部品表の代替資材

このトピックでは、代替資材の概念を紹介します。

多くの場合、複数の品目が交換可能です。 このような品目をさまざまな仕入先から購入することがあります。 これらの品目はいずれも資材として部品表 (BOM) で使用することができます。 標準資材の不足が製造オーダの遅延を招くことが予想される場合、LN はその資材の代替資材を 1 つ自動的に選択することができます。いずれかの資材について最大 9 つの代替資材を部品表に定義できます。

代替資材を使用すると、次のメリットがあります。

  • ユーザが介入することなく、LN が品目の資材不足を処理することができます。
  • 代替品目を使用すると、平均在庫レベルを減らすことができます。
重要

この機能を使用できるのは、導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの使切資材および代替材料チェックボックスがオンの場合のみです。

代替資材製造オーダにのみ適用されます。外注購買オーダには適用されません。

代替資材の設定については、代替資材を定義するにはを参照してください。

制約
  • 使切資材と代替資材の正味数量は標準資材と同じです。
  • 使切資材と代替資材の仕損および産出率などの特徴の値は標準資材と同じです。
  • 使切資材、代替資材、およびそれに対応する標準資材は倉庫が異なってもかまいませんが、同じクラスタに属する倉庫でなければなりません。
  • 使切資材と代替資材の資材-工順関係は標準資材と同じです。
  • 部品表ライン上の構成要素が標準品目 (プロジェクトセグメントが空の品目) である場合、関連付けられた使切資材と代替資材も標準構成要素でなければなりません。
  • 部品表ライン上の構成要素がプロジェクト品目 (プロジェクトセグメントが指定された品目) である場合、関連付けられた使切資材と代替資材のプロジェクトセグメントは次のどちらかの状態でなければなりません。

    • 主品目のプロジェクトセグメントと同じプロジェクトが指定されている
    • 空 (代替が標準品目)
  • 部品表ラインの構成要素がファントムの場合は、この構成要素に使切資材または代替資材を定義することはできません。
  • タイプが購買の外注品目の部品表 (BOM) 構成要素について、代替品目をメンテナンスできます。ただし、品目の外注の場合は代替をメンテナンスできません。
代替資材の優先順位

それぞれの代替資材の優先順位を指定できます。 標準資材が在庫切れになった場合、LN では優先順位の最も高い代替資材が最初に試されます。その資材も使用できない場合、LN ではその次に優先順位の高い代替資材が試され、これが順番に繰り返されます。

古くなった品目の残余在庫を使い切るには

部品表 (tibom1110m000) セッションの部品表ラインで、複数品目可チェックボックスがオンになっていると、LN は資材所要量を複数の代替資材に分割できます。

代替資材のチェック

パラメータの設定に応じて、製造オーダのライフサイクルのうち以下のいずれかまたは複数の時点で、LN は代替資材を必ず使用しなければならないのかどうかをチェックできます。

  • 企業計画パッケージで計画製造オーダを生成するとき
  • 工程管理 (SFC) モジュールで製造オーダが作成されるとき
  • 製造オーダを発行するとき
  • 既存の製造オーダのために見積資材の代替生成 (ticst0216m000) セッションを実行するとき
  • 倉庫パッケージで出庫通知を生成するとき

詳細は、代替資材の検索トピックを参照してください。

代替資材または代替品目

このトピックで説明する代替資材と、代替品目 (tcibd0505m000) セッションで定義する代替品目は区別する必要があります。

下表に、代替品目と代替資材の差異を示します。

代替品目代替資材
特定性品目 Y が品目 X の代替品目である場合、X を使用できるのであれば Y も使用できます。品目 Y が品目 X の代替資材である場合、この代替資材が適用されるのは特定の部品表のみです。 品目 X を使用するこれ以外の部品表では、X の代わりに品目 Y を使用することはできません。
自動使用 LN は、要求された品目の代替品目を表示します。この中から、いずれかの代替品目をマニュアルで選択できます。 X が不足した場合、LN が代替品目を自動的に使用することはありません。代替資材の場合は、標準資材が在庫切れになると、LN は代替資材を自動的に取り込みます。

 

詳細は、代替品目および交換品目を定義するにはトピックを参照してください。

原価

原価-価格計算では、代替資材は考慮されません。