古くなった品目の残余在庫を使い切るには

このトピックでは、使切資材の概念を紹介します。

新しい品目が導入されたこで、他の品目が古くなることがあります。古くなった品目はそれ以降納入できなくなったり、製造されなくなります。このタイプの品目が部品表 (BOM) で資材として使用されていた場合、この資材を同じ仕様の交換品目と交換する必要があります。ただし、古くなった資材について在庫がまだ残っている場合には、最初にこの数量から先に使用することができます。

品目 - オーダ処理 (tcibd2500m000) セッションの注文許可最終日フィールドの値によって、LN が使切資材の再注文を打ち切るタイミングが決まります。

古くなった品目の残余数量を使い切るようにシステムを設定するには、この品目を使切資材として部品表に定義します。

重要

この機能を使用できるのは、導入済ソフトウェア構成要素 (tccom0100s000) セッションの使切資材および代替材料チェックボックスがオンの場合のみです。

制約
  • 使切資材と代替資材の正味数量は標準資材と同じです。
  • 使切資材と代替資材の仕損および産出率などの特徴の値は標準資材と同じです。
  • 使切資材、代替資材、およびそれに対応する標準資材は倉庫が異なってもかまいませんが、同じクラスタに属する倉庫でなければなりません。
  • 使切資材と代替資材の資材-工順関係は標準資材と同じです。
  • 部品表ライン上の構成要素が標準品目 (プロジェクトセグメントが空の品目) である場合、関連付けられた使切資材と代替資材も標準構成要素でなければなりません。
  • 部品表ライン上の構成要素がプロジェクト品目 (プロジェクトセグメントが指定された品目) である場合、関連付けられた使切資材と代替資材のプロジェクトセグメントは次のどちらかの状態でなければなりません。

    • 主品目のプロジェクトセグメントと同じプロジェクトが指定されている
    • 空 (代替が標準品目)
  • 部品表ラインの構成要素がファントムの場合は、この構成要素に使切資材または代替資材を定義することはできません。
使切資材のチェック

パラメータの設定に応じて、以下のいずれかのタイミングで、LN は使切資材を使用しなければならないのかどうかをチェックすることができます。

  • 企業計画パッケージで計画製造オーダを生成するとき
  • 工程管理 (SFC) モジュールで製造オーダが生成されるとき
  • 製造オーダを発行するとき
  • 既存の製造オーダのために見積資材の代替生成 (ticst0216m000) セッションを実行するとき
  • 倉庫パッケージで出庫通知を生成するとき

詳細は、代替資材の検索を参照してください。

使切資材ではなく改訂およびロット管理を使用するには

設計データ管理 (EDM) モジュールを使用して部品表 (BOM) の変更を管理し、それ以降の改訂部品表ラインの同じ品目コードとリンクさせた場合、使切機能を適用することはできません。

このような場合、ロット管理を適用し、FIFO 出庫方法を使用できます。この出庫方法によって、新しい改訂を行う前に、古くなった改訂を使い切ることができます。