリックスを組み合わせたい場合)
  • 適用される価格リストマトリックス
  • 価格リストラインをどのような条件の下で包含または除外すべきかを定義する制約

製品バリアントのオプションが専門的すぎる場合は、LN により、一般販売価格リストに基づいて製品バリアント用に分化した販売価格構造に変換されます。この変換が発生した場合、販売価格構造は、選択されている製品バリアントオプションの販売用の複製として機能します。製品バリアント用に生成された販売価格構造は、外部販売オーダ文書に出力できます。

製品構成処理または製品生成処理の際には、購買/販売価格または割引/付加費用の割合を計算できます。LN で使用される数式は、制約パラメータ代替セクションで記録できます。

製品バリアントの特定の購買および販売価格は、製品構成処理または製品生成処理の一般価格リストから生成できます。一般販売価格リストを使用して製品バリアントの販売価格構造を生成することもできます。

注意

一般購買価格リストと一般販売価格リストの両方が、一般品目の棚卸単位または基準単位に基づいています。

[テキストマネージャ] ボタンをクリックして、価格リストラインに関する情報とともに詳細価格リストテキストを記録します。価格リストテキストには製品特徴を変数として含めることができます。後で、この作業テキストは選択されたオプション値の記述で自動的に置き換えられます。オプション記述が不十分である場合、オプション値がオプション記述に自動的に追加されます。製品特徴は、制約式に指定する場合と同様に、作業テキストに指定する場合にも角括弧 ([...]) で囲む必要があります。

価格リストテキストは、製品バリアントの販売価格構造を生成する上で特に重要です。製品バリアントの販売価格構造は、製品バリアント販売価格構成の計算 (tipcf5230m000) セッションで生成できます。

テキストラインが内部使用専用の場合は、各テキストラインの先頭位置に < 記号を入力します。テキストラインの出力先が外部文書のみの場合は、> を入力します。

注意

購買価格リストに複数の自国通貨で入力することはできません。

 

一般品目
構成可能品目のコード。品目コードは、品目 - 製造 (tiipd0101m000) セッションであらかじめ定義しておく必要があります。
一般品目
以前に選択済のテキストの出力に用いる言語のコードを入力します。
デフォルト供給ソース
デフォルトで品目を供給するソース品目は、使用購買オーダ、製造オーダ、組立オーダ、または倉庫オーダを使用して供給できます。

デフォルト供給ソースにより、どのタイプのオーダを使用して品目を供給するかが決まりますが、一般的にはこのデフォルトに代えて、別のソースを指定できます。

この品目の販売オーダを入力し、品目の手持在庫が十分でない場合に、このフィールドを使用すると、LN でどのようなタイプの供給オーダを作成する必要があるのかを判断できます。

品目タイプ製造または一般である場合、このフィールドは工程または組立にすることができます。

品目タイプが設計モジュールである場合は、このフィールドは組立となり、変更できません。

品目タイプが購買である場合は、このフィールドは購買となり、変更できません。

価格リストタイプ
価格リストのタイプ

購買価格リスト

製品コンフィギュレータまたは製品ジェネレータは一般購買価格リストを使用して、製品バリアント構造の一部である製品バリアント品目の購買価格を計算します。この計算は、販売見積、販売オーダ、予算またはプロジェクトに関して製品バリアント構造が生成されたときに行われ、製品バリアント構造の一般品目ごとに決まります。

一般購買品目に対しては、基本的に一般価格リストのみを定義します。一般購買品目は一般部品表および一般工順を持たない一般品目です。何らかの製品バリアントの原価を計算するときは、一般購買品目の購買価格が製品バリアントの原価構造に含まれます。製品バリアントの原価計算は、プロジェクト管理モジュールで行われます。

販売価格リスト

一般販売価格リストは、製品コンフィギュレータまたは製品ジェネレータにより、製品バリアントの販売価格構造を決定するために使用されます。この計算は、製品バリアント販売価格構成の計算 (tipcf5230m000) セッションで実行できます。

この計算では、構成可能な一般品目の販売価格スケジュールを定義するだけで済みます。このような品目は一般品目であるため、製品特徴とオプションは定義されています。製品バリアントの販売価格は、一般製品構造の一般品目用一般販売価格リストに基づいて計算されます。この一般製品構造のオプションセットは、特定の製品バリアントの製品コンフィギュレータで生成されます。

また、一般販売価格リストを使用した、製品バリアント品目の販売価格の計算 (たとえば、予算関連の計算) も可能です。次のセッションでは、上記の計算が製品バリアント構造の一般品目ごとに実行されます。

  • 販売見積 (予算 PCS) 構造の生成 (tdsls1201m100)
  • 販売オーダ (プロジェクト PCS) 構造の生成 (tdsls4244m000)
  • 製品バリアント (プロジェクト) 構造の生成 (tipcs2220m000)
連番
デフォルトでは、LN により、最後に使用された番号に 10 が加算されて、10、20、30 といった順序で表示されます。価格リストの番号付けに制限はありません。ただし、これらのデフォルト値は必ず使用してください。なぜなら、新規に価格リストラインを追加するときには中間の番号が重要となるためです。

