スラックタイムと製造計画

スラックタイムは、作業の最早終了日から最終終了日までを時間または日数で表した時間です。スラックタイムは、単一作業の遅延が後続の作業に波及した結果として計画全体に混乱が及ぶリスクを低減するために計画者によって意図的に導入されます。スラックタイムは、製造計画日の計算に影響します。この計算は、作業の遅延終了日に影響するため、結果的に次回の作業の開始日に影響します。

スラックタイムは、次の時間単位で表すことができます。

  • 時間数
  • 日数
スラックタイムが時間数で表されている場合

スラックタイムが時間数で表されている場合、標準カレンダーを使用して最終終了日が算出されます。

例 1: スラックタイムと計画: 「前方」 計画方法により時間単位で計算

スラックタイムが日数で表されている場合

スラックタイムが日数で表されている場合、これらの日数は時間数には変換されませんが、スラックタイムは別の方法で処理されます。最終終了日を求めるためにまず、作業の最早終了日から午後 12 時 (この日の終わり) までの間に作業に当てることのできる時間があるかどうかカレンダーでチェックされ、この場合、作業に当てることのできる時間は 1 日分のスラックとして認識されます。その日の残りの作業時間は、理論的にはたった 1 秒ですが、この場合も 1 日分のスラックとして認識されます。その後、次の日に作業に当てることのできる時間があるかどうかチェックされます。時間が見つからない場合、この日はスラックタイムの日としてカウントされないため、次の日に作業に当てられる時間があるかどうかチェックされます。連続した日付範囲に関しては、スラックタイムとしてカウントできる作業時間があるかどうかチェックされます。最終終了日は、すべてのスラックタイムが用いられる日です。

つまり、スラックタイムの日を構成する時間数は固定の数ではありません。スラックタイムの日の時間数は、カレンダーに定義されている作業時間に応じて決定されます。たとえば、稼働日を 4 時間と定義すれば、スラックタイムの日は 4 時間になります。稼働日を 1 分と定義すれば、スラックタイムの日はわずか 1 分になります。

例 2: スラックタイムと計画: 「前方」 計画方法により日単位で計算

例 3: スラックタイムと計画: 「後方」 計画方法により日単位で計算