原価と評価額の計算例
この例では、品目レベルおよび倉庫レベルで定義された、付加費用に関連する原価および評価額の計算方法を説明します。変動費と固定費の差異は、この例では無視されています。
この例の品目 A は、材料費が 10 ドル、作業費が 6 ドルです。品目 A は、倉庫 001 に (一般品目データで) リンクされています。付加費用は次のように定義されます。
付加費用の連番 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 |
---|
品目 | A | A | A | A | A | A |
倉庫 | ... | ... | 001 | 001 | 002 | 002 |
付加費用追加点 | 入庫 | 出庫 | 入庫 | 出庫 | 入庫 | 出庫 |
付加費用 | 2 | 4 | 3 | 5 | 1 | 6 |
質問:
- 原価はいくらですか?
- 倉庫入庫評価額はいくらですか?
- 倉庫 001 と倉庫 002 での、品目 A の出庫評価額はいくらですか?
標準原価
標準原価は、次の費用の合計です。
- 付加費用以外の費用すべて
- 不特定の倉庫にリンクされているすべての付加費用 (付加費用 1 および 2)
- その品目の標準倉庫 001 にリンクされているすべての付加費用 (付加費用 3 および 4)
この計算は次のようになります。
非付加費用 | 16 | (材料費と作業費) |
不特定の付加費用 | 6 | (付加費用 1、2) |
特定の付加費用 | 8 | (付加費用 3、4) |
標準原価 | 30 ドル |
注意
たとえば、品目 A は品目 B の資材です。つまり、部品表の中の品目 B に品目 A がリンクされています。部品表倉庫は 003 です。主品目 B の原価を計算する場合は、品目 A の材料費と部品表倉庫 003 の付加費用を考慮します。品目 A の標準倉庫 001 は使用されていません。
評価額 (入庫)
入庫評価額は、次の費用の合計です。
- 付加費用以外の費用すべて
- 特定の倉庫にリンクされていない入庫付加費用すべて
- 特定の倉庫にリンクされている入庫付加費用すべて
この計算は次のようになります。
倉庫 | 001 | 002 |
---|
非付加費用 | 16 | 16 |
不特定の入庫付加費用 | 2 | 2 |
特定の入庫付加費用 | 3 | 1 |
入庫評価額 | 21 ドル | 19 ドル |
評価額 (出庫)
倉庫内の品目の出庫価格は、次の費用の合計です。
- 付加費用以外の費用すべて
- 特定の倉庫にリンクされていない入庫付加費用すべて
- 特定の倉庫にリンクされている入庫付加費用すべて
- 特定の倉庫にリンクされていない出庫付加費用すべて
- 特定の品目/倉庫に対して定義された出庫付加費用すべて
結果として倉庫 001 と 002 の品目 A の評価額および出庫価格は、次のようになります。
倉庫 | 001 | 002 |
---|
非付加費用 | 16 | 16 |
不特定の入庫付加費用 | 2 | 2 |
特定の入庫付加費用 | 3 | 1 |
不特定の出庫付加費用 | 4 | 4 |
特定の出庫付加費用 | 5 | 6 |
出庫価格 | 30 ドル | 29 ドル |