参照指示の概要

このトピックでは参照指示について説明します。参照指示は LN で使用できます。

参照指示には、品目において構成要素の挿入先となる場所 (たとえば、プリント回路板上では電子構成要素のマウント先) を指定できます。参照指示はエレクトロニクスにおいて用いられるのが一般的であり、コンピュータ支援設計 (CAD) ステーションで生成できます。

参照指示と (設計) 部品表

LN では、部品表または設計部品表ライン上にある品目に 1 つまたは複数の参照指示をリンクすることにより、主品目上での品目の挿入先を指示することができます。次の手順を実行することができます。

  • 単一参照指示を単一 (設計) 部品表ラインにリンクします。(設計) 部品表ライン上にある同一品目 (1 つまたは複数) はそれぞれ、同一の参照指示を持ちます。
  • 複数の参照指示を単一 (設計) 部品表ラインにリンクします。(設計) 部品表ライン上の同一品目はそれぞれ、別個の参照指示を持ちます。
  • 単一参照指示を複数の (設計) 部品表ラインにリンクします。いくつかの (設計) 部品表ライン上では別個の品目が、同一参照指示を持ちます。
  • 単一参照指示を、同一品目を含んだ複数の (設計) 部品表ラインにリンクします。すると、複数の (設計) 部品表内の同一品目 (1 つまたは複数) がそれぞれ、同一の参照指示を持ちます。

参照指示を部品表内の品目、および設計部品表内の設計品目にリンクします。LN での参照指示のリンク方法を、次の手順に示します。

参照指示および部品表一括変更 (MBC)

設計部品表では、部品表一括変更 (MBC) を使用して、設計部品表内の (設計) 品目を追加、削除、または置換できます。参照指示が設計部品表内の品目にリンクされている場合は、その参照指示も追加、削除、または置換できます。

参照指示を含める場合の部品表一括変更の処理方法については、参照指示と部品表一括変更を参照してください。

参照指示および見積資材

製造オーダの見積資材ライン用の参照指示は、見積資材別参照指示 (ticst0106m000) セッションで表示およびメンテナンスできます。このセッションは見積資材 (ticst0101m000) セッションから開始できます。

(設計) 部品表ライン用に参照指示を定義すると、これらの参照指示は見積資材別参照指示 (ticst0106m000) セッションで自動的に表示されます。また、見積資材用に新規参照指示を定義することもできます。

参照指示およびマイクロ工順

マイクロ工順の一部となっている作業ステップは、作業ステップ (tirou1105m000) セッションの工順作業にリンクされます。作業ステップには、参照指示を含めることができます。

作業ステップ (たとえば手順や作業指示書) へは、ステップごとの情報をリンクできます。この情報は、参照指示に関連付けることもできます。また、作業ノートに出力しておけば、工程のオペレータが作業の実施に使用できます。指示書には、たとえば参照指示で指示された保管場所に特定の品目をマウントする場合の作業実施方法などの説明を記載できます。

指示書を作業ノートに出力できるのは、ワークセンタ (tirou0101m000) セッションの指示書を出力フィールドが Yes の場合だけです。

マイクロ工順の詳細については、マイクロ工順を参照してください。

参照指示および完成状態構造

シリアル番号付 (設計) 品目の (設計) 部品表内の参照指示が定義済の場合、参照指示はシリアル完成品 - 完成状態構成要素 (timfc0111m000) セッションの完成状態構造内に表示されます。ERP では参照指示ごとに別個の完成状態構成要素ラインが作成されます。参照指示の場合は、(設計) 部品表内の非シリアル番号付構成要素であっても、完成状態の構成要素ラインが別個に作成されます。参照指示は表示、メンテナンス、および追加が可能です。