購買価格リストまたは販売価格リストには、各種価格リストラインの番号順が連番で示されます。この連番は非常に重要です。なぜなら、LN で製品バリアントの購買価格または販売価格の計算に使用されるからです。付加費用と値引は、前の連番の価格リストラインから生成された金額に基づいて算出されます。

記述
このフィールドには、価格リストラインについての記述を入力できます。
発効日
製品バリアント構成時の構成日が価格リストラインの有効期間を外れていると判断される場合、その構成には価格リストラインが含まれません。

発効日は価格リストラインごとに入力する必要があります。デフォルトでは、LN により、現在の日付が表示されます。

失効日
価格リストラインの失効日を入力します。失効日を使用しない場合は、代わりにゼロを入力します。これは、価格リストラインが無限に有効ということを意味します。

この日付は、価格リストがいつ無効になるを示します。失効日が未入力の場合は無期限とみなされます。

金額
購買価格または販売価格の記録に使用される通貨単位
金額
このフィールドには、金額および割合を入力できます。
注意

購買価格または販売価格を入力する場合、この購買または販売価格は一般品目の棚卸単位または基準単位と関連している必要があります。

算術式
算術式を使用することにより、金額フィールドおよび価格リストマトリックスの開始値の間には算術的な関係が生じます。製品ジェネレータにより生成される最終的な金額は、算術式の結果です。
価格リストマトリックス
この一般価格リストラインに適用する価格リストマトリックス。価格リストマトリックスには、金額タイプ (A/T) フィールドの値によって、付加費用と割引率の他に、さらに価格および価格係数の両方を含めることができます。
金額タイプ
次のものから選びます。

金額

前の連番の価格リストラインから生成された金額に、固定金額を追加します。

たとえば、前の連番から生成された金額 100.00 に固定金額 45.00 を加算して、100 + 45.00 = 145.00 という結果が求められます。

割引

割引率は、前の連番の価格リストラインから生成された金額に適用されます。

例: 前の連番から生成された金額: 100.00 に割引率 40% を適用すると、100 - (40 X 100)/100 = 60.00 が結果として得られます。

付加費用

付加費用の割合は、前の連番の価格リストラインから生成された金額に適用されます。

例: 付加費用の割合が 130% の場合、100 + (130 X 100)/100 = 230.00 が結果として得られます。

* (小計)

販売価格構造の販売価格ラインに対して個別に求められる合計。付加費用と値引は含まれません。

* (合計)

製品バリアントの販売価格構造に対して求められる合計。この場合、合計金額には、販売価格構造の販売価格ライン、値引、および付加費用が含まれます。

(テキストライン)

価格リストラインはテキストラインです。このテキストラインを使用して、製品バリアントの販売価格構造を作成することができます。テキストラインは、情報 (たとえば、販売価格構造の小見出し) を含めることも、空のままにすることもできます。

制約 ID
入力対象の制約コードは、構成可能品目 - 制約 ID (tipcf2101m000) セッションであらかじめ定義しておく必要があります。構成可能品目 - 制約 (tipcf2110m000) セッションでこのコードを使用して制約を記録する場合にのみ、制約コードを入力します。

構成可能品目 - 制約 (tipcf2110m000) セッションにズームした場合、各一般品目についての制約を直接定義できます。制約コードが未入力の場合、LN は新しい制約コードを作成するように指示します。

制約の確認セクションでは、製品バリアントの購買または販売価格構造に価格リストラインを含める条件を記録できます。制約のパラメータ代替セクションでは、購買/販売価格または割引/付加費用の割合を計算する数式を記録できます。この数式が適用されるのは、金額タイプフィールドの値が金額割引、または付加費用に等しい場合のみです。これらの状況では、金額フィールドまたは価格リストマトリックスフィールド、あるいはその両方のフィールドに特定の値がすでに入力されている場合でも、制約のパラメータ代替セクションが常に製品ジェネレータによって実行されます。

注意

計算された価格は金額フィールドで指定済の通貨で表されます。

パラメータ代替セクションは、必ず実行する必要があります。価格の初期値は、LN がその時点で金額フィールドまたは価格リストマトリックスフィールド、あるいはその両方のフィールドに基づいて決定した値と等しくなります。グローバル変数を使用すれば、パラメータ代替セクションで合計のカウントを実行でき、その際にはその合計金額に基づいて特定の割引または付加費用を計算できます。

テキスト
このチェックボックスがオンの場合、価格リストライン用の価格リストテキストが存在します。テキストは、テキストマネージャをクリックして表示および (必要に応じて) 修正できます。

 

一般価格リストの記述
一般価格リストの記述 (tipcf4102m000) セッションが開始されます。